(平成23年度)
  9.チャレンジ!冬山登山!
 
○ 期 日  平成24年1月14日(土)~15日(日)

○ 参加者 26名(成人男性14名・成人女性12名)

○ 事業内容
 冬山登山をとおして、英彦山の自然の素晴らしさや厳しさを体感しながら、心身のリフレッシュを図ることを目的として実施しました。また、実習や実践をとおして、参加者に冬山の歩き方や安全管理・危機管理について学んでいただきました。
【第1日目】 1月14日(土)
【第2日目】 1月15日(日)   
 

○ 活動写真
 
出会いのつどい 「雪道の歩き方」についての講話 鷹巣原スキー場での歩行実習①
鷹巣原スキー場での歩行実習② 足をしっかり踏み込んで「1、2!」 滑落訓練実習
“ハーネス”を体に装着  ロープの結び方をみんなで確認 スキー場の斜面を利用して
雪ソリで擬似“滑落者”に 滑落者を体全身で支えて救助 “ワカン(輪かんじき)”を体験
夕食後の交流会の様子 参加者同士で団欒のひととき 登山前の出発式(安全管理の講話)
後ろの北岳から登頂アタック!  「園川先生グループ」出発前 「瀧口先生グループ」出発前
 ストレッチを入念に…  いざ、チャレンジ!冬山登山!    高住神社でアイゼンを装着  
アイゼンの効果を実感しながら…  北岳登頂までの様子① 北岳登頂までの様子② 
 霧氷の中を進む   ようやく北岳山頂に到着!  霧氷に感激の歓声沸く
 霧氷を背景に“ハイ、ポーズ!”  北岳から中岳へ移動   中岳山頂1200mに到着①
 
 中岳山頂1200mに到着②    早速、昼食の準備へ  温かなカップ麺は最高!
 中岳下山途中の難所“鎖場”  一歩ずつ気をつけて…  英彦山スロープカー「花駅」に到着
  花駅で「別れのつどい」  最後に参加者から講師へ謝辞
  「園川先生グループ」集合写真(北岳山頂) 「瀧口先生グループ」集合写真(北岳山頂)
写真をクリックして拡大!

 ○ 参加者の声
楽しいチャレンジでした。山頂でのカップ麺(うどん)は美味でした。
  講師の先生方およびスタッフの方々の熱意が伝わってきて、楽しく安全に山歩きできました。
  雪山は初めてでしたが、色々な知識が得られ、とても楽しく登ることができました。
  講師・スタッフの方々全員が、心よりお世話されているのに感動しました。
  英彦山も、雪山も初めてでしたが、すごく楽しかったです。樹氷には感動しました。また来たいです。
  冬山登山は初めての体験でしたが、この経験を今後の登山にも活かしたいです。
本事業2回目の参加ですが、今回はプログラムを更に工夫していただいていました。
ベテラン講師による滑落実習は参考になりました。
滑落訓練は初めての経験で、強く感銘しました。
講師のお話は的確で、また冗談も交えて面白かったです。
冬山の歩き方やピッケルの使い方など、色々と勉強することができました。
講師や他の参加者との話が勉強になりました。講師の厳しい指導もよかったです。
  時間にも余裕があり、大変よかったと思います。講師の方々に色々なことを教えていただき、勉強になりました。アイゼンを使った山歩きも、適度に楽しめました。ありがとうございました。 
  交流会では、ゲームなどがあってとても楽しかったです。夕食も美味しかったです。
  参加者のみなさんとすぐにお話ができ、交流することができました。
  交流会では、講師の先生方や参加者のみなさんと交流を楽しむことができました。
  交流会では、「名前当てゲーム」などのレクリエーションがあり、初対面の参加者同士ですごく親近感が沸きました。
  天候が穏やかで、登りやすかったです。もっと雪が多かったり、風が吹いたりした時にも対応できるようになりたいです。 
  (昨年に続いて)2回目の参加でしたが、すごく感銘を受けました。これからも(冬山登山に)チャレンジしたいと思います。
  これからも事業に参加して、基礎的な技術を学んでいきたいです。 
  数十年ぶり(我が子が小学生の頃)に青年の家に宿泊しましたが、とてもよかったです。
  60歳にして初めて青年の家に泊まって、青春を思い出しました。また参加したいです。 
  大変楽しい活動ができました。春や秋の主催事業トレッキングもあるとのことですが、機会があれば、是非参加したいと思います。技術講習については、もっと(プログラムを)増やして欲しいです。
  事業参加前から積雪や道路状況など、青年の家のスタッフから親切なお電話をいただきました。若きスタッフの熱いパワー・熱心な仕事ぶりに大変感動しました。 
  (山頂でお湯を沸かしてカップ麺を食べましたが、)それぞれが保温性のある水筒を持参しているので、各自お湯を入れて登っていれば、沸騰させる時間が短く効果的だったと思います。 

○ 全体をとおして
 事業2年目は、昨年よりもやや積雪が少ない中での開催になりました。今回初めて参加をした方々がほとんどで、遠くは県外(下関市)から来られた方もいました。積雪量が少なかったとはいえ、登山ではアイゼンを装着しなければならない程の雪道であり、山頂では参加者の歓声が上がるくらいの霧氷・樹氷が楽しめました。冬山としての“英彦山”の魅力を、十分に味わっていただくことができました。
 登山前日は、集合場所である英彦山スロープカー「花駅」から宿泊場所である「青年の家」までの道のりを利用して、雪道歩行実習を行いました。途中「鷹巣原スキー場」では、講師の指導の下で、滑落訓練を行いました。“ハーネス”という装備品を使用しながら滑落者を救助する活動は、参加者のほとんどが初体験だったようです。自分を繋ぎとめるロープの結び方に戸惑ったり、滑落者を支える時にかかる衝撃や重力などを実感したりしている様子が窺えました。
 交流会では、参加者全員と講師や青年の家スタッフとが一緒になって、レクリエーション(自己紹介ゲーム「私は誰?」)や団欒をしながら親睦を深めました。みなさんとても積極的で、翌日の登山に備えてその意欲付けや雰囲気作りになりました。
 登山当日は、風がほとんど無く、山頂付近(1200m)の気温は「-1℃」でした。“冬山”としては、珍しいくらいの活動しやすいコンディションでした。登山本番では講師1名に対して参加者13名ずつ分かれ、2チーム編成での登頂を行い、全員がケガすることなく安全に下山することができました。参加者の中には、冬山登山への経験が初めての方もいましたが、本事業をとおして大きな自信や思い出になったようでした。また、「様々な天候に対応できるようになりたい」という旨の感想を述べる参加者もいて、ご自身の今後の登山に対する意欲やきっかけになったと思われます。
 来年度も事業3年目として、引き続き開催を予定しています。参加者の方々からいただいた貴重なご意見や感想を基に、プログラム内容の充実化を図り、魅力ある事業にしていきたいと考えています。