平成19年度 事業報告

1. 英彦山新緑トレッキング

山伏
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平成19年5月26日(土)〜27日(日)
事業内容
 1日目は、添田町主催の英彦山山開き前夜祭に参加して、地元の文化にふれました。
 2日目は、自分の体力や興味のあるコースを5コースの中から選び、英彦山の自然を満喫するとともに、自然や歴史について学びました。また、美しい新緑の中で心身のリフレッシュをはかりました。
参加者の声
初めて登ったコースだったが、講師の引率のもと、登り終えることができて良かったです。
英彦山に生息する植物の話はおもしろく、今後の登山をさらに楽しいものにしてくれました。
思っていたよりきつかったです。次回はトレーニングをして参加したいと思います。
全体をとおして
 当日は、天候に恵まれ、さわやかな新緑の中で、トレッキングができました。
幅広い年齢層の方が参加したにもかかわらず、最後まで歩くことが出来て、喜びを分かち合いました。また、各コースに専門の先生が引率していたため、より充実したトレッキングができました。

2. 第1回ユースボランティア研修(基礎編)

野外炊飯
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平成19年6月9日(土)〜10日(日)
事業内容
 福岡県内の高校生を対象としたボランティア研修全3回の1回目。
 レクリエーション体験をとおして、実践的なレクリエーションの指導技術を学んだり、野外調理の体験をとおして、キャンプや野外活動で実践できる指導方法を学んだりしました。
 また、九州大学短期大学の大島まな准教授による講演「ボランティア体験の基礎」で、ボランティアの心構えや、子どもたちとの接し方について学びました。
参加者の声
レクリエーションは、いろいろな人と交流できて良かった。野外調理では、一緒のグループの人と協力しておいしいカレーができました。
とても勉強になった。また参加したいと思います。
新しい友だちや新しいことを学ぶことができた。野外活動では、カマド作りからの調理だったので、やりがいを感じました。
教えることの大切さがわかりました。
全体をとおして
 福岡県内の高校から11校45名の参加がありました。
2日間とも天気に恵まれて、順調にプログラムを行うことができました。最初は緊張していた子どもたちが、アイスブレーキングのレクリエーションを終えると、緊張もほぐれ、仲良く協力して取り組んでいました。大島まな准教授の講演では、身近な出来事を例に挙げながら、生徒たちにわかりやすくボランティア精神についての基礎的な考え方を話していただきました。参加してくれた生徒たちの今後の活躍が期待されます。

2. 第2回ユースボランティア研修(活動編)

野外調理

ブナ林

環境整備
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平成19年7月21日(土)〜7月23日(日)
事業内容
 福岡県内の高校生を対象としたボランティア研修全3回の2回目。
 九州女子短期大学大島まな准教授による講演「ボランティア活動の現状と課題」を通して、ボランティア活動へのきっかけ作りや行動することの大切さを学びました。
 また、小学生の子どもたちへの野外調理指導を通して、安全・衛生面等の指導者としての基本的な姿勢を学びました。

 2日目は福岡県環境アドバイザーの熊谷信孝氏を講師に迎えて、英彦山のブナ林の整備行いました。
 3日目は、英彦山青年の家に近くにある高住神社境内の環境整備を行いました。
参加者の声
知らない人と仲よくなれたり、学校や家ではできない経験ができたりしました。
雨でもずぶ濡れにならなかったのは木々のおかげだと思いました。
ボランティアとは、他人のためでなく自分のためになるのだと思いました。
大変だったが、いろんなことに挑戦できた。頑張りが目で確認でき嬉しかったです。
野外調理では、分かりやすく教えることが難しかったが、よい経験ができました。
野外調理で子どもたちが積極的に参加してくれたので嬉しかった。またこんな取り組みがしたいです。
全体をとおして

 8校31名の参加がありました。うち連続での参加者は18名でした。
 今回は、3日間野外での活動を中心に取り組みました。初日は天気に恵まれ、生徒たちも最初は緊張していまいしたが時間とともに慣れ、小学生への野外調理指導を協力して行えていました。
ブナ林の整備や高住神社の環境整備を協力して行ったことは、結果が目に見えるので生徒達もやりがいがあったようです。 参加してくれた生徒達が、体験をとおして学んだことを生かしてくれることを期待します。

