平成20年度 事業報告

英彦山紅葉トレッキング
青年リーダー・ボランティア研修
高校生ボランティア研修
和き・合い・愛inひこさん
ひこさん「山伏塾」
学校等集団宿泊担当者研修
英彦山ファミリーアドベンチャー
パパ・ママ応援プロジェクト

  英彦山紅葉トレッキング   >>英彦山新緑トレッキング
集合写真は
コチラ から
平成20年11月2日(日)〜3日(月)
参加者
 88名
事業内容
 1日目は、安全にトレッキングを行うための講演を行い、コースごとにコース説明を行いました。その後、和太鼓「六辺香」による太鼓演奏や参加者の太鼓体験を交えた演奏会を行いました。
 2日目は、自分の体力や興味のあるコースでトレッキング・登山を行い、英彦山の紅葉を満喫しました。豊かな自然や歴史についても学び、充実したものとなりました。また、美しい紅葉の中で心身のリフレッシュを図りました。
参加者の声
「講演は、とても楽しく、悪天候の中のトレッキングで活かせ、有意義でした。」
「英彦山に関する歴史や文化の話しは、興味深く、楽しいものにしてくれました。」
「トレッキングがとても充実していたので、また英彦山へ来たいと思います。」

といった声が寄せられました。
全体をとおして
 1日目は、プログラム通り進行でき、有意義なものになりました。特に、2日目のトレッキングは、天候が心配されましたが、天気も回復し、全コース共トレッキングを実施することができました。幼児から高齢者まで、幅広い年齢層の方が参加しましたが、無事終わることができました。全行程を無事終了することができ、参加者の方同士、喜びを分かち合うことができました。
また、専門の先生や添田町観光ガイドボランティアの方に引率していたため、より深い英彦山の魅力に触れることができ、充実したものとなりました。

 第2回青年リーダー・ボランティア研修    >>第1回 平成20年6月21日(土)〜22日(日)
リーダー研修T
リーダー研修U
リーダー研修V
「アイスブレイキングの手法」
互いの立場を理解し合いながら、楽しみました。
「キャンプファイヤーの指導法」
協力して、BBQコンロの上に薪を組みました。
「野外炊飯の指導法」
雨に濡れた薪を乾かしたり、空気の通り道を確保したりしながら行いました。

平成20年9月20日(土)〜21日(日)
参加者
11名
事業内容参加者の声
(1)リーダー研修T「アイスブレイキングの手法」
@活動内容
福岡県キャンプ協会の近藤先生を招いて、「アイスブレイキングの手法」について講話と実践をしていただきました。仲間づくりの手法の一つの行動社会化体験プログラム(ASE)の基本的な考え方や実践方法を体験しながら、指導者のサポートの仕方や助言のタイミング等、リーダーとして必要な技術や資質を伝えてもらったおかげで、参加者の意欲と技術を高まりました。

A参加者の声
知らない人ともすぐにうちとけることがたので、学校などの教育分野でも取り入れれば役に立つと思いました。
私でも頑張れば出来そうな内容だったので、とても参考になりました。地域でも実践してみたい。


(2)リーダー研修U「キャンプファイヤーの指導法」
@活動内容
リーダー研修Tに引き続き、福岡県キャンプ協会の近藤先生を指導者に迎えて、キャンプファイヤーの指導法を実践していただきました。薪組の方法や手順、刃物や火気の取り扱い方などの安全面の説明が大変参考になりました。特に今回は、丸太を使わない方法を教わることができたので、参加者にとってはより身近で実践的な内容となりました。

A参加者の声
空気の通り道の取り入れ方などが、とても参考になりました。
いつも他の人にまかせっぱなしだったので、未知の世界でした。良い勉強になりました。

(3)リーダー研修U「野外炊飯の指導法」
@活動内容
最初に福岡県キャンプ協会の近藤先生より、野外炊飯の方法や注意点について資料を使って講話をしていただき、その後野外に出て炊飯を行いました。悪天候のため、薪に中々火がつきませんでしたが、薪組の方法や点火の仕方について近藤先生からアドバイスを受けて、工夫をしたことで予定どおり野外炊飯を行うことができました。参加者の実践力やチームワークをさらに高めることができる活動となりました。

A参加者の声
キャンプファイヤーと同じで、いろんな方法があることに感激しました。
天候が悪いときの対応について学ぶことができたと思います。また、今あるものを使って工夫することが大事だとわかりました。
全体をとおして
@野外活動の専門家を招くことができたため、専門的な知識や実践方法を学ぶことができた有効な研修となりました。
A前回に比べると参加人数が少なかったことが残念でした。今後は、資格の取得やプログラム内容等を勘案し、多くの方々に参加してもらえるように工夫していきたいと考えています。

「和き・合い・愛塾inひこさん 冬の体験編」 

                >>「秋の体験編」10月18日(土)〜19日(日)>>「夏の体験編」7月5日(土)〜6日(日)

