事業報告
 平成28年度
韓国釜山訪問
(釜山広域市立市民図書館・大韓民国国家記録院釜山記録館)
 
 期 日  平成29年2月22日(水) 
 平成29年2月22日(水)に釜山広域市立市民図書館と大韓民国国家記録院釜山記録館を訪問して参りました。

 福岡県立社会教育総合センターは、平成16年7月に釜山地域平生教育情報センターと交流協定を結び、その後、釜山地域平生教育情報センターの 組織変更に伴い、平成24年3月に釜山広域市立市民図書館と交流協定を締結しています。
 この交流協定により、福岡県立社会教育総合センターと釜山広域市立市民図書館とでは、それぞれの施設のみならず、福岡県、釜山広域市にある 各社会教育施設を相互に訪問し、社会教育・生涯学習について情報交換を行う等、交流事業を展開しています。

 釜山広域市立市民図書館では、わかりやすく施設の説明・紹介を行って頂きました。
 説明では、施設の組織の中に平生学習課(日本での生涯学習課)が設置され、積極的に生涯学習を推進しているとのことでした。特に、学校との 連携を図り、放課後に英語や韓国史等の補充学習を行っていると説明がありました。小学生から高齢者まで幅広い年齢層で生涯学習を展開し、 市民生活の中に深く浸透している感じを受けました。

 説明と質疑応答の後、福岡県立社会教育総合センター中薗所長より釜山広域市立図書館張元圭館長へ福岡の伝統工芸品である博多人形を寄贈しまし た。張館長からは百済王長期の王冠装飾(ミニチュア)を頂きました。


情報交換会の後の記念撮影


博多人形を寄贈しました

王冠の装飾品を頂きました
 
 その後、館内の見学を行い、歴史ある書物を手に取って閲覧したり、貴重な古文書を拝見させて頂きました。その他、パソコンルームや海外の絵本等 の貸し出しを行っている部屋など、館内の数多くの特色ある場所を見学することができ、充実した時間を過ごすことができました。


障害者情報室


古文献室


多文化資料室:13か国の図書展示

衛星放送のあるパソコンルーム


 次に、大韓民国国家記録院釜山記録館を訪問しました。まず、金才淳館長から記録館の説明・紹介がありました。同館には朝鮮王朝実録等の貴重な書物をはじめ、国宝級の古文書が保存されており、ユネスコ記憶遺産に登録されているそうです。

 こちらでは、数百年以上前から残っている大変貴重な書物を拝見させて頂くことができました。歴史的書物と記録官に敬意を示した後に閲覧する儀礼がとても印象的でした。



文書を保存していた箱


近代の政府関係文書


19世紀の地理学者 金正浩を描いた絵画


国書・国史

 館内の見学では、歴史的に価値のある文書・資料が多数、陳列されており、歴史文化遺産を大切にする韓国の国民性を知ることができました。

 実際に訪れ、お話しを聴くことによって、韓国の社会教育・生涯学習、文化をより身近な存在に感じることができました。とても中身の濃い、 有意義な訪問となりました。
 手厚い接遇をして頂いた釜山広域市立市民図書館張元圭館長、大韓民国国家記録院釜山記録館金才淳館長をはじめ、職員の皆様、また、通訳として 私たちをサポートして頂いた高さんには大変感謝しております。また、福岡に来られた時には、是非、福岡県立社会教育総合センター等へお立ち寄り ください。ありがとうございました。