「和き・合い・愛塾inひこさん 秋の体験編」 >>「夏の体験編」7月5日(土)〜6日(日)

平成20年10月18日(土)〜19日(日)
参加者
県内聾学校児童4・5・6年生・・・・・・・・・・12名
添田町立落合小学校児童4・5・6年生・・22名
学生ボランティア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16名
事業内容
 「和き・合い・愛塾inひこさん」は、聴覚障がい児と健聴児が1泊2日のキャンプを行い、自然体験活動を通して交流を深め、自主性と協調性を高めることを目的に実施しています。今回も直方聾学校の濱 希美子先生にコーディネーターとして参加していただき、聾学校の児童支援や手話通訳をしていただきました。参加者は、木々が黄色に色づき始めたさわやかな秋の英彦山で自然体験活動をとおして交流を行いました。

 1日目は、まず、聾学校と落合小学校の子どもたちが一緒に、「英彦山体験隊」(フィールドビンゴ)に挑戦しました。子どもたちは、地図を頼りに9つの玉を探して、英彦山散策をしました。聾学校児童と落合小学校の子どもたちは、コミュニケーションを取りながら自分の考えを伝え合い、力を合わせて英彦山探検を楽しみました。

 その後、夕食のピザづくりをしました。ピザづくりは、夏の体験編と同じように話し合いで役割分担をし、かまど係・ピザ生地係・トッピング係に分かれて、聾学校と落合小学校の児童でペアになって自分の仕事に責任を持って野外調理に取り組みました。小麦粉をこねて生地をつくり、材料を切ってトッピングし、かまどで焼き上げ、みんなで力を合わせてピザ作りを楽しみました。子どもたちは、焼きあがった手作りピザのおいしさにびっくり!みんなで協力して作ったピザの味はまた格別でした。

 夜の活動では、班で明日の登山の計画を話し合い、班でがんばることなどを決めて登山への意欲を高めました。また、登山の準備が終わったら、ボランティアのお兄さん・お姉さんがレクリエーションを計画してくれ、みんなでゲームを楽しみました。

 2日目は、英彦山登山に挑戦しました。落合小学校の1・2・3年生も各班に入って一緒に登りました。班で声を掛け合い、励ましたり助け合ったりしながら、全員が中岳の頂上に着くことができました。ゴールの英彦山神宮の奉幣殿に着いた時は、達成感や満足感からみんな大喜びで歓声が上がりました。子どもたちは、苦しくても最後まであきらめず、がんばったことをお互いに認め合い、喜び合うことができました。子どもたちは、冬の体験編での再会を約束してお別れしました。あっという間の1泊2日でしたが、聾学校と落合小学校の児童たちは、さらに友情を深めることができました。

参加者の声
(聾学校児童)
・ 協力してフィールドビンゴや英彦山登山をすることができて楽しかったです。
・ 玉を9つ見つけられなかったけど、友だちと仲良く見つけられて良かったです。
・ 班で作ったピザはとてもおいしかったです。とても楽しかったです。
・ 登山は、きついけどあきらめないで頂上まで行けました。うれしかったです。



(落合小学校児童)

・ 前よりもっと友だちができたから良かったです。

・ 班長をしたので、聾学校の友だちに手話で伝えることができました。
・ 今回は前よりもすごく楽しかったから交流しやすかった。友だちができて良かったです。
・ 夏の体験編よりたくさん友だちができた。手話やジェスチャーなどでたくさん話しました。
全体をとおして
 「和き・合い・愛塾inひこさん 秋の体験編」では、フィールドビンゴ・英彦山登山・野外調理など、聾学校と落合小学校の子どもたちが力を合わせて活動を楽しむことができました。夏の体験編の取り組みを継続し、聾学校と落合小学校の子どもがペアになって活動を展開したことや、話し合い活動を位置づけたことで、コミュニケーションの機会が多く生まれ、夏の体験編よりもさらに交流を深めることができました。この成果を第3回の「和き・合い・愛塾inひこさん 冬の体験編」に引継ぎ、仲間づくりを基盤とした自然体験活動を通して、さらに聾学校と落合小学校の児童の交流を深めていく予定です。

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