2. 第3回ユースボランティア研修」(飛翔編)

KJ法まとめ ショウブ河川整備 河川整備
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古墳整備 町並み整備
平成19年10月27日(土)〜10月28日(日)
事業内容
 福岡県内の高校生を対象としたボランティア研修全3回の3回目。
1日目は、うきは市吉井町で町の環境整備ボランティア活動を行いました。午前中は、町の取り組みの説明を受け、古墳や史跡を見学して町の方々の取り組みを学びました。午後からは、地域の方々と協力して河川、古墳、町並みの整備に取り組みました。
2日目は、九州女子短期大学の大島まな准教授によるユースボランティア研修のまとめをKJ法を用いて行いました。
参加者の声
綺麗な川なのにゴミが何でこんなにあるのかと思いました。
ボランティアを行う機会があれば参加していきたいと思います。
地域の方がうれしそうにしていたのが印象的でした。
めったにできない体験の連続でした。ウエーダー(胸までの長靴)を履いてうれしかった。ゴミの多さに驚きました。
川が綺麗になって嬉しかったです。
地域の人と一緒にまちづくりにたずさわることができてよい体験ができました。

部活で行っているボランティアとは全く違うボランティアに参加でき、達成感があってとても嬉しかったです。
来年は、全部参加したいです。
いろんな人とふれ合って楽しかった。活動が喜ばれてボランティアを行ってよかったです。
古墳など今までみたことがない物が見られて楽しかった。
全体をとおして

 今回は、実際に地域に出て行き、地元のボランティアの方々と協力して環境ボランティアを実践しボランティアの必要性や喜びを体験することができました。河川整備、古墳とまち並みの整備を行う班を4班に分けて活動を行いました。天気にも恵まれ、生徒たちも最初は緊張していましたが、時間とともに慣れ、積極的に地域の方々と協力して作業を行っていました。活動結果が目に見えるので生徒達もやりがいがあったようです。
また、研修のまとめでは、KJ法を活用して、高校生相互で主体的にボランティアのまとめに取り組むことができ、今後のボランティアの方向性を感じることができたと思います。
 参加した生徒達が、これをきっかけに地域やボランティア活動へ目を向けてくれることを期待します。

3. 青年リーダー・ボランティア研修【第1回】
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平成19年6月23日(土)〜24日(日)
事業内容
 1日目は、福岡県キャンプ協会の大橋光雄氏を講師に迎え、前半にASEの体験や指導法を学習しました。後半は、野外調理を安全に行う方法や手順を学習しました。

 2日目は、前半に英彦山青年の家の施設ボランティア「やまびこ」の取り組みを聞くことで、自分の能力を活かしたボランティアを楽しんで行うことの大切さを学びました。


 また、参加者の取り組みの紹介や参加者同士のボランティア活動に対する意見交流を行いました。後半は、クラフト作りを行うときの留意点を、作業しながら確認することによりクラフトの指導力を向上させました。
参加者の声
ASE体験では、自分たちで行うことが良いと思いました。子どもたちに指導する際も大人があまり口をださず、子どもたちに考えさせることが大事なんだと思いました。
頭では理解できても実践でうまくいかない点が多く、もっとASEについて学び、活かしたいと思います。
段取りを最初に組み立てて行うことの大切さを学びました。役割分担と連携についても視野を広く持って協力しあうことを改めて学べたと思います。
やまびこの実践発表では、楽しみながらボランティア活動をされていて、自分も今後そのように楽しみながらボランティア活動に参加していきたいと思います。
活動意欲が非常に高まりました。やまびこさんはもちろんのこと、多くの方と知り合えたことは自分にとって本当に良い刺激になったと思います。
教える立場になるためには、より深い理解が必要だという当然のことを改めて認識しました。
全体をとおして
 今回の研修では、「体験→活動手順の確認→指導方法の確認→指導→振り返り」の展開を基本にして、参加者の実践力向上を目指しました。学んだことをすぐに実践に活かすことにより、体験と指導の違いを参加者は実感することができました。また、グループ内で意見交流ができ、考えを深めることができた研修となりました。

