事業の報告 平成28年度
   ひこさんジュニアキャンプ
ねらい
(1)自然豊かな英彦山のフィールドを舞台に、集団生活や体験活動をとおして、思いやりの心や学ぶ意欲、規範意識を育むとともに、コミュニケーション能力の基礎を培う。
(2)何事も楽しみながら、協力して取り組もうとする態度の育成を図る。
期 日   【第1回】平成28年10月 1日(土)~ 2日(日)
       【第2回】平成28年10月 8日(土)~ 9日(日)
       【第3回】平成28年10月15日(土)~16日(日)

参加者   【第1回】44名(小学1年生 12名、小学2年生 16名、小学3年生 16名)
       【第2回】39名(小学1年生 13名、小学2年生 15名、小学3年生 11名)
       【第3回】42名(小学1年生 15名、小学2年生 14名、小学3年生 13名)

プログラム
第1日目【10月 1日(土)・10月 8日(土)・10月15日(土)】

第2日目【10月 2日(日)・10月 9日(日)・10月16日(日)】


活動の実際
【出会いのつどい】
 キャンプの初日、2日間一緒に過ごす友だちや学生ボランティア等と出会いのつどいを行いました。保護者に連れられた子どもたちは、緊張した表情でやってきました。 子どもたちの中には、初めて親元を離れキャンプに参加する子も多くいました。初めて出会う友だちに戸惑う姿も見られましたが、青年の家のスタッフや学生ボランティアの心温まる自己紹介が 終わるころには笑顔も見られ、緊張も少し和らいでいました。
 
↑しおりに自分の名前を記入している様子 ↑学生ボランティアと話をしている様子
 
↑出会いのつどいの様子

【レクリエーションをしよう!~アイスブレイク~】
  出会いのつどいの後には、お互いのことをよく知り、協力しながら活動を進めていくことができるように、人間関係づくりのレクリエーションを行いました。リズムに合わせて体を動かすゲームなど、レクリエーションを通して初めて出会った友だちと仲良くなることができました。
 
↑班の友だちと仲良くなりました!
 
↑全員で体を動かしながら楽しみました!

【おにぎりづくりにチャレンジしよう!】
  アイスブレイク終了後、おにぎりづくりにチャレンジしました。初めておにぎりをつくる子どもたちも多く、なかなか上手くできませんでした。しかし、学生ボランティアに丁寧に教えてもらいながらつくっていくと三角や丸の形をしたおにぎりを完成させることができました。その後、自分たちがつくったおにぎりをおいしそうに食べていました。この活動は、自分のことは自分でする大切さを知るきっかけづくりになりました。
   
↑どんな形のおにぎりをつくろうかな? ↑自分でつくったおにぎり、おいしいよ!

【英彦山探検をしよう!~奉弊殿フォトラリー】
 昼食を食べた後、英彦山の自然や歴史に触れるために、班ごとに英彦山探検に出かけました。青年の家から奉幣殿までの道のりを写真やコース図を頼りに班で協力して、チェックポイントの問題を解いて歩きました。後半になると、疲れた友だちに優しく声をかけて励ますなど、活動を通して班の絆を深めることができました。
 
↑出発前にフォトラリーの説明を聞きました。 ↑さあ出発!がんばるぞ!
 
↑すすきの前でハイ、チーズ! ↑奉幣殿まで歩きました!

【青年の家を探検しよう!~館内フィールドビンゴ~】
  第1回と第2回は雨天のため、フォトラリーの替わりに館内フィールドビンゴを行いました。館内フィールドビンゴは、青年の家館内のチェックポイントを、コース図を頼りに探していく活動です。子どもたちは、コース図に載っている写真と同じポイントを探しながら、班で協力して活動を楽しみました。
   
↑どこから探しにいこうかな? ↑動物のカードがあったよ!

【テント張りにチャレンジしよう!】
 テント泊をするために、テント張りを行いました。このテント張りは、友だちと協力することの大切さを知ることになります。初めてのテント泊にわくわ くドキドキする子どもたちが多く、学生ボランティアと一緒に、班で協力してテント張りをすることができました。また、シュラフの準備では、一緒に寝る友だちと助け合いながら用意することができました。
 
↑協力して、テント張りができました!
 
↑シーツを上手に広げることができました! ↑シュラフの中は温かいです!

