事業報告
 平成29年度
公民館事業活性化研修会
 
 期 日  平成29年11月30日(木)
 参加者  96名
 事業内容
 テーマ 公民館が果たす人づくり・地域づくり
〜公民館での学びを地域に活かす視点をもって〜
 一億総活躍社会の実現に向けて、また、現代的な課題である持続可能な人づくり・地域づくりにおいて、公民館が担う役割を新たな視点に立って見直し、公民館事業の活性化を図るとともに、地域づくりに寄与します。
 内容の実際

【研修1】(講  演)「公民館の活動を地域に生かすために」
 講師: 神奈川大学 人間科学部人間科学科 准教授  齊藤 ゆか 氏
 
 神奈川大学 齊藤 ゆか 先生は、平成24年から平成28年まで、千葉県松戸市教育委員会公民館運営審議会に所属されており、生涯学習、公民館の活動に尽力されております。「公民館の活動を地域に生かすために」との演題のもと、
@公民館とは 
A地域資源を生かした公民館活動 
B地域づくり・まちづくり〜人材育成にむけて〜 
C公民館の未来ビジョン
の、大きく4点について御講演いただきました。
 公民館の現状と課題、そして、必要とされている公民館の姿等について、具体的にわかりやすくご説明頂きました。「公民館事業の企画・立案・運営に対して戦略や未来像を持つことの必要性や、公民館を“まわす”だけでなく、公民館の全体像をしっかりと見なければならない」と、公民館に対しての熱い思いをお話されました。また、人を巻き込む、将来の担い手を育成するための仕掛けづくりなど、齊藤先生御自身の実践を交えながら御説明され、参加者の方が大きく頷く姿を多く見ることができました。


【研修2】(事例発表)「楽しい」がつなげる地域の学び
            〜リッカ!ヤールーキャラバン!の事例を通して〜
 講師: 沖縄県那覇市若狭公民館 館長 宮城 潤 氏

 沖縄県那覇市若狭公民館 宮城 潤 館長は、公民館の役割の一つに、地域の拠点施設として若者の社会参画を促すことと捉え、自発的に活動する若者の支援を行い、先進的な公民館事業を精力的に展開し、地域のコミュニティ活性化に尽力されています。 事例発表では、「防災訓練」と「おもちゃの交換会」を掛け合わせて楽しく学べる「リッカ!ヤールーキャラバン!」の実践を御発表頂きました。運営スタッフは機材の貸出などの支援を行うが、活動の主体となるのは住民であり、「住民同士で助け合う『共助』の第一歩を知ってもらい、多くの大人が関わってつながりを持つことが必要である」という言葉が印象的でした。また、公民館事業の企画実施にあたって、「ロジックモデルと事業評価」についても詳しくお話を頂き、もっと時間をかけて話を聞きたかったという声もありました。



【研修3】(グループ協議)「公民館が果たす人づくり・地域づくりについて」
社会教育総合センター 社会教育主事

グループ協議の様子_1 グループ協議では、「公民館での学びを、地域に広げるにはどのような工夫をしたらよいか」ということについて話し合いを行いました。齊藤先生と宮城館長のお話の中にあったヒントを元に、各グループで顔を寄せ合い、真剣な表情で、時には笑い声も聞こえてくる和やかな雰囲気の中で協議を行いました。それぞれ地域や公民館の規模の違う方々のグループでの話し合いでしたが、悩みや希望を共有したり、様々な考えや意見を参考にしたりと充実した時間を過ごしているようでした。
 グループ協議後、グループの学びを共有するために、いくつかのグループに発表して頂きました。どのグループも具体的な行動が示されており、自身の公民館に戻って事業を行うヒントを得ることができたようでした。
 また、各グループでファシリテータ―役を担って頂いた福岡県公民館連合会専門部員、社会教育主事有資格者の方々、グループ協議を円滑に進めて頂き、本当にありがとうございました。

 
 
 参加者の声
 【研修1】(講  演)「公民館の活動を地域に生かすために」
行きたくなる公民館...市民として考えることが大事!!原点に戻って「公民館に人があふれている」をイメージして頑張ろうと思います。
大半の人は「助け合いたい」「役に立ちたい」と思っている。その気持ちをどのように機会づくりにつなげていくかという課題が見つかりました。
ワークシートにより自分の所の公民館の課題も見えましたし、公民館の機能等見直す機会となりました。
みんなが行きたくなる公民館活動を推進していく予定です。又、公民館の未来づくりのために、潜在ボランティアの掘り起こしを含めて進めていくということが最も参考になりました。

 【研修2】(事例発表)「楽しい」がつなげる地域の学び 〜リッカ!ヤールーキャラバン!の事例を通して〜
「『地域活性化』ではなく『地域豊穣』」は大変参考になりました。
もっと聞きたい...と思いました。特に実践の部分は参考になります。“頑張らない”というまとめの言葉もよかったです。
簡単なものでも工夫によってイベントとして成立、成功することがよくわかりました。
豊富かつ斬新な企画を、実体験を持って教えていただきました。もっと時間が欲しかったです。
 
 【研修3】(グループ協議)「公民館が果たす人づくり・地域づくりについて」
グループワークもみなさんの意見に触発されました。「間口は広く低く人を呼び込みたい」
グループで1つのものをまとめる過程が楽しかったです。皆、悩みや希望は同じだなと思いました。
皆さんの意見を聞けて良かった。公民館に足を向けるようにすることが課題であると感じました。
公民館活用を余り理解できないでいたが、市民の方々が楽しみながら参加することで住民の満足度が高まり公民館の在り方、意義が生かされると感じましたた。