3. 青年リーダー・ボランティア研修【第2回】

 リーダー研修T「ボランティアのマナーを考えています。」

 葡萄ジュースづくり「力を合わせて、果汁をしぼっています。」

 リーダー研修V「自分たちで設定した課題に取り組んでいます。」
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平成19年9月22日(土)〜23日(日)
事業内容
 18歳以上の青年や社会人を対象に、英彦山のフィールドを活かした自然体験活動をとおして、地域でボランティア活動を実践できる青年リーダーの育成を目指し、実践に必要な知識や技能を身につけるための研修を行いました。

 1日目の研修1は、社会福祉法人世田谷ボランティア協会理事長 興梠寛氏に「地域に根ざすボランティア活動の現状と課題」というテーマで講演していただきました。

 研修2も興梠寛氏をコーディネーターに迎え、「ボランティア活動の課題やマナートレーニング」をテーマにワークショップを行いました。

 研修3では、地域の地場産業として注目されている株式会社巨峰ワインの相良武志氏と佐藤隆章氏を講師に迎えて葡萄ジュース作りを行いました。

 2日目は、九州あそびの研修所所長 中島 宏氏を講師に迎え、地域で取り組むことができる体験活動プログラムの作り方について講話・演習を行いました。
参加者の声
 ボランティア活動に対する考え方が参加前と大きく変わったように思えます。
 グループの方々と楽しく活動できました。はじめに自己紹介があり、気負わずに活動できました。
 はじめてウォークラリーを考えることができたので良かったです。コース作りのポイントやストーリー性を持たせることや新たな視点に立ってコースを作ることができて良かったです。
 ゲームをとおして、コミュニケーションの必要性を学び、楽しみながら他者とのつながりを深めさせる方法を学ぶことができました。
 初めての体験でわくわくしながら作ることができました。いろいろなグループのジュースの試飲がおいしかったです。同じようにしても味がちがったのが、また良かったです。
全体をとおして
  講演では、地域で取り組まれているボランティア活動を例に、現状や課題を参加者に伝えてもらい、地域で活動していく意欲を喚起していただきました。ワークショップをとおして、ボランティアマナーについてグループで考えながら、他の人と意見を交わし話し合う中で、参加者は多様な考えにふれ、自分の視野を広めていったように感じました。

 2日目の「作ってみよう!やってみよう!ウォークラリー」では、ウォークラリーの歴史や性質、課題等の講話を行った後に、実際にフィールドに出て、グループで体験活動プログラムの作成を行いました。内容的には参加者のそれぞれの地域でも取り組むことができるものだったので、実践力を培うことにつながったと思います。

4. 和き・合い・愛inひこさん(夏の体験編)

手話で…

海水浴
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平成19年6月30日(土)〜7月1日(日)
事業内容
 福岡県立少年自然の家「玄海の家」に於いて、福岡県内の聾学校の児童・生徒及び教育相談を受けている児童・生徒と小学生を招き、ボランティアスタッフとともに1泊2日の自然体験と交流を目的としたキャンプを行いました。
 1日目は福岡教育大学の学生によるレクリエーションと福岡県キャンプ協会の近藤進先生の指導による野外調理体験を行いました。
 2日目は、海岸での海水浴や貝殻拾いを行いながら、交流を深めました。
参加者の声
落合小学校の友だちや大学生のお兄さん、お姉さんたちとつくったカレーはとてもおいしかった。他の聾学校にも友だちがたくさんできたので、また会いたいです。
初めて、聾学校の友だちと一緒のキャンプに参加して、どんなふうにコミュニケーションをとれば良いか不安でしたが、一緒にレクリエーションをしたり、野外調理をしたりすると、とても仲良くなれました。
海は、波が大きくとても楽しかった。最高でした。
今回、ボランティアスタッフとして初めて参加しました。初めての経験ばかりで、大変でしたが、子どもたちと充実した時間が過ごせました。次はもう少し、手話を覚えて参加したいと思います。
全体をとおして
 梅雨時ということで、野外活動の実施が心配されたが、メインのプログラムである野外調理と海水浴が実施できたので、皆さん楽しんで参加していました。
 また、今回初めて海でのプログラムということもあり、子どもたちのたくさんの笑顔にふれることができました。英彦山で行う秋と冬のキャンプでは、もっと皆が仲良く交流ができるような内容にしたいと考えています。

