事業報告
 平成29年度
新任社会教育・生涯学習行政関係職員等研修会@
 
 期 日  平成29年4月19日(水)  9:30〜16:00
 参加者   91名
 事業内容
 社会教育・生涯学習の振興を図るために必要な基礎知識、資質・能力について継続的、段階的に研修するとともに、関係職員のネットワーク化を図る。(今回は2回シリーズの第1回目です。) 
 内容の実際

【研修1】講話「新任社会教育関係職員に期待すること」
 福岡県教育庁教育企画部社会教育課 主幹社会教育主事より、社会教育に携わる職員としての心構えや社会教育の現状と課題など、基本的な内容についての講話がありました。社会教育法など社会教育を進めていくうえで欠かせない法令についての解説や学校教育と社会教育の連携、各地の取組の先進的な事例の紹介がありました。今後、業務を進めていくうえでの展望と視点が明確になりました。
【研修2】講義「社会教育・生涯学習の基礎知識
         〜社会教育関係職員に期待される資質・能力と役割〜」
 当センター研修・情報室の主任社会教育主事が講師となり、社会教育に関わる法令や答申を基に社会教育と生涯学習の関係性や社会教育・生涯学習行政関係職員に共通して求められる専門性について具体的に説明しました。特に、関係職員に期待される資質・能力と役割として、以下の5点について、ひとつひとつ具体的に紹介しました。
@ 学習課題を把握する力・・・「住民の学習要求や地域のニーズをとらえる力」
A 企画立案を行う力・・・・・「PDCAのマネジメントサイクル・目標と評価の整合性」
B コミュニケーション力・・・「Face to Face・双方向性・広聴・傾聴」
C 調整する力・・・・・・・・「人と人、人と情報、人と学習資源を適切に結びつける『調整』」
D 情報を整理し提供・発信する力・・・「ニーズを整理し、対応した情報提供・発信の手立て」
参加者のアンケートからも「大変参考になった」という声を多くいただきました。
【研修3・4】説明「青少年教育、家庭教育支援、学校との連携・協働、公民館事業の基礎・基本」
   本年度は、4つのテーマ(@青少年教育 A家庭教育支援 B学校との連携・協働 C公民館事業の基礎・基本)を午前と午後に分け、社会教育に関わる視点について当センターの社会教育主事4名が説明しました。限られた時間ではありましたが、概要や取組についての要点と、現代社会における課題と施策について説明をしました。
【研修5】グループ協議(ワールドカフェ方式)
   グループ協議では、各グループ5〜6名に分けてワールドカフェ方式で行いました。ワールドカフェとは、カフェのようなリラックスした場をつくり、楽しく本音を語り合いながら、新しい気づきやアイデアを生み出す話合いの手法です。春の異動で新しい所属・部署に勤務するようになった参加者が、今の業務に対する思いや悩みなどそれぞれの考えを語り合いました。また、進行役から出された「問い」についてお互いに考えを出し合い、みんなのアイデアをまとめながら協議を進めていきました。途中2回の席替えをすることで、多くの参加者のアイデアや考えに触れ、共通点や相違点に留意し、自分の考えを整理したり、新しい考えを創り出したりすることができました。また、自分の担当業務について、持参していただいたチラシを活用しながら自己紹介をしたり、悩みや苦労について共有したりすることができ、参加者相互のネットワークを広げることにつながりました。
   
  活動写真
【開会行事】



  
【研修1】講話「新任社会教育関係職員に期待すること」



【研修2】講義「社会教育・生涯学習の基礎知識
          〜社会教育関係職員に期待される資質・能力と役割〜」



 
【研修3・4】説明「青少年教育、家庭教育支援、学校との連携・協働、公民館事業の基礎・基本」

@ 青少年教育    
A 家庭教育支援
B 学校との連携・協働
C 公民館事業の基礎・基本
 
【研修5】グループ協議(ワールドカフェ方式)

 

 参加者の声
社会教育を通して地域の一体感を高めることの重要性を改めて感じました。
町の大小に関係なく素晴らしい街づくり、人づくりは行われているので、まずは実際にいって事態を把握することが大切だと思いました。「まずやってみる(D)→評価(C)→改善(A)→計画(P)という考え方でよい」という話を聞いて、より前向きに頑張ろうと思いました。
地域の人間関係が多い地域ほど、避難がスムーズだったという熊本地震の話が印象に残りました。
地域住民の学習意欲や活動意欲をいかに引き出せるか、社会教育に関わる職員としての役割がよくわりました。
いろいろな人と話ができて意見が聞けたこと、さまざまな自治体のイベントを知れたことがよかったです。
地域づくり・絆づくりの重要性と社会教育行政の役割がよくわかりました。
社会教育に関する講座の企画・運営に関して、どなたも悩み・苦労されているんだなと思いました。
他の自治体の生涯学習担当の方と意見交換ができました。特に公民館事業については、今後もっといろいろな自治体と意見交換をしたいと思いました。
住民、市民の方々の話を聞くというところから取り組んでいこうと思いました。
第2回目の研修内容への期待が高まりました。新任として1年間の見通しがようやく見え始めたばかりです。年度後期に必要なことを落とさないような研修をよろしくおねがいします。