事業報告
 令和元年度
空!山!海!ふくおか地球環境応援隊     
 期 日  令和元年7月6日(土)・7日(日)
 参加者  40名  ボランティアスタッフ10名
 事業目的
 福岡県内の小学3年生〜4年生を対象に、社会教育施設での長期自然体験キャンプ等の活動を通して、環境や環境保全についての理解を深め、自ら環境を保全しようとする意欲の向上と、最も身近な家庭において地球温暖化対策に取り組む実践的な態度を養うことを目的に開催しました。
 1日目
【アイスブレイク】
 アイスブレイクでは、カードを活用しての自己紹介を行いました。参加者とボランティアが、カード
を引き、カードに書いてあるお題に答えていきました。参加者やボランティアも初めは緊張した表情でしたが、時間が経つに連れて笑顔がたくさん見られ、お互いのことをたくさん知ることができました。


【ダンボールコンポスト講座】
 「NPO法人循環生活研究所」事務局長の永田由利子先生を講師にお招きして、ダンボールコンポスト講座を行いました。永田先生からは、毎日家庭から出る生ごみを栄養がある土(堆肥)に変える方法やよい土は微生物の働きが活発になることなどを教えていただきました。参加者は、土を入れたダンボールの中に、持参した生ごみを入れてかき混ぜたり、土の温度を測ったりしました。
2ヵ月後、どんな堆肥ができあがるのかとても楽しみです!
 


【エコクッキング】
 アイスブレイクで仲良くなったグループでエコクッキングを行いました。始めに、エコクッキングについての学習を行い、使用する洗剤の量や調理で出る生ごみの量をどのくらいにするのか、グループごとに目標設定しました。次に野外炊飯では、薪割りや調理などを分担して、食材や洗剤・水などを無駄遣いしないようにして、おいしいカレーライスを作ることができました。最後は、自分たちがどのくらいの洗剤を使ったのか、どのくらいの生ごみを出したのかを量りました。目標の数値を達成できたグループも、達成できなかったグループもありましたが、全員がエコを意識しながら活動することができました。
 


 
 2日目 
 【ごみ問題についての講座】
 福岡県政出前講座から、福岡県環境部循環型社会推進課の小澤七瀬先生と吉本萌香先生を講師にお招きして、食品ロスや3Rについての講座を行いました。食品ロスの講座では、食品ロスを出さないために、残さず食べることや食材は必要な分だけ買うことを教えていただきました。また、3Rの講座では、リデュース(ごみの量を減らす)・リユース(繰り返し使う)・リサイクル(資源としてまた使う)の方法について具体的な例を教えていただきました。最後は、自宅に帰って頑張る目標を一人ひとり立てることができました。
 


【リサイクル工作】
 1日目に飲んだスポーツドリンクのペットボトルを使って、ペットボトル空気砲を作りました。参加者は、仲間やボランティアと相談しながら活動することができました。風船をペットボトルにつけることがなかなかできずにいる子どもたちもいましたが、仲間と協力して無事につけることができました。完成したペットボトル空気砲で、的を倒して楽しく遊ぶ姿がとても印象的でした。
 


 参加者の声
ダンボールコンポスト講座で学んで、家でもダンボールコンポストをやって少しでも生ごみを減らしたいと思った。
グループの人と仲良くエコクッキングをして、水や洗剤を無駄遣いしないように頑張れてよかった。
私は買い物に行くときに、エコバックを持っていくだけでごみの量が少しでも減ると思ったので、家に帰ってからやってみようと思った。
ペットボトルを使って、おもちゃが作れるなんて知らなかった。また作りたい。


 全体をとおして
 今年度は、ごみ問題を大きなテーマに設定し、7月、8月、12月の3回に分けて事業を実施していきます。第1回目は、身近なごみ問題について考えるきっかけづくりを行いました。普段の生活の中で出るごみが活用の仕方によっては、栄養のある堆肥になったり、自分たちが楽しく遊べるおもちゃになったりすることを感じてもらうことができました。またエコクッキングでは、生ごみを減らしながら、水や洗剤を無駄づかいせずに調理ができることを体験しながら学ぶことができていました。
 第2回目のキャンプは、玄海少年自然の家「玄海の家」で行われます。次に集まる時に、子どもたちがそれぞれの家庭でどのような取り組みを工夫して行っているのかがとても楽しみです!