【夕食をつくろう!~ハンバーグカレー~】
  夕食のために、「ハンバーグカレー」をつくりました。どの子どもたちも、初めて使う包丁や皮むき器などの道具を安全に使いながら調理することができました。食後の片づけでも、狭い洗い場を譲り合いながら使う姿が見られ、同じ班の中だけでなく、他の班の友だちとも協力して活動することができました。
 
↑安全に気を付けて調理できました!
 
↑おいしいカレーができました! ↑食器洗いもしっかりできました!

【キャンドルのつどい~パネルシアターを見よう~】
 入浴後、キャンドルを囲み、1日を振り返るためにキャンドルのつどいを行いました。3年生全員が火の守の役になり、誓いの言葉を言ったり、中央キャンドルへの点火を行ったりしました。次に、学習ボランティア「やまびこ」のメンバーによるパネルシアターを鑑賞しました。パネルシアターは、パネルボードの上で歌や音楽に合わせて次々と絵が貼り替わるストーリーが展開されました。みんなで楽しく歌いながら進めていく寸劇を観たり、真っ暗な中にパネルに浮かび上がる「花火」を観たりして、あっという間に時間が過ぎていきました。
 
↑キャンドルを囲み、1日を振り返りました!
 
↑パネルシアターで大いに盛り上がりました!

【起床・テントの片付け・荷物整理】
  テント泊で使用した道具を片づけるために、起床後すぐにテントを撤収したり、毛布やシュラフをたたんだりしました。子どもたちは、学生ボランティアに手伝ってもらいながら、友だちと協力して片づけや自分の荷物整理を行うことができました。
   
↑協力してテントや毛布を片付けました!

【朝食をつくろう!~ホットサンド~】
 テントの片付け終了後、朝食のために班ごとにホットサンドづくりを行いました。ホットサンドづくりでは、特別な調理器具を使わずに、牛乳パックやアルミホイルを使い、洗い物などの片づけが少なくて済む調理方法を体験しました。どの班も、自分の役割をしっかりと果たし、おいしいホットサンドを作ることができました。
 
↑おいしいホットサンドになりますように!
 
↑パンを牛乳パックに入れて焼きました! ↑スープと一緒にいただきました!

【自然観察ゲームをしよう!】
  朝食の後は、日ごろあまり意識することのない自然の様子を注意深く観察するために、青年の家の前の杉林やピザ釜場周辺の広場で自然観察ゲームを行いました。子どもたちは、スタッフが事前に見つかりにくい状態で自然の中に置いた文房具などの人工物を探す「カモフラージュ」や見本と同じ草などの植物を探してもってくる「同じものを見つけよう」等を体験しました。この活動を通して、子どもたちは英彦山の自然に触れたり、英彦山に生育する植物を観察したりすることができました。
   
↑よく探してね! ↑みーつけた!

【昼食をつくろう!~手づくりピザ~・~シャボン玉作り~】
 最後の活動は、昼食のために子どもたちが楽しみにしていたピザづくりを行いました。ピザづくりでは、それぞれの役割を責任もって行うことができました。粉からつくった生地を自分の好きな形に整えたり、トッピングをしたりして美味しいピザをつくることができました。また、生地の発酵を待つ間にシャボン玉づくりに挑戦しました。シャボン玉は大きいもので直径が40cmを超えるものもあり、子どもたちからは大きな歓声が上がりました。
 
↑協力して生地を作りました! ↑おいしそう!
 
↑大きなシャボン玉ができました!

【スライドショーを見よう!・ふりかえりをしよう!・別れのつどい】
  まず、2日間の「自分で頑張ったこと」や「友達と協力できたこと」を思い起こすために、スライドショーを見ました。その後、2日間一緒に過ごした友だちや学生ボランティア等と別れのつどいを行いました。1泊2日と短期間でしたが、共に活動した調理体験や英彦山探検等を通して、深い心のつながりが生まれました。
 
↑みんなそろっての集合写真!

全体を通して
  本事業では、「自分のことは自分でやろう!」「みんなと仲良くしよう!」「友だちと協力しよう!」の3つの目標を立てました。 活動の節目ごとに目標を確認し、目的意識を持たせていきました。子どもたちは2日間の様々な体験活動をとおして、自分から挑戦しようとする意欲を持ち、友だちと協力することができました。 また、子どもたちからは、「一人で早起きができた」「班の友達や学生ボランティアと仲良くできた」「テント張りで友だちに教えたり手伝ったりした」などの多くの感想があり、 目標の達成ができた様子が伺えました。今後とも、集団生活や体験活動を通して、思いやりの心や学ぶ意欲、規範意識などを育むことができる事業を企画していきたいと考えています。