直方日若踊(新町)
【のおがたひわかおどり(しんまち)】

直方日若踊(新町)
【開催場所】
直方市 初盆の家の前
【開催日】
8月13日  
【指定】
福岡県指定無形民俗文化財
【アクセス】
JR直方駅より徒歩5分〜15分

【由来等】
 1678(延宝6)年直方藩士、大塚次郎左衛門が江戸からの帰途、大阪で舞を習い、直方に持ち帰り、日若宮(今の多賀神社)に昔から伝承されていた「日若舞」と融合させたものが、次郎左踊り又は思案橋踊りとなった。更に1857(安政4)年、大阪「あやめ座」の役者中村吉太郎(一調)が、直方の宮芝居に来て長唄「二上り浦島」の替歌を台唄とし、日若舞の形を採り入れながら、新町の若衆に振り付けたのが、本手踊りである。日若踊は、この2様の踊りを具えた歌舞として確立され、今日に至っている。

【活動の歴史】
 明治維新を経て、1892(明治25)年頃までは盛んに行われたが以後衰微。昭和3年に日若踊後援会が発足し復活。昭和33年福岡県無形文化財に指定される。また、「直方日若踊保存育成会」も発足した。現在、保存会は3区(新町、古町中、古町北)に分かれ、各々で活動している。衣装、踊り、音程、振りは各区で違っている。平成10年までは3区合同により多賀神社で、春、秋に奉納されていたが、現在は盆の時期に各区が単独で活動している。

【芸能を行う理由・目的】
 悪霊退散、厄除け祓い、豊作豊年、初盆供養

【舞・踊りの特徴】
 夕方から盆提灯を下げている初盆の家へ行き、「日若踊をお供えさせて頂きます」と挨拶して踊る。日若踊音頭と日若踊本手との2様の踊りがあり、前者は次郎左とも思案橋ともいわれるひなびた素朴な踊りであり、後者は優雅な舞である。踊りは輪踊りと道囃子からなり、輪踊りは大傘を中心に地方(音頭方、囃子方)・踊り子・世話人・諸道具で構成されている。
民俗芸能では私たちが普段見ることのない道具や興味深い言い伝えなどがたくさんあります。


直方市
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このホームページの情報は、2002年11月から2004年3月の間に行った取材を元に掲載しています。
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