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【由来等】 広渡の盆踊りは、仏の供養を兼ねた地区の盆踊りで、思案場所とも呼ばれて、古くから伝えられる。盆に歌われるのは罪と餓鬼供養が結びついたとみられており、遠賀町の古老は思案場所といっていたという。本来橋は「橋占」といい、通行人の占いをした場所ともいわれている。江戸時代頃に書かれた神官・松本久蔭の「岡郡宗社記」によれば、「盆、思案場所踊りという踊り始まりけるも近き世の如し。思案場所と名付けしは、天下国家にて大赦行わるる事ある時に、罪人、放免され追放される時、多くの罪人、追放の場所にて各行衛を思索し、且つ喜び踊りけるを、餓鬼の供養によって、盆母の悦びの因縁仏となりなんと云説に附合して踊り賑ぶ故、思案場所踊りと云う。其の歌に「行こか、戻ろか思案場所」といへるは追放場所にて罪人の思索しけるを云。筑後国久留米城下近き所に思案橋村とて、いささかの小村あり。此村に橋あり。その橋の辺久留米罪人追放の地なりと云も、かかる故ありて名付けしものなるべし」とあり、思案橋は思案場所が訛ったものとの見方を記している。
【活動の歴史】 昔は初盆の各家庭を回って踊っていたが、現在は回っていない。広渡地区の盆踊りは8月13日、14日は八剣神社公園広場で初盆の合同供養を行い、15日に墓所と長岸寺で踊り、26日の重広地蔵盆で一連の盆踊りは終る。盆踊りの歌詞として、平成7年8月に広渡・文化を学ぶ会で「しあんばし」を作った。5番からなり 現在、盆踊りの最後の曲として歌い、踊っている。第19回遠賀町夏祭り盆踊り大会(平成15年8月23日)で25区を代表して正装で踊った。遠賀町でも「思案橋」を踊る区は2〜3区ともいわれており重要な民俗芸能となっている。
【芸能を行う理由・目的】 先祖供養
【舞・踊りの特徴】 常に腰低く、体を頻繁に回転させ、手を差し出しては、引っ込め 考え込む。ときどき「良し」とばかり手を打つが、また向きを変えて思案する所作が「行こか、戻ろか、思案橋」という歌詞をよく表している。昔は男性も踊っていたが、現在は女性が主で、公民館婦人部、子供会で踊られるようになった。
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| | | | | 民俗芸能では私たちが普段見ることのない道具や興味深い言い伝えなどがたくさんあります。 |
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