4. 和き・合い・愛inひこさん(秋の体験編)

アドベンチャーラリーの課題に協力して取り組む様子

ボディーパーカッションが終わった後の全員での記念写真

ダッチオーブンでつくったリンゴケーキを食べる様子
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平成19年10月13日(土)〜14日(日)
事業内容
 福岡県内の高校生を対象としたボランティア研修全3回の2回目。
福岡県立英彦山青年の家に於いて、福岡県内の聾学校の児童・生徒及び教育相談を受けている児童・生徒を招き、地元添田町の落合小学校の4〜6年生とボランティアスタッフとともに英彦山での自然体験や交流体験を目的とした1泊2日のキャンプを行いました。1日目は、英彦山アドベンチャーラリーと久留米観光コンベンション国際交流協会の山田先生を迎えてボディーパーカッションに取り組みました。2日目は、ダッチオーブンを使って、リンゴケーキをつくりました。
参加者の声
みんなと一緒に遊ぶことができて、とても楽しかったです。また英彦山のキャンプに参加したいです。
ボディーパーカッションでみんなと一緒に踊ったことが楽しかったです。またやってみたいです。
リンゴを切るのは難しかったけど、最後まで頑張りました。おかげでおいしいリンゴケーキができました。
手話はほとんどわからないので、子どもたちとの会話の幅が広がらなくて困ることが多々ありましたが、表情で表現してくれたので、何とかコミュニケーションをとることができました。(スタッフ)

落合小学校の子どもたちと、共に活動することで、障害のある子どもたちを理解することの難しさ等を学びました。今回、学んだことは良い経験になりました。(スタッフ)
全体をとおして
 予定していたリンゴ狩りは、気温が高い日が続き、リンゴの生育が早まったため実施できませんでしたが、様々な体験活動をとおして、子どもたちやスタッフが互いに理解しようとする姿や協力しようとする姿を見ることが出来ました。この2日間の体験は子どもたちだけでなく、我々スタッフにも、プログラム構成や援助の手だて等を見直すことができた貴重な体験でした。次回の冬の体験編では、雪の中での体験活動をとおして、さらに交流を深めたいと思います。

4. 和き・合い・愛inひこさん(冬の体験編)
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活動1
「スノーハイキング」
活動2
「キャンドルのつどい」
平成20年2月2日(土)〜3日(日)
事業内容
 福岡県内の高校生を対象としたボランティア研修全3回の3回目。
  福岡県立英彦山青年の家に於いて、福岡県内の聾学校の児童・生徒及び教育相談を受けている児童・生徒を招き、地元添田町の落合小学校の4〜6年生とボランティアスタッフとともに英彦山での自然体験や交流体験を目的とした1泊2日のキャンプを行いました。1日目は、スロープカーに乗ってスノーハイキングをしたり、キャンドルのつどいをしたりしました。2日目は、積雪30センチメートルの青年の家ゲレンデにおいて、そり遊びや雪遊びを楽しみました。
参加者の声
みんなと一緒に雪遊びができて、とても楽しかったです。また英彦山のキャンプに参加したいです。(聾学校生徒)
スノーハイキングができたのが、楽しかった。大変だったけど、お姉ちゃんが助けてくれた。(聾学校児童)
聾学校の友達と遊ぶとき、最初は不安だったけど、筆談とかをして会話が出来て仲良くなれたのがうれしかった。(落合小学校児童)
大変貴重な体験をさせていただき感謝しています。何度も参加しているスタッフがたくさんいて、とてもたよりになりました。(スタッフ)
雪がたくさん積もっているのに、驚きました。とても楽しく、また勉強になりました。もっと、手話ができるようになって、子どもたち同士をつなぐことができたらいいなと思いました。(スタッフ)
全体をとおして
  1日目の朝までは雪がなく、代替プログラムを行う予定でしたが、スノーハイキングの最中から、雪が降り積もり、冬の英彦山を満喫することができました。
  夜の活動の「キャンドルのつどい」も、過去の活動を振り返りながら、互いの友情の絆を深めることができる貴重な時間となりました。
  最後に、障がいのある子どもたちの体験活動の機会と場の充実を図ることで友だちと協力することや、最後までやり遂げる力を身につけさせることができた事業になりました。また、障がいのある子どもたちへの支援等を通して、ボランティアの資質や能力も伸ばすこともできました。

