センターNEWS:センターの日々 (平成19年度)
     

2007年中国・日本・韓国平生教育(生涯学習)セミナーに参加


 先般、5月15日(火)に韓国釜山市で開催されました釜山大学平生教育院主催の「2007中国・日本・韓国平生教育セミナー」に、当社会教育総合センターも参加しました。 当センターは、2004年度に韓国釜山大学平生教育院と生涯学習・社会教育に関する情報交換の相互交流協力協定書をかわしており、その一環として、今回も平生教育セミナーに参加しました。
 今回の平生教育セミナーは、中国の上海市からも参加があり、三ヶ国での研究・情報交換となりました。
簡単に内容を紹介しますと
「2007中国・日本・韓国平生教育セミナー」
 中国からは、上海東華大学校老人大学校副校長 張 道生氏から「中国(上海)老人教育の現状・課題・展望」と題して上海市の高齢者教育について発表がありました。

 韓国からは、釜山大学校師範大学教育科教授 李 炳俊氏の「平生教育の世界的動き」と釜山市教育庁平生教育体育課長 朴 英淑氏の「釜山地域平生教育運営実態及び展望」について研究発表がありました。

 日本からは、北海道教育大学教授 今 尚之氏の「日本の平生教育の展望と課題〜北海道旭川地域の実践事例を中心に」と当社会教育総合センターから「福岡県における家庭教育推進施策・事業の新しい動き」について発表しました。 
 それぞれの研究発表を聞いて、中国上海は高齢化率が大変高くなってきておりその高齢化率は中国1位だそうで、毎年3パーセントの増になっており、そのための高齢者教育も年々盛んになってきているとのことでありました。

 また、韓国の平生教育については、その運営や施策の方策もほぼ日本と同じ形態で行われており、地域公民館等での生涯学習講座も盛んに行われており、釜山大学平生教育院においても様々な講座が開設され運営されています。日本と異なるのは、平生教育院が講座修了学生には大学院独自の資格付与が行われているところです。講座修了生はその資格を有効に活用し、就職や起業に活かしているところが日本と違うところです。
熱心に…
発表する当センター宮野副所長

韓国フェスティバル
 当センターからは、今日の子どもの生活や遊びの実態、子どもを持つ親の養育態度や意識の実態等を踏まえた、福岡県の家庭教育・子育て支援の施策とその実態について発表しました。

 最後の5人の総括質問では、福岡県の家庭教育や子どもと親の実態についての集中質問にあいました。家庭教育についても、その問題や課題は韓国も同じようで、親の過保護・過干渉は日本より激しいように感じました。家庭教育という観点では、日本の方がいろんな施策を講じているように感じました。

 今回の平生教育セミナーには、韓国駐在の西日本新聞社の藤崎記者さんも参加されておりまして、取材いただきました。この記事が、5月28日(月)の西日本新聞朝刊の「釜山から」で紹介されました。一度、ご覧ください。
社会教育総合センター副所長 宮野哲美