事業報告
 平成29年度
子どもの集団づくりに役立つレクリエーション講座     
 期 日  平成29年9月29日(金) 
 参加者  32名
 事業目的
 小中学校の教職員を対象に、子どもの体験活動の意義について理解を深めるとともに人間関係づくり等、集団づくりに役立つレクリエーションの知識及び技能の習得を図る。
【講義・演習】「構成的グループ・エンカウンターの理論と進め方」
 講師:福岡県教育センター 指導主事 野中 昭秀 氏・指導主事 古川 裕士 氏
  構成的グループ・エンカウンターの基礎について講義・演習を通して学びました。

 
【参加者の声】 
 SGEの進め方がよくわかりました。自分のプライベートな部分を話すのも久しぶりでよかったですし、それをちゃんと聞いてくれるのがうれしかったです。話すこともそうですが、聞くことの大切さも改めて感じさせられました。
 「枠」があるからもっと話したくなると思いました。自己表現したくなりました。子どもたちにもそう思ってほしいです。

 【実技T】「アイスブレイクに役立つレクリエーション」
 講師:NPO法人 箱崎自由学舎えすぺらんさ 代表 小田 哲也 氏
 アイスブレイクに役立つレクリエーションについて、自己紹介カードやじゃんけんを用いたレクリエーション等を、実際に体験しながら学びました。初めは初対面の人と話すことに、緊張したような様子も見られましたが、次第に表情も和らいでいきました。
 


 
【参加者の声】 
 緊張している状態の中、先生の言葉かけや、徐々に打ち解けられるようなプログラム設定があり、すぐ周りの方とうちとけることができた。特に自己紹介カードがよかった。
  じゃんけんはとても取り入れやすいと思いました。わざと負けるのがあんなに難しいとは思いませんでした。また「失敗してもいい。失敗してくれたおかげで場が和んだよ。」など声かけ一つで、受け取り方も違うと学びました。

 【実技U】「仲間(集団)づくりに役立つレクリエーション」
講師:NPO法人 箱崎自由学舎えすぺらんさ 代表 小田 哲也 氏
 新聞や割り箸等を使った2人組のレクリエーションから、実際にグルーピングを行い、6人グループでのビンゴやフォトフレームづくりなどのレクリエーションの手法を学びました。終始笑い声の絶えない、楽しいレクリエーションを通して、グループメンバーの距離は一気に縮まったようでした。
【参加者の声】 
  プログラムの合間の振り返り等、心の距離が縮まるのに効果的だと思った。
  ただ楽しいだけではなく、そこにルールや意図があることで、充実した時間をすごせることを学びました。
  1対1から集団へのレクへの導入の行い方から、組み立て方、周りへの気配り等、いろいろなポイントを確認、学ぶことができた。
  ほとんど複雑なこともない、ワークもわかりやすい、面倒くさそうな準備もない、レクリエーションの壁が低くなりました。

 【演習・まとめ】「集団づくりに役立つレクリエーション指導のポイント」
講師:NPO法人 箱崎自由学舎えすぺらんさ 代表 小田 哲也 氏
 演習の最後に、割り箸を使って参加者全員で大きな輪を作りました。一人ひとり一日の感想を述べ、小田先生からは、輪に入って行けない子どもへの対応や、お互いに認め合えるような声掛けの仕方などについても教えていただきました。
【参加者の声】 
  日が当たっていない子、活動の輪に入っていけない子へどう声かけをしたらいいか、接するとよいか、学べました。
  短時間のエクササイズで信頼関係が生まれたり、相手のことをよく知ろうとする気持ちがわくことがすごいなと感じました。
  最後の割り箸の輪の完成にしたときの達成感がすごかったです。レクリエーションで今日の最初の自分との違いを感じることができました。

 研修を終えて

 参加者からは、「大変参考になった」という声を多数いただきました。さまざまなレクリエーションの手法だけではなく、実際に子どもたちなどを相手にレクリエーションを行う際の、声かけの仕方なども学ぶことができ、有意義な研修になりました。大がかりな準備等の必要のないレクリエーションを教えていただいたため、今後の実践につなげていただけるのではないかと期待しています。