5. ひこさん「山伏塾」〜チャレンジ山伏!海・川・山の大冒険〜
平成19年7月29日(日)〜8月7日(火)

山伏塾のみんな

野外炊飯
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平成19年7月29日(日)〜8月7日(火)
事業内容
 福岡県内の小学校5年生から中学校3年生を対象に、たくましく生きる力や豊かな人間性の育成を目的として、9泊10日の移動キャンプを実施しました。
子どもたちが、自然の中で長期間の共同生活を行い、海・川・山で様々な体験活動に取り組むことをとおして、忍耐力や自主性、協調性等を身につけました。
 また、英彦山や求菩提山を中心に、地域の歴史や文化に触れることにより、郷土への思いを深めることができました。
参加者の声
英彦山の歴史を勉強して英彦山のことをたくさん知ることができました。大きな神社があってびっくりしました。1つひとつの屋根がみんなの思いでできていて本当にすごいなぁと思いました。
ぼくは、いろんな事をするにもたくさんの人の協力がいることを学びました。カヌーも準備、片付けをしなくてはいけません。そんな支えてくれた人たちにとても感謝しています。ありがとうございました。
自分で作ってみて、がらがらは、結構手間がかかっていると分かりました。おみやげ屋にたくさん売っていたけど、あれを作るのはとても大変だったろうなと思いました。
山伏塾のメインイベント『山伏ウォーク4』は、とてもきつかったので疲れましたが、みんなで励まし合えたので、最後まで歩けたと思います。他のイベントもみんなで力を合わせてがんばりたいです。
ファイナルパーティは初めはめちゃめちゃ楽しみにしていたけど、最後のロウソクで泣いてしまいました。だけど泣くということはそれだけ仲間を大切にできていたのかなぁと思いました。最後は悲しいけど、この山伏塾の仲間を決して忘れたくありません。
全体をとおして
 キャンプ中に台風5号が直撃するというアクシデントに見舞われましたが、参加者・スタッフ共にケガ・事故などなく、臨機応変に内容を変更しながら、ほぼすべての野外活動のプログラムを実施することができました。
長距離を歩く山伏ウォークにおいても参加者全員が最後まで歩きとおすことができ、忍耐力・自主性の向上だけでなく、何より参加者の大きな自信につながりました。
 また、長期の共同生活をとおして仲間意識が高まっていき、最後にはお互いに声を掛け合い、励まし合う姿が見られ、協調性を身につけることができました。
ボランティアスタッフについても、子どもたちをしっかりとまとめ、リーダーとして指導できるようになっていきました。
この9泊10日のキャンプを通して、参加者・スタッフ共に大きな成長がみられました。

