(平成23年度)
  6. 英彦山環境ボランティア研修Ⅱ   英彦山環境ボランティア研修Ⅰ 研修Ⅲ
 
○ 期 日  平成23年10月22日(土)~23日(日)
○ 参加者  21名
○ 事業内容
 今回は、第1回目の研修において伐採した杉の木を使って、ツリーハウスを作りました。ツリーハウス作りの前に、伐採をしながら森を手入れすることの必要性や伐採材の再利用の意義について考える場を設け、森林を保護、再生していくことの意義や大切さに気づいていただくようにしました。そして、ツリーハウスを作る活動をとおして、木のぬくもりや暖かみを感じ、自然の豊かさに気づき、環境(森林)保全活動を進めていこうとする意欲を高めることを目的として開催しました。

10月22日(土)〈一日目〉
  まず、「森林保全と間伐材利用の大切さ」について説明を行い、第1回目の研修で伐採した杉の木を加工した木材を使ってツリーハウス作りを行いました。
参加者にとっては、初めて使うと思われる自動カンナ機やノミ、インパクトドライバーなどを使い、材料のカンナかけや束石造り、床張りなどを行いました。参加者の多くは、使い慣れない道具に戸惑いつつも協力して楽しみながら作業を進めました。
「国際森林年」の
 シンボルマーク
「森林保全活動と間伐材の
 有効利用」についての説明を
 聞く参加者
 
ツリーハウスの模型を使い、
 作業等の説明
 
ノミを使い、ほぞ穴を開ける
 参加者達
  材料のカンナかけ  束石を作るための木枠作り
初めて使う道具を使っての
 床張り
 床張り完成間近   床張り完成間近
  夜には、杉の枝打ちをした間伐材を使ってツリーハウスに取り付けるネームプレート作りを行いました。のこぎりを使って木を切るとき、なかなかうまく切れず苦労していましたが、お互いに協力したり講師の先生に手伝ってもらったりして何とか作業を進めることができました。木を切り終った後、参加者たちは、マジックやハンダごてを使っておもいおもいにネームプレート作りに没頭していました。
ネームプレート作り後、交流会を行い参加者同士の絆を深めました。
ネームプレート作りの説明 ネームプレート作りで使う
 道具の説明
協力しての間伐材切り
切った間伐材磨き  プレートに名前を書く参加者  ネームプレート完成!!

 10月23日(日)〈二日目〉
 2日目は、1日目の作業で残った木材にカンナがけをして、手すりと束の取り付けをしました。その後、完成した手すりの一部に前日作ったネームプレートを取り付けました。
  参加者たちは作業が終わった後、自分たちの手で作り上げたツリーハウスを見上げて、喜び合っていました。
 
 
 手すりの取付①  手すりの取付②  作った束石の枠取り  
 
全体写真をクリックすると
  大きくなります。
束の取付  取付したネームプレート   作業終了後、記念撮影  
○ 参加者の声
クラフト作りで作成したネームプレートをツリーハウスに取り付けたときは感動した。
木を切ることが地球温暖化を進めてしまうのではないかと考えていたが、森林を管理して計画的に整備する方が何もせずほったらかしにするよりも自然だけでなく、自分たちにもプラスになることが多いとわかった。
一番思ったのが森林の大切さ、そして森林の暖かさを感じた。自然の中での活動でとても安らぎをいただいた。自然の力は強いなとすごく感じた。3回目の研修も楽しみです。
クラフト作りで木の持つ加工のしやすさや年輪が作品を暖かく感じさせてくれていると思った。
あれだけ大きな物(ツリーハウス)をみんなで作ったという達成感、うれしさ、すがすがしさなど味わうことができた。
普段では体験することのできないようなことがたくさんできた。間伐材を使ってのツリーハウス作りで自然の雄大さや木の万能さを体感した。今後もこのような活動をしていきたい。
同年代ではない人とも知り合いになり、森林の大切さや美しさを感じることができて本当に良かった。
この研修をとおして普段何気なく見ている「木」にとても親近感がわき、森林についてたくさんのことを知ることができた。
木を削ったりドリルを使ったりと今までにあまり経験したことのないことを体験できてとても楽しかった。伐採から関わり、自分たちが手がけた物が形になっていくうれしさも感じました。
6月の研修Ⅰで伐採した木が材木として使われツリーハウスができていくのを見ていると、何だか感慨深かった。
ツリーハウス作りだけでなく様々な職業、年齢の方々に出会え、交流することができたのが何よりもの財産になったと思う。ツリーハウス作りは、子ども達に自然の家を残せると共に普段会えないような人とも出会え、地域や市、県のコミュニティ形成の新しい場となっていると思う。
予想以上のツリーハウスの出来映えに驚いた。ナットを締めたりかんなをかけたり初めての経験も多く将来何らかの形で活かしたいと思った。
間伐材を利用してのツリーハウス作りやクラフト作りを行う機会は滅多にないのでよい経験となった。自然とふれあうことで心が癒されるのを感じると同時に初めてであった人たちと一緒に協同作業をやっていく中でコミュニケーションの大切さを学ぶことができた。
ツリーハウスやクラフトを作ることで間伐材に愛着が出てくるし、今まで成長したものが生かされていると感じた。
第1回目の研修から参加しておけば良かったと思うくらい楽しかった。
○ 全体をとおして
 第2回目の「英彦山環境ボランティア研修」は、悪天候での活動でしたが、講師の吉村 嘉之氏や活動補助として関わってくださった占部 雅彦氏、添田木材の方々のおかげで、安心して安全に活動を行うことができました。
 研修をとおして参加者の皆さんには、森林にはたくさんの機能があり、森林を管理して計画的に整備していくことが重要であることを知っていただいたり、再利用することで木が持つ暖かさやぬくもりを肌で感じ、普段何気なく目にしている「木」を身近に感じていただいたりすることができ、今後も環境(森林)保全活動を進めていこうとする意欲を高めることができました。またこの研修では、様々な年代の方が協同で作業を行うため、年齢に関係なく交流が進み、参加者の皆さんは有意義な時間を過ごせたようでした。
 次回は本研修の第3回目(最終回)ですが、作製中のツリーハウスを完成させ、第1回目に杉の木を伐採した跡地に広葉樹林を植林することをとおして、森林を守ることの大切さや木のぬくもり,そこで生きる生物を守ることの大切さを感じたり環境(森林)保全活動を進めていこうとする意欲をさらに高めたりできるようにしたいと考えています。