事業報告

平成30年度

ウインターアクティブ楽習塾

 期 日  A日程:平成31年2月 2日(土)〜 3日(日)
B日程:平成31年2月 9日(土)〜10日(日)
 参加者
A日程:58名
B日程:56名
 事業目的
 子どもたちの直接体験活動の不足が指摘される中、様々な機関や団体と連携した多様な体験活動の機会や場の充実が求められている。そこで、通年で滑走できるスキー場を有するサンビレッジ茜と連携してスキー体験教室を実施する。異年齢集団による活動を通して、子どもたちに『生きる力』や『豊かな心』を身につけさせるとともに、「できた!」という達成感を味わわせることで、自己存在感や自己有用感等の自尊感情の高揚を目指す。
 本年度も、1日目がセンターでのグループ活動を多く取り入れた体験活動、2日目がサンビレッジ茜へ行ってスキー体験を実施しました。A日程は小雨、B日程は晴天のスキー体験となりましたが、子どもたちは難しいことにも挑戦し、仲間と協力しながら、最後まであきらめずに活動することができました。
 

1日目 ウインターきずなの森

 ウィンターきずなの森では、「@ブラインドスクエア」「Aラインナップ」「Bジャンボシーソー」「C人口密度」「Dバランスウォーク」「Eフラフープリレー」の6種類のアクティビティーにチャレンジしました。各アクティビティーで、説明・作戦タイム・チャレンジタイムを12分間設け、高学年を中心に話し合いをすすめ、班のメンバーと協力する姿がみられました。


@ブラインドスクエア


Aラインナップ


Bジャンボシーソー

 全員目隠しをして、ロープをお題の正三角形・手裏剣に近づける活動  台の上に乗ったまま、落ちないように、誕生日順や背の順など、お題の通りに入れ替わる活動  大きなシーソーに左右に分かれて乗って、1組ずつ入れ替わる活動


C人口密度


Dバランスウォーク


Eフラフープリレー

 小さな台に全員が乗れるよう抱っこやおんぶをしながら、台から台へ全員が飛び移る活動  約5p幅のロープの上を、全員が落ちずに、早く渡れた時間を競う活動  円になり手をつないだまま、フラフープを送り、より早く送れるように仲間と協力する活動

1日目 一休さんに挑戦だ!

 本物の一休さん!?と子ども達もびっくりで始まった、『一休さんに挑戦だ!』センターの一休さんは、子ども達のハートをがっちり掴みました!!
 一休さんから出された挑戦状には、様々な謎が仕掛けられており、子ども達はその謎を解きながら館内をめぐりました。とんちクイズからスタートし、最後には、一休さんとの直接勝負をしました。クリアした班はキーワードが書かれたカードを受け取り、とても大喜びでした。全ての班の文字を合わせることで「友情・協力・努力」の文字が完成しました。4つのやくそくと併せ、子ども達に改めて、やくそくを達成できているか、振り返るきっかけとなりました。
 
 

1日目 ボッチャ大会

 パラリンピックの公式種目でもある『ボッチャ』。今回は、低学年の子ども達にもわかりやすいようルールを少し変更して行いました。赤と青に分かれた2チームが、的になる白色のジャックボールにより近くに投げたほうが勝ちというシンプルなルールです。最初は、ただジャックボールめがけ投げていた子ども達も、除々に作戦をたてたり、投げるメンバーにアドバイスをしたりと、チーム一丸となり、成長していく姿がみられました。また、円陣を組んで試合に臨むチームもあり、よりきずなが深まる大会となりました。B日程のボッチャ大会では、もう負けると諦めていたチームが、見事な投球で奇跡の大逆転をし、最後まであきらめないことの大切さを実感することができました。
 

2日目 スキーへGO!

 2日目は、飯塚市のサンビレッジ茜へ行きスキーを体験を実施しました。A日程では、小雨が降る中のスキーになりましたが、インストラクターの話をきちんと聞き、みるみる上達する姿がみられました。B日程では、晴天に恵まれ、絶好のスキー日和となりました。1年生もリフトに乗って頂上から滑ることができ、充実したスキー体験になりました。初めは怖くてなかなか滑ることのできない子も段々上達し、頂上からの滑走にチャレンジすることができました。4つのやくそくの一つ、『むずかしいと思うことにもあきらめないでチャレンジしましょう』をほとんどの子ども達が達成することができました。
 


 
 参加者の声
 
  • 最初は顔や名前を全然知らない人たちだったけど、いろんな遊びを通して協力したり、友情が深まったので
    よかったです。
  • 一休さんに挑戦だ!でみんなで協力して行動することができたので、とてもよかったし、楽しかったです。
    今年もこの事業をしていただきありがとうございます。
  • ボッチャ大会で最初は全然勝てなかったけど、後から上手になっていって2位で賞状をもらいうれしかったです。
  • 初めてスキーをやってうまくいかないところもあったけど、うまくできたのでよかったです。
  • ボランティアが優しかったから、夜中泣いたけど安心してねむれたのが、うれしかった。
  • 自分でできることがわかったから、次も参加してできることをみつけたい!
  • いつもはお母さんがやってくれていたけど、自分のことを自分でやるとお母さんがどれだけ大変かわかりました。
  • みんなで協力したり、助け合うと「難しいことにも挑戦できる」ということを習いました。
  • 最初、緊張したけど、「きずなの森」でみんなと楽しく遊ぶことができてとても楽しかった。6年だと班をまとめたりしないといけないから、その分、低学年と仲良くすることができた。

 ボランティアの声
 
  • ものすごく名残惜しくて、子ども達とお別れするのが寂しかったです。この1泊2日の短い期間でここまで内容の濃い事業に参加できたことを心より嬉しく感じます。2日間、私自身がサポートしましたが、実は逆にたくさんのことを子ども達に教えてもらいました。
  • 4月から教員として働くので、子ども達と同じ視線で考え、何事にも挑戦する気持ちを忘れないように頑張っていきたいと思います。
  • ボランティアという感覚はあまりなく、自分も本当に楽しめる活動だらけで、また参加したい。
  • ボランティアの方々とのコミュニケーションがとれる時間がありとても楽しかったです。

 全体を通して

 ほとんどの子ども達が緊張し、笑顔が少なかった開塾式でしたが、「出会いのつどい」や「ウィンターきずなの森」の活動に入ると6年生が中心となり、班をまとめる声かけをし、きずなが深まっていく様子が見受けられました。また低学年の子ども達のお世話や気遣う姿もみられました。
 今回も、「自分のことは自分でする」「ルールや約束を守る」「最後まであきらめないでチャレンジする」「みんなと協力して仲良くする」という4つの約束を掲げ、子ども達がしっかりと約束を守って活動できている場面が多く見受けられました。
 2日目のスキーでは、中々思うように滑ることができず、難しいと思うような場面もたくさんありましたが、最後まであきらめないでチャレンジするという約束を忘れず、最後には、多くの子ども達が上手に滑ることができました。
 ボランティアスタッフの協力もあり、A・B日程ともに、大きな怪我なく無事に終えることができました。来年度も社会教育総合センターの様々な事業へのご参加を心よりお待ちしております。