6. 第2・3回英彦山ファミリーアドベンチャー(冬の活動編)
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↑ファミリーフィールド
ビンゴ(第2回)
↑ファミリークラフト
〜森の写真立て〜
(第2回)
↑ファミリー雪あそび
〜そり遊び〜
(第3回)
↑ファミリー雪あそび
〜雪像作り〜
(第3回)
↑ファミリーキャンドル
〜アイスキャンドル〜
(第2・3回)
↑ファミリークッキング
〜手打ちうどん〜
(第2・3回)
平成20年1月19日(土)〜20日(日)
平成20年2月 9日(土)〜10日(日)
事業内容
 福岡県立英彦山青年の家において、冬の英彦山を舞台に、1泊2日で家族のふれあいを深めることを目的とした、主催事業「英彦山ファミリーアドベンチャー」が開催されました。「英彦山ファミリーアドベンチャー」は、冬の英彦山ならではのそり遊びや雪遊びをメインに、アイスキャンドル作りや手打ちうどん等に、家族が力を合わせて取り組み、家族の絆を深めました。
参加者の声
(第2回)
家族が協力できて良かった。(小5)
ファミリーフィールドビンゴは、間違えたけど、みんなで協力したら楽しかった。(小3)
ファミリークッキングをすると家族のきずなが深まると思う。(中2)
大変良かったです。雪がなくても家族が1つになれたと思います。(保護者)
雪を楽しみにしてきたので残念ではありますが、イベントも楽しくて遊びきれないと思いました。(保護者)
家庭でもキャンドル・クラフト・うどんにまたチャレンジしてみようと思います。(保護者)
(第3回)
そりですべり台のような所を下りるのが、ジェットコースターみたいで楽しかった。(小4)
ロウソクの光が氷の中にはいると、とてもきれいでした。(小5)
みんなでアドバイスや声をかけておいしいうどんができました。(小2)
今回初めて参加しましたが、盛り沢山の内容に大変驚きました。(保護者)
素晴らしい雪景色を親子とも楽しめて最高でした。(保護者)

有意義な時間を、貴重な体験をさせていただき胸がいっぱいです。素晴らしい企画に感謝します。
全体をとおして
 第2回は、残念ながら雪が降らずにプログラムを変更して実施しましたが、フィールドビンゴやクラフトで「森の写真立て」づくりを家族で楽しみました。
 第3回は、雪が積もりそり遊びや雪遊び等、冬の英彦山を思いっきり満喫することが出来ました。
 また、ファミリーキャンドルやうどん作りも家族で力を合わせて取り組みました。雪によって内容の変更はありましたが、どちらの「ファミリーアドベンチャー」でも、家族のふれあいがたくさん生まれるとともに、家族でゆっくり過ごすことができ、家族の絆を再発見できたようです。

省庁連携体験活動ネットワーク推進プロジェクト
7. 第1回 ひこさんチャレンジ探検隊(遊ぼう 海・川・山!)


海チャレンジ

川チャレンジ

沢下り
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平成19年8月23日(木)〜26日(日) (3泊4日)
事業内容
  1日目は、海チャレンジ編として、マリンワールドの水族館見学を行いました。

 また、2日目は、志賀島に移動し、実際に海に入って活動した後、福岡市漁業協同組合志賀島支所の方の協力を得て、海の幸の食体験や車エビの養殖場見学を行い、海と人とのつながりについての話を聞きました。

 3日目は、川チャレンジ編として、直方市にある遠賀川水辺館前の河川で、NPO法 人直方川づくりの会や直方市体育指導連絡会の方のご指導のもと魚釣りやカヌー体験を行い、夜には、国土交通省九州地方整備局遠賀川河川事務所の方から、川の働きや水の力について、模型を使ったり、ゲームをしたりしながら楽しく学びました。
 また、4日目には、彦山川の上流に実際に入って、みんなで沢遊びを満喫しました。
参加者の声
海がとてもきれいで、見たことのない魚がいっぱいいました。
鰆ご飯、あじのひらき、お汁がおいしくて何回もおかわりをしました。
養殖場の車エビが元気に育ってほしいと思いました。
川のことについて、実験をしたり、ゲームをしたりして楽しく学べました。
川のはたらきがわかりました。学校の授業では、みんなより先に答えたいです。
魚つりをして1ぴきつれてうれしかったけれど、ぴくぴくしてこわかったです。
カヌーに初めて乗りました。とてもうれしかったです。
カヌーが転覆しておどろきました。でもすぐに脱出できました。楽しかったです。
全体をとおして
 水のつながりをテーマに、第1回目は、海と川のフィールドを舞台にして、みんなで思いっきり遊びました。今回の活動をとおして、子どもたちは、自然の中で活動する楽しさだけでなく、自然のすばらしさや友だちと協力し合うことの大切さを感じることができたようです。10月には、第2回目の山チャレンジ編を予定しており、さらに水
のつながりをみんなで遊びながら探っていきます。

省庁連携体験活動ネットワーク推進プロジェクト
7. 第2回 ひこさんチャレンジ探検隊(遊ぼう 海・川・山!)


