高校生ボランティア研修 講座U       
平成21年7月18日(土)〜7月20日(月)
参加者 高校生・・・52名  教師・・・・2名 

事業内容
 「高校生ボランティア研修」は、ボランティア活動に関する基本的な知識や技能について体験をとおして学び、ボランティア活動への意欲を高めることを目的にしています。さらに、ボランティアに取り組んでいる人との出会いや、同じ目的を持つ仲間との交流などをとおして、進んでボランティア活動に取り組むことができる高校生の育成を目指します。
今回の講座Uでは、「ボランティアをしよう」というテーマで、地域でボランティア体験をしたり、講座Tの体験を活かして小・中学校の子どもたちに野外調理やレクリエーションの指導体験をしたりしました。講座Tに引き続き、福岡大学スポーツ科学部の築山泰典先生、福岡リゾート&スポーツ専門学校の小山公彦先生をはじめ、福岡NPO・ボランティアセンターの今村晃章先生、福岡市NPO・ボランティアセンターあすみんの十時裕先生という4名の経験豊富な講師陣をお招きするとともに、地域でのボランティア活動では、「ガーディアンエンジェルズ久留米支部」「しめテレビ」「ふれあいの里とばた」という団体や施設に支援していただき、ボランティアの取り組み方や体験活動の指導法を中心に、実践をとおして学ぶことができるプログラムを用意しました。
この研修をとおして、高校生が積極的にボランティアに参加し、地域社会の一員として地域に根付くような活動を行うことができるようになることを願っています。
1日目

「地域で取り組むボランティア」
 参加者は、まず、自分たちの住んでいる地区でボランティア体験をしました。

《久留米地区》
久留米地区は、「久留米市市民活動支援センターみんくる」と連携してボランティア体験をしました。「ガーディアンエンジェルス久留米支部」と一緒に防犯チラシ配りや放置自転車整理・町の清掃活動を行い、4グループに分かれて商店街を中心に防犯・環境ボランティアに取り組みました
〈防犯チラシ配りをしています〉 〈みんくるの前で記念撮影です〉

《福岡地区》
 福岡地区では、福岡市NPO・ボランティアセンターあすみんと連携し、ボランティアインターンシップ(ボランティア体験ができるプログラム)の取り組みにおいて、ケーブルテレビ「しめテレビ」の番組作成を手伝い、宇美町立宇美小学校で取材活動を行う情報ボランティア体験を行いました。取材活動では、宇美小学校のビオトープについて小学生や保護者、先生方にインタビューした後、志免町総合福祉施設シーメイトに移動し、取材班・撮影班・編集班に分かれ、取材したテープを編集し番組作りをしました。今後、この取材は、ケーブルテレビで放映される予定です。
〈宇美小学校の校門前での撮影してます〉  〈小学生にインタビューしました〉

《北九州・筑豊地区》
 北九州・筑豊地区は、高齢者複合施設「ふれあいの里とばた」と連携し、高齢者介護のボランティア体験をしました。「ふれあいの里とばた」は、デイケアやグループホームなどが一緒になった複合施設です。参加した高校生は、グループごと様々な施設に分かれてお年寄りと話をしたり、介護福祉士の手伝いをしたりして、福祉ボランティアに取り組みました。
〈施設の人からのオリエンテーション中です〉


「ボランティアのススメ!」
 各地区でボランティア体験をした後、参加者は英彦山青年の家に集合し、福岡NPO・ボランティアセンターの今村晃章先生、福岡市NPO・ボランティアセンターあすみんの十時裕先生に各地域でのボランティア体験のふり返りをとおして、ボランティアの取り組み方について講義していただきました。
〈ボランティア体験のふり返りをしてます〉  〈ボランティア活動のイメージをまとめます〉

2日目

「スキルアップボランティア2」
 2日目は、高校生が指導者となって、小・中学生に野外調理とレクリエーションを指導します。グループに分かれて話し合い、「安全で楽しい活動」を目標に指導の計画を立てて練習をしました。
〈指導計画を作成しています〉   〈説明の練習中です〉 

