【説 明】「本研修会の趣旨について」
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趣旨説明 (PDF:1,634KB) |
社会教育総合センター研修・情報室 社会教育主事 嶋本 光司 |
地域学校協働活動推進員や地域コーディネーターが、活動する中で感じている課題として、教職員の理解、学校との連携、人材確保及び後継者の育成等が挙げられています。
本研修では、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進の現状を国や県の動向等を踏まえ、推進員等、学校及び行政など、それぞれの立場で必要となる「コーディネート活動」に焦点を当て、様々な課題の解決に資する研修であることを説明しました。
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【研修1】〈事例発表〉「安武校区で取り組んだ地域学校協働活動」 |
久留米市立安武小学校地域学校協働活動推進員 緒方 麻美 氏 |
緒方さんは、平成25年から安武校区まちづくり振興会に所属され、同小学校PTA会長を3期務められました。また、令和4年度から同小学校が市CSモデル校に指定された際に、久留米市から地域学校協働活動推進員、学校運営協議会委員に委嘱されました。
事例発表では、久留米版CSから全国版CSに変わる際のメンバー構成の変容や熟議の様子、そして緒方さん自身のコーディネート活動について、わかりやすいプレゼン資料を用いて発表していただきました。また、子ども、保護者及び教職員も多忙であることを受け止めた上で、「地域の資源・人材」となっていく子どもを育てるために、もっと地域を頼ってほしいという思いも話されました。
参加者からは「思いやコンセプトがしっかりしている。子どもたちは素敵な地域で育つことができて素晴らしい。」「コーディネーターとしてバランスの取れた調整をされていた。」「元気さ(やりがい)が伝わった。」ほか多くの前向きな声が聞かれるなど、理解の深まる、わかりやすい事例発表となりました。
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【研修2】〈講義〉「カギを握るのはアナタです!
~地域学校協働活動とは~・~地域学校協働推進員の役割~」
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NPO法人大分県協育アドバイザーネット理事長 中川 忠宣 氏 |
地域学校協働活動や推進員の役割について、午前と午後の2回にわたり講義していただき、学校運営協議会制度と地域学校協働活動本部の取組を一体的に推進していくことの必要性を多くの資料やデータを用い、取組の多くは同じベクトルを向き、重なりがあるからこそ協働が必要である旨、説明がありました。また、3色の意思表示カードを活用した参加者とのやりとりなど、参加者の関心を引き付ける工夫を随所に取り入れていました。
参加者からは、「地域で率先して動ける2割の人同士でのネットワークを大切にする。」「地域とともにある学校づくりの副産物として学校を中心とした地域づくりをねらう。」といった説明が印象的であった。また、「やりたいことが見つかった。」「講義に参加している実感が得られた。」「学校運営協議会の役割や推進員の活動について理解ができた。」「推進員、行政の各立場でやるべきこと、CS導入が求められている理由がわかりやすかった。」など、様々な声が聞かれ、参加者の理解の深まりと実践意欲の向上につながりました。
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【研修3】〈演習〉「アナタのコーディネート力をアップデート!
~地域と学校が手を取り合って創る未来に向けて~」
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NPO法人大分県協育アドバイザーネット理事長 中川 忠宣 氏 |
地域・学校・行政ごとのグループに分かれ、地域別及び経験年数により5~6人組をつくって演習を行いました。中川先生の御指導の下、課題や願い、それに対する取組を出し合い、「持って帰って取り組みたいこと」を見つける活動に取組みました。
参加者からは「推進員に求められていることが明確になった。実践していきたい。」「様々なメンバーと意見交換ができてよかった。」ほか多くの前向きな声が聞かれるなど、演習をとおして、各地域で取り組むコーディネート活動のヒントやつながりづくりに寄与しました。
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