山チャレンジ1 

山チャレンジ3
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・スパイダーネットにチャレンジする子どもの様子 ・英彦山の頂上付近でブナ林について学ぶ子どもの様子
平成19年10月6日(土)〜7日(日) (1泊2日)
事業内容
 1日目の山チャレンジ1では、「魔法の絨毯」や「ボールトローリー」、「スパイダーネット」などの友だちと力を合わせながら課題解決を図るアクティビティに取り組みました。また山チャレンジ2では、高住神社まで英彦山のわき水を汲みに行き、その水を 使って、野外調理を行いました。

  2日目の山チャレンジ3では、ブナ林などの森についての学習をしながら、英彦山の北岳、中岳の登頂にチャレンジしました。
参加者の声
魔法の絨毯では、相手を思いやることが大切だと思いました。
スパイダーネットではみんなで話し合い、信じ合い、解決できてうれしかったです。
自分たちで、英彦山の水を使って作ったご飯やカレーはとてもおいしかったです。
最後までみんなで役割分担をして楽しく野外調理ができました。
森林のはたらきやいろいろな植物のことがよくわかりました。
森の中はとても気持ちがよかったです。また、ブナの木が大きくて驚きました。
みんなで協力し合って英彦山の頂上に登ることができてうれしかったです。
英彦山に登るときはきつかったけれど、頂上に着いたらとても気持ちがよかったで   す。
全体をとおして
 第1回目の「海・川チャレンジ編」に引き続き、第2回目は「山チャレンジ編」として、山のフィールドを舞台にして、みんなで思いっきり遊びました。今回の活動をとおして、子どもたちは、自然の中で活動する楽しさだけでなく、自然のすばらしさや友だちと信じ合い、支え合うことの大切さを感じることができたようです。12月には、第3回目の「ふりかえり編」を予定しており、これまでのチャレンジのまとめを行います。

省庁連携体験活動ネットワーク推進プロジェクト
7. 第3回 ひこさんチャレンジ探検隊(遊ぼう 海・川・山!)

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ふりかえり1
 どきどき森遊び
ふりかえり2
 キャンドルのつどい
 ふりかえり3
 体験のまとめと発表会
平成19年12月8日(土)〜9日(日) (1泊2日)
事業内容
 1日目のふりかえり1では、森の中に入り自分のお気に入りの木をみつけ、その木の気持ちを考えたり、自分が木になりきって木の一生を表現したりするアクティビティを行いました。また夜にはふりかえり2としてキャンドルのつどいを行い、これまでの友だちとの活動をふりかえりながらレクリエーションゲームを楽しみました。本事業最後となる2日目は、ふりかえり3として全3回の体験発表会を行いました。
参加者の声
木に目をつけて話をしました。木も友だちだと感じました。
木の一生では、自分が木になりきって演じてみて、自然にはつながりがあるというこ  とに気がつきました。
森の中は寒く、顔が冷たくなりましたが、心地よく感じました。
キャンドルのつどいでは、みんなできずなを深めることができました。
自然のおもしろさや大切さに気づきました。海や川や山に行ってゴミがあったらきれ  いにしたいです。
自然の水のありがたさを感じました。これからは、かけがえのない水を大切にしたい  と思います。
ひこさんチャレンジ探検隊が終わり、友だちとのお別れがさみしいです。
全体をとおして
 全3回にわたり海・川・山での多様な自然体験活動を行ってきた「ひこさんチャレンジ探検隊」も最終回となりました。子どもたちは自然の中で多くの発見をし、自然に対する驚きや心地よさ、すばらしさなどをたくさん味わうことができました。また水のつながりをテーマに活動する中で、自然循環と人とのかかわりについての認識が深まったようでした。さらに共通の自然体験や友だちとのつながりを深めるような活動によって、子どもたちがお互いのことを知り、助け合いながら活動する姿がみられるようになりました。
 最後になりますが、今回の事業は文部科学省が委託する地域ネットワーク型体験活動モデル事業であり、以下の関係機関・団体と連携することによって、一定の成果を上げることができたと考えます。

