平成25年度
  4.ひこさんチャレンジキャンプ
 
期 日  平成25年8月7日(水)~11日(日) 4泊5日

参加者 36名

プログラム

第1日目【8月7日(水)】

 時  間 活 動 内 容 
13:30~14:00 出会いのつどい
・趣旨・日程の説明
14:00~17:00 自己紹介
中元寺ウォークラリー
17:00~20:00 夕食(カレー・サラダ)づくり
テント設営練習
20:00~21:00 旗づくり
・班で話し合いデザインを考える。
21:00~21:30 振り返り
・班ごとに一日の活動を振り返って話し合う。
21:30~ 就寝

第2日目【8月8日(木)】
 時  間 活 動 内 容 
6:00~7:00 起床・ラジオ体操・荷物整理
7:00~9:00 朝食(おにぎり・みそ汁)づくり
荷物整理、館内清掃
9:00~16:00 15Kmウォーク 
中元寺公民館→落合小学校→しゃくなげ荘→福太郎工場下駐車場
16:00~17:00 自然体験
・沢遊び
17:00~20:00  夕食(焼きそば)づくり
幕営準備
・テント設営
20:00~21:00  しゃくなげ荘で温泉入浴
 21:00~21:30 振り返り
・班ごとに一日の活動を振り返って話し合う。
 
21:30~  就寝 

第3日目【8月9日(金)】
 時  間 活 動 内 容 
6:00~7:00 起床・ラジオ体操・荷物の整理
7:00~9:00 朝食(ホットサンド)づくり
荷物整理、テント片付け
9:00~16:00 英彦山歴史ツアー
(福太郎工場下駐車場→鬼杉→大南神社→梵字ヶ岩→奉幣殿→青年の家)
16:00~18:00 荷物整理、キャンプ場シャワー
旗づくり
18:00~19:00  夕食
・スタッフによる豪華食事
 
19:00~20:00  振り返り
就寝準備
20:00~  就寝

第4日目【8月10日(土)】
 時  間 活 動 内 容 
1:30~2:30 起床・荷物整理(早朝登山出発準備)
2:30~9:00 早朝登山 ※日の出5:36
青年の家→奉幣殿→中岳山頂→バードライン→青年の家
朝食(山頂でカップラーメン・おにぎり)
9:00~11:00 仮眠・休憩
11:00~13:00 昼食(流しそうめん)
13:00~16:00 グループタイム
・キャンプファイヤー出し物練習等
16:00~19:00  夕食(バーベキュー) 
19:00~20:30  キャンプファイヤー
20:30~21:30  本館で入浴
21:30~22:00  振り返rり
22:00~  就寝

第5日目【8月11日(日)】
 時  間 活 動 内 容 
6:00~7:30 起床・荷物整理(荷物の移動)
7:30~9:00 パンづくり
燻製づくり
9:00~9:30 朝食(館内食)
9:30~11:00 振り返り
・5日間の活動の振り返りを行う。
11:00~13:00 昼食(パン、燻製)
・保護者と一緒に昼食
13:00~13:30  スライドショー
・5日間を振り返って
 
13:30~14:00  別れのつどい

活動の実際
 
第1日目【8月7日(水)】~出会いの日~   
 5日間を一緒に過ごす仲間やスタッフたちとの出会い,初めのうちは子どもたちの表情も緊張気味でしたが,中元寺ウォークラリーやテント設営練習など,仲間と一緒に楽しく活動する中で徐々に緊張もほぐれてきました。テント設営では各班ともに3分で設営、5分で片づけを行いテント設営はみんなバッチリできるようになりました!
 夜はそれぞれのグループに分かれて旗作りのデザインを考えました。1日の活動を終えて,仲間意識も芽生えてきました。
出会いのつどいの様子  中元寺ウォークラリーの様子
 テント設営もバッチリ!  おやすみなさい!


第2日目 【8月8日(木)】~助け合いの日~   
 中元寺公民館から福太郎工場下駐車場まで歩く15kmウォークにチャレンジしました。猛暑の中での約6時間の長い道程でしたが,みんなで声をかけ合い,励ましあいながらながらゴールを目指し,みんな無事踏破しました。福太郎工場下駐車場に着いた時には大きな歓声が上がり,きつい思いをしただけにゴールした喜びもひとしおだったようです。
 特に今回の15kmウォークでは多くの方々に支えていただきました。スタートからゴールまで一緒に行動し,参加した子どもたちの安全を守っていただいた英彦山駐在所の末松さん,落合駐在所の大野さん,休憩場所(昼食場所)として暑さを配慮して,クーラーの効いたランチルームを準備していただいた添田町立落合小学校の先生方本当にありがとうございました。
やっぱり朝はラジオ体操ですね!  出発前にハイ!チーズ!
 落合駐在所の大野さんがんばれ!  水も冷たくて気持ちよかった!


第3日目 【8月9日(金)】 ~絆を深める日~
 3日目は,英彦山歴史ツアーを行い,福太郎工場下から鬼杉・大南神社・梵字ヶ岩・奉幣殿から青年の家までを歩きました。鬼杉の大きさや自然の素晴らしさを感じ,昔山伏が修行をした場所を巡りながら、険しい道を歩きました。みんな,少し山伏に近づいたような気がします。3日間で約25km歩いたため,表情も疲れていましたが,少したくましくなったように思えます。子どもたちは日ごろ体験することができない体験や活動をとおして,仲間同士の絆をさらに深めることができました。
険しい山道も登りました!  鬼杉の前でハイ!チーズ!
 