平成21年1月31日(土)〜2月1日(日)
参加者
 県内聾学校児童・・・・・・・・・・・・・33名
 添田町立落合小学校児童4・5・6年生・・21名
 学生ボランティア・・・・・・・・・・・・15名 
事業内容
 「和き・合い・愛塾inひこさん」は、聴覚障がい児と健聴児が1泊2日のキャンプを行い、自然体験活動を通して交流を深め、自主性と協調性を高めることを目的に実施しています。冬の体験編は、雪体験をメインプログラムしていましたが、残念ながら雪が降らず、内容をサブプログラムに変更して実施しました。また、今回も直方聾学校の濱 希美子先生にコーディネーターとして参加していただき、聾学校の児童支援や手話通訳をしていただきました。

 1日目は、まず、聾学校と落合小学校の子どもたちが共に、「アイスブレーキング」や「班活動」を行い、仲間づくりからスタートしました。子どもたちは、すぐにうち解け、レクリエーションをみんなで一緒に楽しんだり、話し合いを進めたりすることが出来ました。その後、クラフトで「森の写真立て」を作りました。聾学校と落合小学校の友だちがペアになり、協力してクラフトに取り組みました。2人で力を合わせて木の枝を切ったり、切った枝をゴムや麻ひもで固定したりして、全員が「森の写真立て」を完成させることが出来ました。
夜の活動では、「キャンドルナイト」を行い、一人ひとりアイスキャンドル作りに挑戦しました。牛乳パックで作った氷の中に、ローソクを入れると素敵なアイスキャンドルが出来上がります。「キャンドルナイト」では、班で協力してアイスキャンドルを作り、キャンドルを見つめながら自分のことや友だちとのことをふり返る時間としました。普段、夜にロウソクの明かりだけで過ごす経験がない子どもたちは、アイスキャンドルのやわらかな光とホットドリンクで心と体を温め、幻想的な雰囲気の中で友だちとさらに交流を深めることが出来ました。子どもたちは、ゆっくり・のんびりとそれぞれのキャンドルナイトを楽しみました。

 2日目は、ヒコリンピック(英彦山オリンピック)で「カローリング」に挑戦しました。カローリングは、氷の上で行うカーリングを床の上で出来るようにしたニュースポーツですが、簡単そうで奥が深く、チームの作戦や協力が大切になります。まず、班活動をしてチーム分けや順番を決めました。話し合いによって自分たちで決めて取り組む活動は、ずっと取り組んできているので、班長を中心に話し合いを進める事ができるようになりました。また、試合に夢中になるにつれて、チーム内で話し合って作戦をたてたり、みんなで一緒に応援するうちにチームが1つにまとまっていったりしました。点が入ったり、逆転したりする度に大きな歓声が上がり、子どもたちはがんばったことをお互いに認め合い、試合を楽しむことができました。わかれのつどいでは、写真をもらって森の写真立てに飾り、たくさんの思い出とともに持って帰りました。

 今回の冬の体験で「和き・合い・愛塾inひこさん」は終了となります。雪体験はできなかったものの、夏の体験・秋の体験編をとおして身に付いてきた自主性や協調性を発揮し、低学年のお世話もがんばる姿が見られ、この事業の目的である交流や自主性・協調性の育成という趣旨は十分に達成することが出来ました。
参加者の声
(聾学校児童)
・同じ班の友だちがとても良く声を掛けてくれました。

・今まで何回もひこさんキャンプに参加していたけれど、落合小学校の人とそんなに仲良くなっていなくて、聾学校の人ばっかりと仲良くなっていたけど、今回は、落合小学校の人とたくさん仲良くなれたのでよかったなと思いました。
・班の友だちとたくさん話をしました。また遊びたいです。
・落合小学校のみんなと仲良くなりました。
・僕は、今年で最後の交流です。友だちと遊んだり話したりした思い出は、いつまでも心に残ると思います。


(落合小学校児童)

・普通に友だちとして話せたのが良かったです。

・今回は、今までで一番友だちが出来たのでとても楽しかったです。
・聾学校の友だちは、分からないことがあったら教えてくれました。
・今回は今までと違って、友だちが出来たし、色々手話を使って話すことが出来てとてもうれしかったです。
・聾学校の友だちと前よりいっぱい友だちになったり、楽しくできました。今年の和き・合い・愛塾は最後なので友だちがいっぱいできてうれしかったです。

全体をとおして
 「和き・合い・愛塾inひこさん 冬の体験編」では、残念ながら雪体験はできませんでしたが、聾学校と落合小学校の子どもたちが力を合わせる活動にじっくり取り組めたので、逆に交流が深まったのではないかと思います。夏・秋の体験編の取り組みを継続し、聾学校と落合小学校の子どもがペアになって活動を展開したことや、必ず班活動で話し合い活動を位置づけたことで、冬の体験編でもコミュニケーションの機会を多くとることができました。

 この「和き・合い・愛塾inひこさん体験」から、子どもたち一人ひとりが「心のバリアフリー」を進め、「障がいがあっても無くても、お互いを認め合い、助け合う社会の実現」のきっかけになることを願います。

