事業報告
 平成27年度
担当者等研修会 
「社会教育・生涯学習行政関係職員等断続研修A」
 
 期 日  平成27年7月8日(水)10:00〜16:00
 参加者   14名
 事業内容
 人口減少問題への対応や地域の活性化に向けて、国が地方創生の取組を進める中、地域において中核となり、市町村における社会教育・生涯学習を支えていくことのできる職員を対象に、有益な情報の発信、演習等、年間を通じて断続的に研修行うことで、まちづくり・人づくりに結びつく教育事業の立ち上げや関連事業の活性化を図る。
 内容の実際
【グループ協議】「グループテーマについて、各自の課題との関連レポートを交流」
担当:各グループ担当 センター社会教育主事
グループ協議の様子 参加者の皆さんには、今回の協議前までに、前回持ち寄っていただいた、「各自の課題」や「市町村の地域課題」等について、テーマとの関連性を持たせ、課題解決の方向性について事前レポートを作成していただきました。そのレポートをもとに、各グループにてグループテーマに向けてどのように迫っていくのか交流しました。
また、前回欠席の方については、一つのグループに集まっていただき、共通する視点や課題解決の方途について、協議しました。
今回講師となっていただいたふくおかNPOセンター古賀桃子さんには、その様子を見ていただき、後段で講評していただきました。
【講 評】「グループテーマについて、各自の課題との関連レポートを交流」
講師:ふくおかNPOセンター 代表 古賀 桃子 氏 
 講評の様子まず最初に、各グループでの協議の様子から全体に共通する課題を見取って提示していただきました。

【共通の課題】
1 市民・住民の主体性をどう引き出すか。
2 世代交代。
3 手段が目的化している。

 これらの課題を中核に据えて解決の方途を創り上げるとよいのではとアドバイスいただきました。
  さらに、今後の業務遂行に向けて、以下の視点を情報提供いただきました。

1 広報の在り方・・・@人々のライフスタイルに合わせた配架場所を選択。 (駅・病院・コンビニ 等)
             ASNSの活用等
2 サービスの提供・・・これまでは 行政や企業 が中心。
              これからは、市民も参画へ 〜そのためには面白さという視点を〜        
              ※多様な主体(マルチステークホルダー)  
3 事業の効率化、質の向上のため、PDCAサイクルを導入することが必要。 
4 サイレントマジョリティ(声なき声)へのアプローチがひとつの鍵となる。 

【講義・演習】「こうなってほしいな、社会教育・生涯学習」 
 講師:ふくおかNPOセンター 代表 古賀 桃子 氏
 
講師:ふくおかNPOセンター 代表 古賀 桃子 氏 「今、国が進める社会教育・生涯学習の展開は、課題解決型に移行している。」「地域の実情を見取り、そこに潜む課題を解消するための事業、取組が主流となっている。」とのことから、各自治体の職員として事業を企画する際の視点「6W3H」について説明していただきました。また、午前中に指摘いただいた3つの課題の一つ、「手段が目的化する」という課題の原因として、「『目的』と『目標』の分別がうまくできていない。」さらに「結果目標でとどまらず、その先にある成果目標を明確に持ち、そこを意識した取り組みが必要。」との御示唆をいただきました。
 その後、実際に事業企画をシュミレーションして「佐賀市市民活動啓発委託事業」応募様式のシートを参考に、事業の計画書を作成。併せて山口県周南市の「いおん」が作成した「企画の基礎づくり」のアシストシートも活用して演習しました。
 
 参加者の声
 【グループ協議〜講評について】
○私が考えていた課題にマッチする内容の講評であり、非常に有意義だった。
○講評は具体的な例を示していただき、わかりやすかった。
○前回の復習みたいな時間が設けられていて、グループ内で再確認できた。古賀先生の講話がとてもわかりやすかった。
○各市町村の考えているところが知られてよかったです。
 ○先日、グループで話した内容の確認ができ理解が深まった。
【講義・演習について】
○住民の主体性を高めるには、「楽しさ・面白さ」が重要であることが、とても参考になった。
○目的と目標が一緒になっていたとわかった。最後の「そんな組織であればなくした方が・・・」の言葉にハッとした。
○大変参考になるフォーマットをいただきました。
○事業計画をたてるには「目的」「目標」をしっかりともつことが大事だと学びました。 
○事業の企画の仕方はとてもむずかしいと感じたが、来年度の自分の新たな事業をうつため、今から計画していこうと思う。 
○NPOや企業との連携となると、事業目標を明確にすることが求められる点、行政に欠けた視点である。肝に銘じるべき視点と思った。 
【研修会全体について】
○目標設定をきちんと立てる外からの目線も重要で情報収集が大事だということ。とても参考になる研修だった。
○時間が長いかなと思いましたが、あっという間でした。
○事業計画書を作成・発表することで課題がより具体的になったことがよかったです。