 奉幣殿の前でハイ!チーズ! 


第4日目 【8月10日(土)】 ~感謝する日~   
 4日目は早朝登山をしました。真夜中の午前2時30分に出発し、真っ暗な山道をヘッドライトや懐中電灯の明かりを頼りに歩いていきました。奉幣殿ではライトを消して天の川を見ることができました。本当にきれいでみんな感動していました。途中,険しい山道もありましたが,「みんな元気~!元気!元気!」と声をかけ合い励ましあいながら登頂を果たしました。山頂は素晴らしい天気に恵まれ,ひこさんチャレンジキャンプ史上初の日の出を見ることができました。あの素晴らしい光景はみんなの目に焼きついたことと思います。日の出を見ることを目標にがんばってきたが,それよりも中元寺公民館から英彦山の山頂まで約30kmを歩きとおしたみんなの表情は自信に満ち溢れていました。また,全員で協力して登山を成功させたことで大きな達成感を得られ,同時に仲間の存在のありがたさを感じることができました。
 夜は,キャンプファイヤーをしました。各班ごとに準備した出し物を披露し,みんなで笑い仲間と過ごす最後の夜となりました。
山頂でハイ!チーズ!英彦山駐在所の
末松さんありがとうございました!
 素晴らしい朝陽を見ることが
できました!
 山頂で食べる朝食おいしかったですね! 最後の夜はみんなで
キャンプファイヤー! 


第5日目 【8月9日(木)】 ~別れの日~   
 最終日,昼食で食べるパンと燻製をつくりました。生地からつくる本格的なパンづくりです。初めてパンづくりを体験する子も多く,生地をこねる作業に苦戦しながら仲間と協力しパンづくりを行いました。同時にウインナー・チーズ・かまぼこ・ちくわ・ゆで卵の燻製づくりに挑戦しました。
 そして,この4泊5日のチャレンジキャンプ最後の振り返りとまとめを行いました。各班毎にこのキャンプをとおして苦しかったことや楽しかったことを一人一人発表し合い,互いの頑張りを讃え合いました。
 最後に保護者の方と一緒にパン・燻製を食べながら5日間の思い出話をしていました。別れのつどいの前にスライドショーを行い5日間を振り返りながら涙する子やスタッフもたくさんいました。 本当に暑く,きつい5日間でしたがそれを乗り越えたみんなの表情が素晴らしく輝いていました。
 
         ↑最後の活動(パンづくり)です!  上手にできました!
 保護者も一緒にハイ!チーズ! 

参加者の声
・今までのきつかった気持ちを忘れさせてくれるぐらいとってもきれいな日の出でした。
・ひこさんチャレンジキャンプでは,いろんな力がつきました。そして,たくさんの人に支えられているんだと感じました。これからも,いろんなことにチャレンジしてあきらめずにやっていきたいです。
・疲れたときに,みんなが心配をしてくれたり,手をつないでくれたり,とてもみんなと協力できました。特に班の男子が気をつかったりしてくれてうれしかったです。

全体をとおして
 今回の「ひこさんチャレンジキャンプ」では,15kmウォークや早朝登山など子どもたちにとっては,体力的にきついプログラムでした。しかし,子どもたちの感想文にもみられるように,やり遂げた喜びはとても大きかったようです。特にきつい時,苦しい時に互いに「がんばろう!」と声をかけ合い,励ましあいながらゴールを目指し頑張る姿を多く見ることができました。
 英彦山歴史ツアーでは,鬼杉の大きさや自然の素晴らしさを感じ,大南神社・梵字ヶ岩・奉幣殿では,山伏が修行した気分を少し味わうことができ,英彦山の知識を身につけることができました。
 また,早朝登山では英彦山山頂から見た日の出は今までに体験したことがない素晴らしい光景で,これまでの疲れを忘れさせてくれる大パノラマでした。それと同時に中元寺公民館から英彦山山頂までの間に多くの方々から支えていただいたことの感謝の気持ちを感じている子どももたくさんいました。
 子どもたちは,キャンプ初日に出会った仲間と15kmウォークや早朝登山,キャンプファイヤーなどの活動をこなしていくたびに,絆を深めていくことができました。そして,今回のキャンプを通して,協力することはもちろん,友だちをつくる喜びも味わうことができました。苦手なことにチャレンジしたり,きついことから逃げ出さない強い心を養ったり,積極的に友だちと関わったりする意欲を持たせることができたのではないかと思います。
 このチャレンジキャンプの成功には,学生スタッフ(福岡県立大学)の頑張りがありました。事前のスタッフ研修,そして当日のキャンプ,リーダーとして常に子どもたちの隣で声をかけ続けた姿,本当はきついけど表情に出さず一生懸命に取組む姿は子どもたちにも伝わっていました。それが,最後の別れのつどいで子どもたちと共に,スタッフが見せた涙につながったと思います。
 最後に,このひこさんチャレンジキャンプを影で支えていただいた中元寺公民館の方や英彦山駐在所の末松さん,落合駐在所の大野さん,添田町立落合小学校の先生方本当にありがとうございました。そして,参加した子どもたち,学生スタッフのみなさんお疲れ様でした。