事業報告

 令和元年度 現代的課題対応研修

学校とともにある地域づくり・人づくり推進セミナーB
(地域学校協働活動推進員研修会)

 
 期 日  令和元年12月 2日(月) 
 参加者   68名
 事業内容
 地域全体で子どもたちの成長を支え、地域づくり・人づくりを目的とした地域学校協働活動を推進するため、関係者の理解促進と地域学校協働活動推進員等の育成を図り、今後の取組の充実につなげる機会とする。
 内容の実際

【説 明】<研修会の趣旨説明>
     「本研修会の趣旨について」

福岡県立社会教育総合センター 指導主事
 最終回の本研修会では、6月と9月に開催した2回の研修会の流れと今回の研修内容との関連や、今後の地域学校協働活動を推進していく上で、それぞれの役割について考え、今後の取組の方向性をつかむというねらいについて説明しました。

【研修1】<事例発表>
「山田高等学校 学校地域協働本部の取組」〜生徒の主体性や協働性を、地域と学校が一体となって育てる〜

発表者:高知県立山田高等学校校長 正木 章彦 氏
事例発表の様子

 はじめに、高知県における社会教育の現状や人口減少社会を先んじて進んでいる高知県の実態について説明がありました。企業とコラボレーションした商品の開発や次年度開設予定の「探究科」へ向けた取組について詳しく紹介していただきました。定員割れが県全体の90%を超える高等学校の、生き残りをかけた具体的な事例についても発表していただきました。

【研修2】<講義>
「地域学校協働活動を進めるために」 〜それぞれの役割を考える〜

発表者:栃木県立足利工業高等学校定時制課程教頭  
国立教育政策研究所フェロー  井上 昌幸 氏
講義の様子

 地域学校協働活動を推進していく意義や「協働」の方法について説明がありました。子どもや教職員、地域や学校にもたらされる効果や、発達の段階による地域の捉え方について、分かりやすく解説していただきました。最後に、学校や地域、保護者や地域住民、それぞれの強みを生かしながら「何よりも子どもたちのために地域学校協働活動を推進していく必要がある」というまとめでしめくくられました。

 参加者の声
【研修1】〈事例発表〉
山田高校の特徴的な取組をたくさん聞かせていただき、学校の取組の可能性が広がりました。高校の定員割れなど、切実な課題があることを学びました。
探究課題の解決をくぐることによって、学校だけでは身につけられないプレゼン力やコミュニケーション能力が育成されていることが価値高いと感じました。
【研修2】〈講義〉
地域学校協働活動の構築過程を示していただいたのでありがたかったです。また、地域をどうとらえるのか、小中高の系統性の整理がとても役立ちました。
改めて地域連携の大切さを気づけました。「発達の段階による地域のとらえ方」、「地域連携における目標や内容」などとてもわかりやすく理解できました。
【全体の満足度について】
今後福岡県でも起こるであろう事態へどのように立ち向かうか、本校は先じて地域との連携を進めいていますが、今後、どう進めていくか指針となりました。
今年参加した全ての研修会の中で、最も感銘を受けた講義でした。変えられるように、変わるように社教センターの先生方の思いも伝わるすばらしい研修でした。ありがとうございました。