太祖神楽
【たいそかぐら】

太祖神楽
【開催場所】
糟屋郡篠栗町 太祖神社(たいそじんじゃ)下宮神楽殿
【開催日】
4月14日に近い日曜日、10月16日に近い土曜日
【指定】
福岡県指定無形民俗文化財
【アクセス】
JR篠栗駅より車で10分

【由来等】
 慶長年間(1596〜1615)に福岡藩主黒田長政が神道集団の統合策の一つとして、各郡毎に神職による神楽座を組織させ、糟屋郡の総社としての役割をもたせ6神を太祖神社に合祀奉納させた。明治維新と共に神職による神楽座は解体されたが、大正3年(1914)、神楽の名手といわれた太祖宮の神官佐々雪(さっさせつ)が氏子たちに伝授し、現在に受け継がれてきた。宇美神楽も佐々雪宮司の指導を受けたが、一時中断したこともあって太祖神楽とは同じ流れをくむものの異なる部分も多い。10月の開催日は16日を基本に前後することがある

【活動の歴史】
 太祖宮神宮の神官佐々雪が大正3年(1914)に氏子に伝授して以来、佐々雪に直接教えを受けた者の一名、(三宅時次郎をはじめ、安河内徳太郎、合屋頴郎の3名)が、神楽の消滅を憂いて第二次大戦前の神楽座の再興を図るため、神楽座の氏子を率いて昭和27年(1952)ごろから教え始めた。旧座員には戦死者も多く神楽の将来が危ぶまれたが、氏子の熱意により現在まで継承されている。昭和35年(1960)に福岡県無形文化財に指定され、昭和38年(1963)には九州代表として伊勢神宮に神楽舞を奉納した。太祖神楽は戦後、後継者不足もあり13演目中4演目のみが奉納されることが多かったが、近年磐人神楽を含む3演目が復活し、現在7演目が奉納されている。

【芸能を行う理由・目的】
 五穀豊穣

【舞・踊りの特徴】
 榊舞は右手に榊、左手に鈴を持ち神を讃えて優雅に舞うが、蟇目舞、四剣舞は素早く荒々しいのが特徴。特に4名で舞う四剣舞は足を踏み鳴らし中央に寄っては剣を打ち合わせ、四方へ駆け離れる所作を繰りかえし、掛け声に合わせ激しく動き舞う。蛭子舞は、恵比寿の面をつけた舞手が釣り竿で、祈願成就に訪れて奉納された。お酒などを次々と釣り上げ、最後に鯛を釣り上げて終わる。この舞いの途中に紅白の餅を参拝者へ蒔く。磐戸開きは複数の舞人が面を付け、天磐戸の物語を演じる。
民俗芸能では私たちが普段見ることのない道具や興味深い言い伝えなどがたくさんあります。



篠栗町
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このホームページの情報は、2002年11月から2004年3月の間に行った取材を元に掲載しています。
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