事業報告
 平成24年度
子どもの体験活動支援者等セミナー

 平成24年11月1日(木)に「子どもの体験活動支援者等セミナー」を、子どもの体験活動についての事業を担当する指導者等を対象に、各地域の実践等「実体験を重視した教育の推進」についての研修を通して、体験活動を支援する指導者の資質・能力の向上を図るという趣旨で実施しました。

講義・演習 「体験活動の効果を高めるために」
   福岡大学スポーツ科学部 准教授  築山 泰典  氏  

 「まずは体験から入りましょう!」ということで、何人かの方にフラフーフを使った体験に取り組んでもらい、雰囲気が和みました。その後教育に生かせる体験活動の意義や組み立てについて、そしてその支援のあり方についてお話ししていただきました。
次に実践発表を2名の方にしていただきました。

           
実践発表1 「民間コーディネーターを活用したキャリア教育事業について」
   佐賀県NPO法人鳳雛塾 事務局長  横尾 敏史氏
 少年期から多くの職業人との出会いを演出し、企業家精神旺盛な人材を育成し、健全な職業観を形成することを目的として、産業界が教育活動に参加する仕組みを構築したこと、また地域内の企業と小中高校が連携してキャリア教育を展開し、体験活動を含む体系的なカリキュラムを開発したことなどについてお話していただきました。

実践発表2 「つくし路100Km徒歩の旅について」
  100Km徒歩の旅実行委員会 副団長 井上 孫紹氏
 今年で15回を迎える「つくし路100km徒歩の旅」について、基本的な4泊5日のプログラムの様子、そしてボランティアの育成についてお話していただきました。特に学生ボランティアの研修に力を注いでいることや事業の目的は、子どもの生きる力の醸成だが、同時に学生スタッフの育成も求められる事業だとも話されていました。

座談会
 座談会では実践発表についての質問に対して、発表者に答えていただきました。たくさんの質問が出され、最後に築山准教授に指導助言をしていただきました。

参加者の方より
多方面からの体験活動を拝聴できて大変満足しております。本日の研修を少しでも地域に取り込めるよう努力して参りたいと思います。
体験活動を広めたり、続けたりするにはコーディネーターの存在が大きいなあと思いました。
今回のように「体験活動」を「自然体験」と限定しない事例を願います。 
今回のように様々な立場や視点からの活動や考え方のお話しを聞けるのが嬉しいです。
キャンプや、体験活動が期間中だけではなく、日常生活で、成長がみられることが大事というプログラムが組めているか、改めて考えさせられた。