事業報告

 2019年度 社会教育基礎研修

社会教育・生涯学習関係職員等研修会【実践編】

 
 期 日  令和元年10月1日(火)  13:15〜16:00
 参加者   63名
 事業内容
 社会教育・生涯学習の振興を図るために、新任者や学び直しを希望する方を対象として、必要な基礎知識や資質・能力について研修するとともに、関係職員のネットワークの構築を図る。(今回は2回シリーズの第2回目です。) 
 内容の実際

【説 明】「魅力ある事業をつくるために」

 当センター研修・情報室の社会教育主事が行いました。本研修会のテーマである「イノベーションで新事業を生み出す」について、市町村が抱えている社会教育・生涯学習推進上の課題をもとに、本研修会の趣旨や糸島市のハンドボールチームであるフレッサ福岡の事例を交えながら新事業に活用できそうな資源をかけ合わせる効果を説明しました。

【研修1】事例発表T「自分たちでまちの未来をつくる」

 福智町図書館・歴史資料館ふくちのち 館長 井上 憲治 氏に新しい出会いや交流が生まれるまちづくりとしての拠点を目指す図書館づくりについてお話していただきました。
 「図書館+新しい機能」として館内には、「ものづくりラボ」や「ベーカリーカフェ」が設置されていたり、近隣の高校、大学、企業と連携した「科学フェス」を開催していたりする事例を発表していただきました。図書館がものづくりの土壌の継承や地産地消、憩いの場の提供を担っているなど、コラボレーションの在り方、新しい切り口での事業展開として大変参考になる内容でした。

【研修1】事例発表U「知ってお得、使ってお得“せんきょ割”“けんしん割”」

 古賀すたいる 大神 健治 氏、金子 美聡 氏に「せんきょ割」や「けんしん割」などの独創性のある取組みについて事例発表していただきました。
 投票所来所証明書を店舗に提示すると割引などのサービスが受けられる「せんきょ割」や特定健診を受けて特典が受けられる「けんしん割」の仕組みや工夫についてお話していただきました。行政とNPOが協働(共働)することにより「地域共創」を目指す意気込みが伝わってきました。

【演習】「イノベーション!新事業企画に挑戦!」


 グループに分かれた演習では、参加者の皆さんが考えた地域の資源(もの、ひと、こと)をかけ合わせ、新しい事業をつくる演習を行いました。様々な業種の参加者の方から出された資源をかけ合わせるとまちづくりにつながるたくさんの新事業が生まれました。

〜新事業例〜 ※写真をクリックすると、大きく表示されます。
「まちづくり人材発掘!」   「選挙フェス」 「サブリミナル選挙啓発」
 「大河ドラマ誘致(元寇)
『友情物語』」
「自然体験プロジェクト」  「まちじまん」 
 「〇〇地区インバウンド作戦」  「思いに境界なく
私が決めるプロジェクト
「列車がつなぐ『ふくおか』」 
 「ちょっとでかけてみませんか」  「定住促進プロジェクト」  「泊って体験『げんき館』」
博多区新宮町交流人権大会     
※写真をクリックすると、大きく表示されます。  



  活動写真
【説 明】「魅力ある事業をつくるために」  【研修1】事例発表T「自分たちでまちの未来をつくる」
【研修1】事例発表U「知ってお得、使ってお得“せんきょ割”“けんしん割”」
 
【研修4】グループ協議「事業の情報交換と今後の目標について」(ワールドカフェの手法を用いて)


【研修のまとめ】社会教育総合センター 研修・情報室 主任社会教育主事





 参加者の声
研修会の目的が明確で導入段階から大変分かりやすかった。
井上館長が人の活力を生かしたまちづくりを目指していることが伝わる事例発表だった。
「できる、できないの発想」、「やるかやらないかの発想」。とりあえずやってみるという姿勢が大切。「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」しっかりと覚えておきます。
大神さん、金子さんの事例発表の他に、古賀市の行政の側のお話が聞けて、発表者だけでなく連携があってこそ成り立っているものだと感じました。
きっかけをつくる…その発想と実行力がとても素敵です。
時間が足りないくらいの交流でした。皆さんとても熱心で刺激になりました。
実践発表が演習の内容充実につながりました。
結びつけると何か誕生しそうで面白かったです。実際の市町の人と話したいと思いました。
普段とは違う視点の方々とのグループワークは新鮮であり、新しい発想が得られました。
様々な発想が出てきて一つの事業ができる体験は素晴らしかったです。