センターNEWS:TOP (平成22年度)
「集団での直接体験」の重要性を!
現在の子どもたちの問題点として、多くの研究者が「欠損体験の増加」を指摘しています。自然体験、異年齢集団体験、社会参加体験、困難体験などの減少のことです。具体的には、@ABのような実態があげられます。
@「チョウやバッタなどの昆虫を捕まえたことがほとんどない。」35%
A「大きな木に登ったことがほとんどない。」54%
B「キャンプをしたことがほとんどない。」53%
(平成18年独立行政法人国立青少年教育振興機構より)
私たち人間は、さまざまな体験を通して社会生活に必要な資質を学び、成長することによって、社会を構成する一員となることができるのではないでしょうか。社会環境が急速に変化していく我が国において、子どもたちを取り巻く生活環境も大きく変わってきています。このような時代だからこそ、学校教育では得ることができない多様な体験を社会教育施設等で体得させる意義は大変大きいと思っています。
秋本番を迎えた社教センターは、紅葉も美しく、センター内の小道を歩いているだけでも心がリフレッシュされます。また、子どもたちが様々な活動を実施するのにも最適の季節です。上半期(4月〜9月)の延研修者数は、63,755人でした。まだまだ多くの方に利用できる状況です。ぜひ、子どもたちの欠損体験を克服するために、当センターを利用してください。
センター裏山の野外劇場
今月一番のおすすめ事業は、「ゆずフェスティバル事業」です。11月13日(土)14日(日)の二日間、当センター内の施設を活用して30あまりの創作活動や体験活動等を企画しています。宿泊をしなければ、申し込みなどを事前にする必要はありません。昨年は、二日間で1,000名近い方々に参加していただきました。今年もできるだけ多くの方々のご参加を心からお待ちしております。
ゆずフェスティバル キャラクター
(このイラストは当センター指導員
井手裕司の作品です)
裏山の林道 秋の草花を見つけることが出来ます。
2010年11月
県立社会教育総合センター 研修・情報室 益田 茂