【説 明】<事業説明>「地域と学校との連携・協働の方向性や考え方」
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福岡県立社会教育総合センター 指導主事 |
はじめに、6月に開催した第1回の研修会に続き、3回シリーズの2回目として位置づけている本研修会のねらいと流れについて説明しました。
国の政策の大きな流れとして、平成29年に改正された社会教育法や、平成30年12月中央教育審議会「人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について(答申)」での、今後の地域における社会教育の在り方について、これからの学校と地域の目指すべき連携・協働の姿として、「学校を核とした地域づくり」の推進が求められていることを参加者の皆さんと確認しました。
本研修会では、福岡県内における事例の発表や、今後の連携・協働の進め方等についての講義を通して、学校とともにある地域づくり・人づくりにおける関係者の理解促進と今後の取組の充実につなげる機会としています。
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【研修1】<事例発表>
@「福津市立福間中学校における地域学校協働活動」
〜コミュニティ・スクールを基盤とした地域学校協働活動の取組〜 |
発表者:福津市立福間中学校 教諭 宮本 勝延 氏
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まず、福間中学校コミュニティ・スクールの組織や概要について紹介されました。「各学年のコミュニティ・スクール(CS)行事」の柱とそれぞれの活動について報告されました。地域貢献活動のポイントとして全校集会などで生徒への動機づけ、啓発を行い、自主的な参加を募る手法について説明していただきました。具体的な事例として、中学生のボランティア活動や学校行事に地域住民が積極的に参加していることなどについて報告していただきました。成果として、地域と学校の連携した取組を進めていくことにより「地域行事への参加が増え郷土に愛着を持つ生徒が増えたこと」や「地域の方との触れ合いを通して、生徒のコミュニケーション能力が高まってきていること」を参加者に伝えてくださいました。
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A「久山町地域学校協働本部」
〜地域・学校を核とした協働本部の取組〜 |
発表者:久山町地域学校協働本部 統括コーディネーター 井上 久美子 氏 |
はじめに、社会教育法改正からの経緯に合わせ、久山町として「地域学校協働本部」を設立する流れについて説明していただきました。協働本部が、学校や地域とどのような関係にあるのかについてや放課後支援活動、学習支援活動など具体的な活動内容について御紹介いただきました。町民の皆さんに活動内容を伝えるため、毎月発行される広報紙に協働活動の様子等についての記事を掲載し、啓発に努めてあるそうです。また、伝統と文化の継承を目的に、久しく途絶えていた「久山音頭」の復活へ向けた取組が進んできた成果についてもお話ししていただきました。 |
【研修2】<パネルディスカッション>
「組織的な地域学校協働活動の推進について」 |
パネラー: |
福津市立福間中学校 教諭 |
宮本 勝延 氏 |
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久山町地域学校協働本部 統括コーディネーター |
井上 久美子 氏 |
進行: |
社会教育総合センター |
指導主事 |
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パネルディスカッションでは、事例発表の中では伝えきれなかった部分について質問に答える形で進めていきました。「自身の地域での地域学校協働活動から見えてくる未来について」に関しての質問について、宮本氏からは「地域の人材確保や予算面などの課題を克服していきながら、学校教育との連携をさらに進めていきたいです。」と、井上氏からは「8900人の住民が一つの家族となり、将来を担う子どもたちを共に育てていく町になるよう、まずは、家庭・学校・地域のつながりを持つことが大切だと考えます。」と、お2人に答えていただきました。地域への深い愛情と期待を感じました。 |