〈連携先〉
・国土交通省 九州地方整備局 遠賀川河川事務所 河川環境課
・福岡県環境部 自然環境課
・福岡県森林林業技術センター 研究部 森林環境課
・直方市体育指導委員連絡会
・福岡市漁業協同組合 志賀島支所
・福岡県キャンプ協会
・久留米市レクリエーション協会
・NPO法人直方川づくりの会
・福岡県環境教育アドバイザー英彦山青年の家ホームページ掲載写真


8. 英彦山紅葉トレッキング

川崎亭好朝さんの落語
田川ユースウインドアンサンブルの演奏
出発前の集合写真
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平成19年11月3日(土)〜4日(日)
事業内容
  1日目は、各トレッキングコースの説明や安全面についてのオリエンテーションを行い、夜の活動では落語家の川崎亭好朝氏の身振り手振りによる楽しい落語や、田川ユースウインドアンサンブルの演奏で心温まる秋の夜長を楽しみました。
2日目は、トレッキングを5コースに分かれて行い、色彩豊かな英彦山の紅葉で心身共にリフレッシュしました。

参加者の声
落語が非常におもしろかったです。
トレッキングに参加して思いがけず落語まで聞くことができて、嬉しかったです。
演奏会は、リラックスできてとても良かったです。
アンコールの曲も良かったです。もっと聴きたかったです。
ペース配分も適切で、紅葉を楽しみながらとても気持ちよく登れました。
トレッキングはきつかったですが、楽しかったです。来年も参加したいです。
全体をとおして
 この事業は、色彩豊かな英彦山でトレッキングを行い、自然の素晴らしさを体験するとともに、参加者の健康増進や心身のリフレッシュをはかることを目的に開催されました。
当日は、少し風が強かったものの、紅葉を始めた英彦山でトレッキングができました。参加者の体力には個人差がありましたが、お互いに励ましあいながら全員無事にトレッキングを終えて、充実感や達成感を持つことができたと思います。

9. 学校等集団宿泊担当者研修

講演「今、必要とされるコミュニケーション力」で語る池田茂樹氏

とおりぬけフープ(行動社会化経験プログラム)にチャレンジする参加者の方々
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平成19年11月27日(火)〜28日(水)
事業内容
英彦山青年の家を利用する団体の担当者に対して、青少年教育施設のもつ機能や役割について、説明や実技をとおして、理解を深めていただきました。
1日目は、(株)池田オフィスPIO代表 池田茂樹氏から「今、必要とされるコミュニケーション力」について講演をしていただきました。まず、リーダーの資質についてふれ、リーダーは目的意識を言葉にして表すことが重要であり、言葉こそがコミュニケーション力であることを伝えました。
2日目は、活動プログラムの一部(クラフトや行動社会化経験プログラム)を実際に体験していただき、その効果を直に感じることで、研修内容の充実と発展を図りました。
参加者の声

【池田氏の講演を聞いて】
学校関係者ではない人の発想が新鮮でした。何事に取り組む上でも「思いを語れる人間であれ」という考えに共感しました。

熱意、伝わってくる力がすごかったです。こういう熱く語れる教師になりたいと思いました。
【笛作りを体験して】
笛の音が鳴ったときは感動しました。体験活動の大切さを感じました。

吹く時、杉の香りがして自然体験をした気分になりました。
【行動社会化経験プログラムを体験して】
1人だと上手くできないが、みんなで協力すればできるんだと思いました。コミュニケーションや発想の転換など、いろいろ発見がある取組でした。

最初はみんな黙っていたが、最後には班がまとまったと思います。協力する大切さを知りました。
全体をとおして
講演「今、必要とされるコミュニケーション力」では、参加者一人ひとりが、リーダーとしての責任の重さを見つめ直す、良いきっかけとなりました。
青年の家の利用説明と活動プログラム体験では、青少年教育施設の特性や研修開始までについて理解を深めることができました。実際にクラフトや行動社会化経験プログラムを体験することで、プログラムの作成やプログラムのねらいについて知らせることができました。