風浪宮例大祭
【ふうろうぐうれいたいさい】

楽器・道具等の特徴
 「大御幣さん」は、祭りの始まった当時、神輿がなかったため、依代として神様を運んでいたもの。「宮乙名五騎船(みやおとなごきせん)」は、どんすの布団を船に似せた車に乗せたもので、化粧をした稚児を1名ずつ乗せたもの。昭和45年頃までは馬に布団をくくりつけていた。流鏑馬の的は、おふだ(大麻)を竹にはさみ、紙で編んで作ったもの。衣装も含め、流鏑馬の道具類は馬方が作製する。

禁忌についての言い伝え
 2月3日から「禊斎(けっさい)」(清めの期間)に入る。2月11日の例大祭終了まで、神職や宮乙名は、四つ足の動物の肉や、油物を食してはならない。言い伝えによると、少童命が乞食に扮して油屋に行ったら何も食物を与えなかったが、酒屋に行ったら麹を与えたため、できた風習という。酒見の町名の由来でもある。

その他
 例大祭の最終日に行われる「お潮井汲み」では、お潮井詣りの際、先祓いをするための潮井(清めの水)を日吉神社(坂本神社)沿いの花宗川で汲む。神職・御神馬・流鏑馬・先導・総代が参加する。「お潮井詣り」の祭列は、先導車・消防長・先祓い・射具・御先船・大御幣・御神馬・賽銭箱・御神輿・宮司(神職馬)・神職(神職馬2頭)・来賓馬車・五騎船4基・矢乙女・流鏑馬2頭の約150名の巡行となる。神輿方という役があり、お潮井詣りの際、神輿が通る直前に道筋の家々をまわり、洗濯物をとりこむように指示をしたりする。「御神幸祭」の祭列は、先祓い・射具・大御幣・御神馬・御神輿・宮司・神職・宮乙名・稚児・来賓総代・流鏑馬の約80名で、お旅所までの渡御を行う。例大祭開催中の3日間は、風浪宮境内で、串柿市、植木市、その他の催し物がある。








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