期 日 平成26年6月27日(金)9:50〜16:00 |
|
参加者 50名 |
|
事業内容 |
「福岡がめざす子ども」の育成に向け、学校・家庭・地域の連携・協働を進めていくことによって、どのような効果があるのかを考え、今後の取り組みに向けての方向性を見つけ意識を高める機会とする。(今回は3回シリーズの第1回目です。) |
内容の実際 |
【事業説明】学校・家庭・地域の連携推進セミナーの全体構想について |
担当社会教育主事から、この3回セミナーの趣旨と、国・県の動向等についてふれ、なぜ今連携の推進なのか、その見通す先について確認しました。 |
【研修1】
≪実践発表≫ 学校を中心に地域や家庭との連携を進めている2つの地域について、その特徴的な取り組みと、その実際について報告いただきました。 |
実践発表@ |
「小中・中高・大学・地域・家庭との連携による学力向上やキャリア教育推進の取組」 |
|
桂川町立桂川中学校 主幹教諭 秦 俊明 氏 |
桂川中学校が地域連携を始めるきっかけとなった学校の課題と、そこに向けた校内の組織づくりや教育委員会、PTA組織、地域住民、その他各種学校等との連携について桂川中学校主幹教諭の秦先生より発表していただきました。 |
実践発表A |
「児童・生徒の生きる力を育む地域・家庭連携の取組について」 |
|
東峰村立東峰学園 主幹教諭 築山 真由美 氏 |
主幹教諭 内藤 眞嗣 氏 |
東峰村がかかえる地域の課題と、子どもたちの実態から始まった学校と地域の連携。地域の住民一人ひとりが子どもたちに関わって下さる姿や、地域に開いていく学校の姿を東峰村立東峰学園 主幹教諭の築山先生、内藤先生から発表していただきました。 |
|
|
|
【研修2】 |
講 義 |
「学校・家庭・地域の連携推進にむけて」 |
|
九州大学大学院 |
人間環境学研究院教育学部門・教育方法学
教授 田上 哲 氏 |
「連携自体が目的化してしまい、連携によって何を作ろうとしているのかを見失っているケースが多々ある。何のために連携を推進するのかをそれぞれの立場から、しっかりと見直していく必要がある。」また、「子どもたちもまちの課題を直視し、そこを解消するための学力を身につけていけば、まちを離れる学力でなく、まちを再生していく力となる学力となる。」と、連携やまちづくりに向けた方向性について示唆をいただきました。 |
|
|
【研修3】『協 議』「地域に開かれた学校を「連携」によってどうつくるのか」 |
学校と行政の参加者を混合したグループ編成で、連携に向けた道筋づくりについて協議しました。まずはそれぞれが思い描く理想的な開かれた学校の姿から出発し、そこに向けた促進要因と阻害要因について考え、連携の足掛かりをどこから始めていくのか、グループで協議しました。それぞれお互いの声を聴く機会がないので、本音の協議を進めていく中で、お互いの思いを知ることができてよかったとの声が多く聞こえてきました。 |
|
参加者の声 |
○いかに組織化を学校内で進めていくことが連携を深めるうえで大切だと感じました。組織化を図らなければ、持続性を失うと感じました。 |
○秦先生が連携の中心となり、子どもたちが輝ける取組をされていることがよくわかりました。 |
○キーパーソンづくりが大事。組織のつくり方、サポート面を作り上げる。 |
○二分の一成人式→立志式→成人式のつながりがよくわかりました。 |
○「15の春と成人式での出会い」が共通課題となり、連携の絆が深まっていく過程がよくわかった。東峰のチーム力を感じた。 |
○学校からのアプローチが主であったが、村が一体となって、子どもたちを育てている地域の教育力が素晴らしいと思う。特に、祭りと関連した学校の協力が参考になった。地域性も生まれる。 |
○地域の一員として、地域の課題を含めて知ることであるというのは目からウロコでした。 |
○そもそも連携が必要なのか?という言葉が印象的でした。やらなければいけないと勝手に思い込んでいました。本質を見ようと思います。 |
○連携は方法であり、目的ではないことを再確認できた。その上で、何のために連携し、何をどのように進めていけばいいのか、各々の学校や地域の実態に応じて考え直す必要があると感じた。 |
○行政の方も教員も、どうにかできることをしたい気持ちをもってあることがうれしかった。市町村の中でつなぎあうことが重要! |
○イメージ、課題、方法などの視点で交流したことで、連携についての考えを深めることができた。それぞれの立場の意見を聞くことができたのがよかった。 |
○行政の方が、こんなにも学校を応援をして下さっているとは思いがけないことでした。これからも、もっと話をしていきたいと思います。お互い研修会ができたらよいです。 |
○行政と学校(先生)が会することがないし、またニーズが高いので、このようなワークは良い。
|
○学校と行政(社教)のパイプ役(つなぎ)づくりが身近に必要だと感じた。「地域の学校、地域が学校」身に染みました。お互いが「学校」の自慢を言えたらいいですね。 |