「野外調理の達人になろう!2 指導編」
 ひこさん体験活動キッズに参加した53名の小・中学生に野外調理でカレー作りを指導しました。グループで立てた計画をもとに役割分担や安全管理を指導し、子どもたちと楽しくふれあいながら活動できました。ケガをする子どももなく、美味しいカレーを作ることができました。
〈カレーの作り方を説明してます〉  〈子どもと一緒に野菜を切ります〉

「おもしろレクリエーション2 指導編」
 野外調理の後は、高校生が計画したレクリエーションを行いました。それぞれのグループが1つずつゲームを担当しましたが、子どもたちは大喜びで、体育館には歓声が響き渡りました。
〈各グループごとにゲームを担当します〉  〈高校生も一緒に楽しみました〉

3日目

「Let'sボランティア2」
 3日目は、ボランティアについて研修をとおして学んだことをまとめ、「高校生ができる・やってみたいボランティア」を話し合い、今後の実践につながるように意見交流をしました。そして、それぞれの学校ごとに取り組むボランティア活動を決めたり、講座Vで開催する予定の「高校生ボランティアフォーラム」の計画を立てたりして、ボランティア活動実践への意欲を高めることができました。
〈各グループで意見交流しました〉 〈話し合ったことを報告しています〉


参加者の声
なかなか体験や経験できないことをさせてもらい、とても自分のためになったと思います。いろんなことを学ぶことができたのでよかったです。たくさんの人たちと交流できて楽しかったです。
今回は、前回よりも良かったと思います。子どもたちもみんな笑顔だったし、感想もありがとうなど書いてあってよかったと思いました。カレー作りでは、冷静にやっていてよかったと思います。最近は小さい子どもたちと関わることもないのでよかったと思いました。
3日間、1日1日が充実していていい体験になりました。先生の話などを聞いてボランティアについて深く学べたのでよかったです。大変なことが多かったけど、楽しくすることができたのでよかったです。研修に来てよかったです。
ボランティア活動をして、自分のためだけでなく全員のためだということが分かりました。今後いろんなボランティア活動をして、地域や人のためになるよう努力していきたいと思います。
今回、子どもたちと一緒に活動してみて、気を付けないといけないところがたくさんあったり、ひやひやすることがあったりしたけど、とても充実した3日間になりました。レクリエーションでは、とてもスムーズにできたとはいえない感じだったので、今度レクリエーションがある時はスムーズにやりたいと思いました。
ボランティアをとおして、他の参加者の人とも仲良くでき、とても楽しくボランティアを学べたと思います。同じボランティアをしていくことで、ボランティアの大切さがとても良く分かりました。
ボランティアは人と仲良くして人とふれあうことや、町をきれいにしたり町をよくするためにあるんだなと思いました。この3日間ボランティアのことがよく分かりました。

本当に来てよかったと思います。子どもともふれ合う中で、こちらも子どもから学ぶことがいっぱいありました。

このボランティア研修で新しい発見があったし、ボランティアに対する考えが変わりました。積極的になれました。

最初は、友だちに勧められて軽い気持ちで参加しようと思って来たけれど、思っていた以上に得るものは素晴らしく、貴重なものでした。参加して本当に良かったです。

今回の講座は、いろんな人とも出会えたし、難しいところもあったけど、自分自身とてもためになったことが多かったです。ボランティアは、安全で楽しくお互いが成長できるとても良いことなので、もっと積極的に取り組んでいこうと思いました。


全体をとおして
 「Let'sボランティア2」では、高校生がこの研修をとおして学んだことや考えたことから、「高齢者とのふれあい」「自分たちが指導者となって子どもと関わる」「地域の活動に参加する町づくり」「福祉施設訪問」「リサイクル」「地域のゴミ拾い」「バザーやチャリティなどのイベントの開催」など、自分たちがこれからできる、やってみたいボランティア活動を見つけることができました。今後、参加した高校生たちは、自分の学校に戻ってボランティアの実践に取り組みます。その取り組みを「高校生ボランティアフォーラム」で発表し、自分たちの考えるボランティア活動について発信していく予定です。「高校生ボランティアフォーラム」は、平成21年11月1日(日)に福岡県立社会教育総合センターで開催します。(詳しくは、英彦山青年の家にお問い合わせ下さい。また、このホームページでも紹介します。)ボランティアスピリッツあふれる高校生たちの応援よろしくお願いいたします。
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