 ひこさん「山伏塾」
 7月27日(日)〜 8月 5日(火)
事業報告 (770KB)
「青少年リーダーとしての素地を育む事業展開の在り方」
−「ひこさん『山伏塾』」長期の体験活動におけるプログラムの工夫を通して−

 学校等集団宿泊担当者研修
講話「集団宿泊学習から学べること」 グループでのプログラム作り@
 グループでのプログラム作りA プログラムの発表
平成20年11月25日(火)〜26日(水)
事業内容
 平成21年度に英彦山青年の家の利用を予定している団体の担当者に対して、青少年教育施設のもつ機能や役割について、利用説明や演習をとおして、理解を深めていただきました。
 1日目は、英彦山青年の家研修課長が「集団宿泊体験学習から学べること」について講話を行いました。充実した体験学習は創意工夫によって学校現場でも行えることや数年前と現在の生徒の比較をしながら、人的役割の重要さを伝え、共に学んでいくことのすばらしさを伝えました。次に、青年の家の利用説明では、プログラム作成上の留意点や手続きの仕方、活動プログラムの展開方法について理解を図りました。
 2日目は、体験活動の意義や効果について理解した上で、効果的な活動プログラムの作成をグループで行いました。発表をとおして参加者同士が交流を深めました。
参加者の声
≪講話を聞いて≫
・体験活動の目的がはっきりとわかり、また、様々なお話をしていただき勉強になりました。

・学校の中にも体験学習の場はあるというお話は、はっとさせられました。学校の中での活動を改めて見直したいです。
・単なる体験学習ではなく、自然体験学習である意義を今後考えながら、プログラム作成に生かしていきたいと思いました。

≪青年の家利用説明について≫
・青年の家の施設の特性について説明していただき、いろいろな可能性があることが分かりました。利用の際にはもっと工夫の余地があると思いました。

・青年の家を利用するにあたり、手続きの方法や青年の家について分かりやすく説明していただけたので良かった。

≪効果的な活動プログラム作成について≫
・目的意識を持ってプログラムを作成することが、子どもたちの変化につながっていくことを改めて感じることができました。

・いろいろなアイデア発表を聞くことができて勉強になりました。自分に楽しく意見交換ができました。
・初めて真剣にプログラムを考えてとても参考になりました。頭を柔らかくして工夫しながら教育活動に臨みたいと思いました。
全体をとおして
集団宿泊体験学習の必要性、体験活動の意義や効果、ねらいに沿った活動の選定や展開方法等、体験学習についての理解を深めた上で活動プログラムの作成に取り組んだので、参加者はこれまでの経験と学習したことをもとに意見交流を行うことができ、有意義な研修になったようだ。

 パパ・ママ応援プロジェクト
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平成20年9月6日(土)〜7日(日)
参加者
大人8名 子ども9名
事業内容
 父親と母親、子どもはそれぞれ違う体験活動に取り組みました。父親は主にチェンソーワークの基礎を学び、間伐材を使って丸太椅子を製作しました。母親は、間伐材を使って、自宅の表札(看板)やキーホルダーを製作しました。また、共通の活動として、ダッチオーブンを使った野外調理を行いました。
  付き添ってきた子どもについては、Kidsネイチャークラブを開き、森遊びや野外調理等を行いました。 
参加者の声
色々な物を楽しく作ることができました。今回の思い出の作品になりました。

普段、木工をする機会がないので、楽しかったです。糸のこ等があれば、もっと細かい作業ができおもしろかったと思います。


薪割りや火起こし等、普段できないことができて楽しかったです。チキンの丸焼きやパエリア等がおいしかったです。


ローストチキン+じゃがいもが、また、食べたいと思いました。あまり玉ねぎは得意ではないのですが、丸ごとで、甘味がでておいしかったです。


子ども達が「帰りたくないなあ。」とつぶやくほど、今回の活動を楽しんでいたので、機会を作って、ぜひ、また体験させたいと思います。
全体をとおして
 チェンソーワークに詳しい豊前市の中西繁樹氏に指導していただきました。工具の使い方や危険予知トレーニングを活動しながら行ったので、父親たちには十分に木材の加工方法が理解でき、良い体験となったようです。母親たちも日頃使うことのないノコギリや錐、トリマー等を使い、意見交換をしながら、家の看板(表札)やキーホルダーを作り上げました。
「野外調理は、手軽に楽しむことができる」、このことを知ってもらうために、ダッチオーブンを使用しました。NHKの番組でもダッチオーブン料理がシリーズもので紹介されており、参加者の多くがダッチオーブンを知っていました。日常の生活の中ではなかなか作る機会がないローストチキンやパエリアなどが、ダッチオーブンを使うと簡単に調理できることに参加者は驚いていました。
  子どもたちは森遊びをしたり、野外調理で使う水を今川の水源にくみに行ったりと英彦山の自然を満喫できる活動となったようでした。