寒田神楽
【さわだかぐら】

楽器・道具等の特徴
 囃子方は、銅拍子、横笛、太鼓などの楽器を使用して演奏を行い、その音で舞い方や演目の進行をリードするのが役目だが、楽譜などが残っておらず、すべて口伝え、耳覚えで次の世代に伝えられており、囃子方を務めるには大変な練習と経験が必要とされる。

禁忌についての言い伝え
 湯立神楽を行うときは、以前は別世帯にしなければいけない等の言い伝えがあったが、現在は1ヶ月前から女性との交渉は謹慎となっている。

その他
 神楽舞の奉納は、以前は山霊神社で行っていた。湯立神楽は準備に多大な手間が掛かるため、舞う機会が限られている(近年は、牧ノ原キャンプ場の紅葉祭りで公演した)。築城町の尽力により寒田小学校の授業の一貫で子供に神楽を教えているが、現在、小学校の授業で神楽を習った数人が、寒田岩戸神楽講の一員となっている。現在は山霊神社が高いところにあり、階段が約70段。御神幸祭の御旅所(寒田生活改善センター)で神楽舞を行う。神楽は米撒(くままき)、折居(おりい)、御福(みふく)、手草(たぐさ)、地割(ちわり)、御先駆(みさき)、花神楽(はなかぐら)、綱御先駆(つなみさき)、戸前神楽(とまえかぐら)の9つの一般神楽と、特別の部として迎御先駆(むかひみさき)、折敷の舞(おしきのまい)、四手神楽(よつでかぐら)、湯立神楽(ゆたてかぐら)別名鎮火祭神楽(ちんかさいかぐら)の4つの神楽がある。また、「御先駆神楽」を舞う時、玉鉾(猿田彦神が持つ杖)の両先端にシデ(紙飾)を付けるなど、古い信仰形態が残されている。








このホームページの情報は、2002年11月から2004年3月までの間に取材を行ったものです。
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