九州歴史資料館|Kyushu Historical Museum

発掘情報

大宰府史跡

特別史跡「大宰府跡」蔵司地区の発掘調査成果 現地説明会(平成30年11月11日)の様子より

 平成30年11月11日(日)に、特別史跡大宰府跡の蔵司(くらつかさ)地区官衙の現地説明会を開催し、300名を超える参加者がありました。 古代の大宰府は、九州全体の行政や軍事、外交を担当した地方最大の役所で、その下には様々な実務を担う多くの行政機関(司・所)がありました。その一つが「蔵司(くらのつかさ)」で、九州各地から税として納められた特産品などを管理していました。当館が平成21年度より発掘調査を行っている大宰府政庁跡西側丘陵周辺の地名は蔵司(くらつかさ)で、古くより古代大宰府の「蔵司」があった場所と考えられてきました。 蔵司丘陵南半部東側の広い平坦地を対象とした今年度の調査では、奈良・平安時代には総柱構造の瓦葺き礎石建物群を逆「コ」の字形に配置し、中央を広場とする構造であることが判明しました。また同時に礎石建物群に時期的に先行する掘立柱建物群を発見したことから、蔵司丘陵では7世紀末前後の大宰府成立期から建物群が配置され、隣接する大宰府政庁とともに計画的な官衙の造営が行われたのではないかと推測されます。

蔵司01 蔵司02 蔵司03
▲現地説明会の様子 ▲見つかった倉庫跡の解説 ▲大型礎石建物の解説
pdf 平成30年度 特別史跡「大宰府跡」蔵司地区官衙の調査成果 現地説明会資料
 ※ 調査途中の成果であるため、図や写真の転載はご遠慮ください。
ダウンロード(PDF:1.3MB)

平成29年度までに開催した蔵司地区の現地説明会資料は、以下からダウンロードできます。
なお、当時の資料をそのまま掲載しておりますので、その後の調査によって内容が若干変更になっていることもあります。
また、当時の調査途中の成果であるため、図や写真の転載はご遠慮ください。

pdf 平成29年度 特別史跡「大宰府跡」蔵司地区官衙 現地説明会資料 ダウンロード(PDF:1.5MB)
pdf 平成28年度 特別史跡「大宰府跡」蔵司地区官衙 現地説明会資料 ダウンロード(PDF:1.3MB)
pdf 平成27年度 特別史跡「大宰府跡」蔵司地区官衙 現地説明会資料 ダウンロード(PDF:1.4MB)
pdf 平成26年度 特別史跡「大宰府跡」蔵司地区官衙 現地説明会資料 ダウンロード(PDF:1.3MB)

その他の発掘調査

県内の発掘調査

 文化財調査室文化財調査班では、県内の大型開発事業に伴う事前の発掘調査を行っています。 こうした遺跡については発掘現場で現地説明会を開いたり、九州歴史資料館で年1回行っている企画展「発掘速報展」や「発掘調査報告会」で成果を お知らせしています。
 これらの開催については、本ホームページでお知らせします。 また、調査を終了した遺跡については、順次発掘調査報告書を作成しています。 既刊の報告書は当館の図書閲覧室で閲覧できるほか、 こちらのリンク からダウンロードすることができます。 


新開遺跡(久留米市田主丸町)の発掘調査

 九州歴史資料館では、国道210号浮羽バイパス建設に先立ち、平成30年6月から平成31年3月にかけて、久留米市田主丸町豊城に所在する新開(しんかい)遺跡の発掘調査を実施しました。
 新開遺跡は、雄大にそびえ立つ耳納連山の北麓、筑後川や巨瀬川(こせがわ)が形成した自然堤防上に位置しています。今回の調査では、地表下2面にわたって、過去の生活面が検出されました。1面目は古墳時代から奈良時代の生活面で、カマドが付設された多数の竪穴住居跡(たてあなじゅうきょあと)や掘立柱建物跡(ほったてばしらたてものあと)、土坑(どこう)、溝などが検出されました。2面目は弥生時代中頃の生活面で、竪穴住居跡や土坑、溝などが検出され、特に土坑の中からは、大きな土器片が出土するものもありました。いずれも田主丸地域の歴史を示す重要な調査成果であると言えます。 今後も浮羽バイパス建設に関係する発掘調査は継続する予定で、重要な成果が挙がることが期待されます。

奈良時代の竪穴住居 住居跡から見つかったカマド 弥生時代の土坑
▲奈良時代の竪穴住居 ▲住居跡から見つかったカマド ▲弥生時代の土坑
pdf 新開遺跡発掘調査の成果 現地説明会資料
 ※ 調査途中の成果であるため、図や写真の転載はご遠慮ください。
ダウンロード(PDF:792KB)

鷹取ヒゲジロ遺跡(久留米市田主丸町)の発掘調査

 九州歴史資料館では、久留米・うきは工業用地造成事業に先立ち、平成29年2月から平成30年2月にかけて久留米市田主丸町大字鷹取に所在する鷹取ヒゲジロ遺跡の発掘調査を実施しました。  鷹取ヒゲジロ遺跡は、筑後川の支流で遺跡の北側を流れる巨(こ)瀬川(せがわ)が形成した自然堤防上に位置しており、遺跡の南側には雄大な耳(み)納(のう)連山がそびえ立ちます。
 今回の調査では、多数のピット、土坑、弥生時代の溝、弥生時代の終わりごろから古墳時代初め頃の竪穴住居跡、中世頃の粘土採掘坑の可能性がある土坑群などが検出さました。 粘土採掘坑とは、土器や瓦製作の材料となる粘土を採掘する目的で掘削された穴で、鷹取ヒゲジロ遺跡では多数が見つかっています。 これらはこの地域の歴史を示す重要な調査成果であり、周辺の遺跡の調査成果との比較検討を通して、新たな歴史像が紡がれることと期待されます。

溝から出土した土器 竪穴住居跡 粘土の採掘坑
▲溝から出土した土器 ▲竪穴住居跡 ▲粘土の採掘坑

これまで開催した「発掘速報展」の資料はこちらからダウンロードできます。

pdf 第40回企画展「発掘速報展2017」展示遺跡の紹介 ダウンロード(PDF:0.9MB)
pdf 第36回企画展「発掘速報展2016」展示遺跡の紹介 ダウンロード(PDF:4.1MB)
pdf 第29回企画展「発掘速報展2015」みどころガイド ダウンロード(PDF:1.1MB)
pdf 第29回企画展「発掘速報展2015」展示解説パネル集 ダウンロード(PDF:6.3MB)
これまで開催した現地説明会の資料

平成21年度からこれまで実施した、発掘調査現地説明会の資料(PDF)がダウンロードできます。今後も随時追加していきます。

平成21年度 延永ヤヨミ園遺跡現地説明会資料(PDF:1,468KB)
平成21年度 西蒲池池淵遺跡平成21現地説明会資料(PDF:901KB)
平成22年度 延永ヤヨミ園遺跡現地説明会資料(PDF:953KB)
平成22年度 福原長者原遺跡現地説明会資料(PDF:1,117KB)
平成22年度 矢留堂ノ前現地説明会資料(PDF:1,036KB)
平成22年度 呰見大塚古墳現地説明会資料(PDF:1,677KB)
平成23年度 西蒲池池淵遺跡土器展示会資料(PDF:733KB)
平成24年度 福原長者原遺跡現地説明会資料(PDF:1,484KB)
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