扇谷神楽
【おうぎだにかぐら】

楽器・道具等の特徴
 囃子は一般に奏楽(そうがく)と呼び、笛、太鼓、トンビシ(すり鉦)各1の組合せを基本とする。笛は奏者が自作するが、6穴の独自なもの。竹は山野に自生する女竹(めだけ・おなごだけ)を使うが、肉薄で節の間が長いものを要するなど、選材・加工には苦労がある。

禁忌についての言い伝え
 神事同様に位置づけられているため、地元で「ヒガカリ」と呼ぶ産穢・死穢が身近に生じた場合、参加を控えるなどの習慣がある。

その他
 当神楽の分流として、檪原神楽(いちきばるかぐら・筑城町大字檪原)があり、築城町指定無形文化財に指定されている。これは、当地が山を隔てた分流圏にあることによる成来で、帆柱出身の檪原在住者により昭和29年に始まったとされている。現在(20042月)苅田町宇原神社の講中へ交流指導を行っており、新たな弟子筋の講中が出来る予定である。








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