(平成23年度)
  6. 英彦山環境ボランティア研修Ⅲ   英彦山環境ボランティア研修Ⅰ   研修Ⅱ
 
○ 期 日  平成23年12月3日(土)~4日(日)
○ 参加者  28名
○ 事業内容
 第3回の研修は、ツリーハウスを完成させ、森林を伐採した跡地に植林を行うことを目的として開催しました。
今回の研修では、前回の研修に引き続き、工房ウッズマン 代表 吉村 嘉之 氏や添田木材の進藤 浩三 氏、川上 年明 氏を講師にお招きし、ツリーハウスの階段や屋根作りを行いました。参加者の皆さんには、伐採した木の有効活用が森林の手入れにつながることを実感していただきました。また、福岡県立大学教授 松浦 賢長 氏を講師にお招きし、「生物の多様性を守る取り組み」というテーマで講話をしていただき、環境保全活動をしていくには環境全体のつながりを考えて取り組みを進めていくことが重要であることを参加者の皆さんに気づいていただきました。さらに植林活動では、筑豊地区女性林業研究会 会長 荒木 光子 氏に指導いただきながら、新しく木を植えることが二酸化炭素削減の一助になることや多様な生物の営みの基盤作りをしているということを実感していだだいたり、環境(森林)保全活動を進めていこうとする意欲を高めていただいたりしました。

12月3日(土)〈1日目〉
  まず、第2回目の研修の続きとして、ツリーハウスの屋根部分や階段作りを行い、ツリーハウスを完成させました。
  午前中の雨で木材が濡れていたため、予定していた防腐剤塗りができず、屋根作りや階段作り、ネームプレート作りが活動の中心となりました。
屋根や階段作りをしたり、できあがった階段や一人ひとりが作ったネームプレートを取り付けたりしたときには、間伐材を利用し、みんなで協力して作り上げることができたという達成感や充実感を味わうことができ、参加者の皆さんで喜びを分かち合うことができました。参加者の皆さんには、達成感や充実感を味わうことで、よりいっそう間伐材の有効利用や森林の手入れの必要性を感じていただくことができたようでした。
材料運び                 協力しての材料設置          ドライバーでネジ締め  
インパクトドライバーの使い方を教えてもらいながらネジ締め はしごの完成   はしごを取り付ける場所作り 
ネームプレートの部品作り        思い思いのネームプレートを作る参加者達    ツリーハウス完成!!
 
チェンソーを使って、埋まった枝を切り出している様子   植林場所の清掃(小枝の処理)  取り出した枝の運搬
  ツリーハウス完成後は、研修Ⅰの時に杉の木を伐採した跡地に散乱している杉の枝の片付けを行い、 翌日行われる植林活動の準備を行いました。
  当日降った雨で杉の葉が濡れ、片付けにくい状況でしたが、みんなで片付けを行いました。参加者にとっては、とても汚れて大変な活動でしたが、植林に向けて意識を高めるには良い活動となりました。
  夜には、「生物多様性を守る取り組み」と題して講話を聞きました。生物多様性の意味や保全活動を行うには、絶滅しそうな種を増やす取り組みばかりするのではなく、絶滅しそうな種が生き残っていける環境作りをしていくことの重要性をわかりやすくお話しいただきました。自然界全体のバランスを考えた取り組みを今後続けていかなければならないという感想を持った参加者が多くいました。

12月4日(日)〈2日目〉
 2日目は、イロハモミジやカエデの植林を行いました。
  植林活動に入る前に、筑豊地区女性林業研究会 会長 荒木 光子 氏に、今まで自身が行ってきた活動を中心にボランティア活動に対する思いや荒木氏が現在行われている森林教育(木育)についてお話しいただきました。五感をとおして木にふれあい木材に対する親しみや木の文化への理解を深め、材料としての良さや利用の意義を学ぶという「木育」という言葉や考え方は参加者にとって新しく新鮮なものだったようです。
その後の植林活動では、まずその手順と方法を説明していただき、みんなで苗木を植林していきました。1本1本苗木を植えていく参加者の皆さんの顔がとても柔らかく、とても和やかな雰囲気のもと、植林活動が行われました。植林しながら5年後10年後の苗木の様子に思いを馳せ、自分たちが植えた苗木が大きくなり、森になるのを楽しみにしている方が多くいました。
講演の様子「単相ではなく複相で」  「ボランティア活動は楽しみなが    ↑苗を植えるための穴掘り
植林後根がしっかり張るよう根をほぐしています。 講演の様子「今後10年が肝心」 グループごとに植林した場所で記念撮影①
グループごとに植林した場所で記念撮影② ③                               すべての終了後、記念撮影
    植林活動後、ツリーハウスや植林を終え、ネームプレートを設置した場所で記念撮影を行いました。森林インストラクターの石井 勝 氏に、「英彦山環境ボランティア研修」全日程のまとめをしていただき、参加者の皆さんが今後も環境ボランティア研修のような活動に取り組んでいくための意欲づけをしていただきました。

○ 参加者の声
ツリーハウスが完成したときは、とてもうれしく思い、感動しました。またやってみたいです。
自分で木を切ったりしたことで、自然の力を深く考えることができました。
もう少し、間伐材でクラフト作りがしたかったです。
生物が多く住める環境は、人間にとっても住みよい環境であると認識しました。
自然のおかげで私たちは生きていけるということが分かったので、環境保全活動に今後も取り組みたいと思いました。
自然環境の保全のためにはある特定の生物の保護だけではうまくいかず、全体的なバランスを考えた取り組みが重要であるということが認識できました。
自分たちが植えた木の成長が楽しみです。
自分の手で植林したことで自然に対する興味・関心が高まりました。今まで森林保全活動などについて、詳しく考えたりする機会があまりなかったので、とても良い経験をさせてもらいました。
自分が植林した木は1本のみだけど、この1本が大事なのだと思いました。
地球温暖化をかえられるのは、私たちでありこのような活動を続ける人が多くなれば、きっと世の中も変わると思いました。
土を掘って植える。そんな単純な作業だけど、なにか奥深さを感じました。
これからももっと自然や環境について知りたいので、来年も参加したいと思います。とても楽しかったし、勉強になりました。
全体的に普段できないような活動をすることができ、おもしろい内容だった。幅広い年齢層の方と接することができ、良い経験になりました。
今回の研修をきっかけとして、これからボランティア活動に進んで参加していきたいと思います。
○ 全体をとおして
 今回の研修が、平成23年度の「環境ボランティア研修」の最終回でした。
参加者一人ひとりの手で行った「ツリーハウス作り」や「植林活動」は、「今後、自分たちが植えた
紅葉達がどのように成長していくか見てみたい。」「今度植えた箇所の、下草刈りを行いましょう。」「今度ここに来て、自分たちが作ったツリーハウスを使ってみたい。」などの気持ちを参加者の中に生み、森林や環境、英彦山に対しての関心を高める結果となりました。
今回お招きした講師が、「ボランティア活動は、楽しみながら行うことが大切」とお話していたように、この研修に参加したみなさん一人ひとりの中に生まれた気持ちが、ボランティア活動をさらに推進していく活力となっていくことを期待しています。