センターNEWS:TOP (平成22年度)


社教センターこの一年

 平成22年度も残すところわずかになりました。この一年を振り返り、特徴的な出来事を振り返ってみたいと思います。
 社教センターの仕事を大別すると、自らが企画する生涯学習や社会教育の「主催事業」と県民の皆様の自主的な研修や
訓練などでの施設利用を支援する「受け入れ事業」に分かれます。「受け入れ事業」では、本年度もたくさんの方の利用を
いただきました。  
福岡美容専門学校の
全国大会強化合宿の風景
糸島市立前原小学校
ウォークラリー出発前の風景  

 しかし残念ながら、本年度の利用者数は若干減少しています。経済の縮小や人口減などが影響しているものと考えられます。今後とも利用促進に向けて広報活動を進めるとともに、より利用しやすい環境づくりに努めていきます。皆様のご利用をお待ちしています。
 一方、主催事業は堅調で、事業によっては申込みが定員を大きく超え、お断りしなければならないこともしばしばです。以下に代表的な事業を紹介します。

 まず、子どもの育成支援として実施した3つの体験活動プログラムを紹介します。
 5歳児と小学5年生、関わりの中でどちらも大きく成長する機会を得ることができました。

 知的障害のある生徒の職業的自立を目指すキャンプも4年目を迎えました。県内の特別支援諸学校や地元篠栗町などの絶大な協力を得て、毎年大きな成果を生み出しています。さらに、改善に努めていきたいと考えています。
 父親の子育て参加をめざしたキャンプを毎年実施しています。今年のスターライト登山は、参加者に強烈なインパクトを与えたようです。
 社教センターでの様々な体験活動を支えてきたのが、もう20年以上も続く学習ボランティア「若杉の会」の方々です。本年度も当センター職員と協力してたくさんの体験活動機会を子どもたちに提供してきました。

 つぎに、生涯学習や社会教育関係者に対して行った研修や交流事業を紹介します。
 社会教育に初めて関わる関係者の研修には、最も力を傾注しています。当センターでの研修をきっかけにして、県や市町村を問わずこれからの新しい関係づくりができればと期待しています。
 研修の方法についても、様々な工夫を試みました。ここでは、国立政策研究所社会教育実践研究センター(国社研)と連携して、インターネットを活用した職員研修を実施しました。事前・事後のやり取りをweb上で行うことにより研修の中身が深まり、参加者に大変好評でした。さらに改善し来年度につなげていきたいと考えています。

 研修の中身についても、社会教育行政を進める上で大きな課題となっている「学校との連携」や「家庭教育の推進」、具体的な仕事の場面での企画力アップを狙ったものなど時代に対応したテーマを設定した結果、多くの参加者から高い評価を受けました。

 生涯学習・社会教育関係者全般を対象にした交流事業として、毎年5月の第3土・日曜日に、「中国・四国・九州地区生涯学習実践研究交流会」を開催しています。大変大規模な事業で本年度も全国各地から多くの生涯学習の猛者が駆けつけてくれています。それだけに、前年度終わりから準備を始め4月には仕事の速度をトップスピードに高めなければなりません。本事業が終わって、ちょっと一息つけるというのが毎年の流れとなっています。
さらに、23年度は30回目の節目を迎えるということで、記念誌の発行、記念大会としての運営など盛りだくさんの中身をにすべく作業を進めています。さらに多くの参加をお待ちしています。
 このほか、例年県民の皆様に、当センターを開放して様々な体験活動等を提供する「ゆずフェスティバルを11月13日(土)〜14日(日)に開催しました。センターをあげての事業であり、本年度もたくさんの方々にご参加いただき好評を博しました。

 最後に紹介するのは、福岡県が昭和55(1980)年から続けている家庭教育調査についてです。この調査は対象を幼児期、小学生期、中学生期の保護者に分け、それぞれを5年サイクルで実施するものです。22年度は「幼児(3,4,5歳児)をもつ保護者の子育てに関する調査」を行い、県内36の保育所・幼稚園、3,041人の保護者に協力していただきました。23年度に、当ホームページ「県のデータ」で公表しますので、ぜひご覧ください。
 以上、極めて簡単に22年度当センターの動きを振り返ってみましたが、わずかな事業を紹介しただけでも、いかに多くの方々に支えられて運営出来てきたのかがわかります。さらに県民の皆様のご期待に応えられるように、23年度も努力を重ねる所存です。引き続きのご支援をよろしくお願いしまして、簡単ですがお礼にかえます。
平成23年3月 副所長 黒田修三