事業の報告 平成25年
  8.英彦山森林環境ボランティア
 
期 日  平成25年10月5日(土)~6日(日)1泊2日

参加者 21名(高校生17名、教員1名、一般3名)

プログラム【6月9日(日)】

第1日目【10月5日(土)】

 時  間 活 動 内 容 
10:00~11:00 開講式
11:00~12:00 講話「福岡県の森林の現状について」
13:00~17:00 実習「間伐材クラフト」
19:00~20:00 講話「英彦山のブナについて」

第2日目【10月6日(日)】
 時  間 活 動 内 容 
8:30~13:30 実習「英彦山登山~ブナの種採り~」
14:30~15:00  閉講式

活動の実際
 
講話【福岡県の森林の現状について】
 飯塚農林事務所林業振興課普及係長の吉次昌則氏に「福岡県の森林の現状について」の講話をしていただきました。スライドショーに画像を映し出しながら、福岡県の森林の特徴や森林の有する機能等の話を詳しく説明していただきました。
 どの参加者も、森林の役割やはたらきについて深く考えるきっかけづくりとなり、有意義な時間となりました。
 
 講話を真剣に聞く参加者         熱心に話をされる講師
参加者の声
  ・ わたしは、今まで緑を守ることが大事だと思っていましたが、緑を増やすだけでなく、どのように利用するかなど、色々なことを知ることができました。
・ わたしたちと森林との関係性を学ぶことができました。また、実際に自然(森林)にふれることで、改めて自然の大切さについて考えることができました。
・ 福岡県の森林の様子や英彦山のことについて、様々なことを知ることができ、勉強になりました。
 

実習【間伐材クラフト】
   午後からの実習では、間伐材をつかったクラフト活動を行いました。講師に、工房ウッズマン主宰の吉村嘉之氏、添田木材の角田仁氏を迎え、ご指導いただきました。今回は、グループで協力して、「木製テーブル」「木製ベンチ」を製作しました。初めて経験する間伐材の皮はぎや道具の取り扱いに悪戦苦闘しながらも、熱心に活動に取り組むことができました。作品が完成すると、どの参加者も、成就感を味わうことができました。
懸命に皮はぎをする参加者 組立作業をする高校生
 完成したベンチ!! 完成したテーブル!!

参加者の声
  ・ 実際に木(間伐材)からいろんなものを作るのは初めてだったので、とてもいい経験になりました。
・ いろいろな工作物を作ること自体が楽しく、普段見ることのない工具等に触れることができて良かった。
・ 間伐材の利用価値を再確認することができた。

 講話【英彦山のブナについて】
  添田町観光ガイドボランティア植田周平氏に「英彦山のブナについて」の講話をしていただきました。英彦山の北岳から中岳にかけてのブナの原生林や英彦山に植生する植物についての話を、スライドショーに画像を映し出しながら、詳しく説明していただきました。参加者の多くは、ブナのことについて、言葉は知っていても、「どのような環境で育つのか」「どのようにして育つのか」といったことを知りませんでした。この講話をとおして、環境とのかかわりについても、深く勉強することができました。
 
自然のすばらしさを感じる参加者 講師の話を真剣に聞く参加者
 
参加者の声
  ・ 英彦山の自然や環境について、初めて知ることが多く勉強になりました。
・ 講話をとおして、普段わたしたちが、山とどのように関係しているのかを知ることができ、勉強になりました。
・ 現在残っている自然を子孫にしっかり残していく必要があると痛感しました。また、残すだけではなく、どのようにしていくことが大事かということも伝えていく必要があると思いました。

実習【英彦山登山~ブナの種拾い】
  前日の夜の講話に引き続き、添田町観光ガイドボランティア植田周平氏を講師に招き、英彦山登山を行いました。今回は、英彦山の自然を実際に体感していただきたいと思い、登山の中に、「ブナの種拾い」を取り入れました。写真とは違って、目の前に広がる自然のすごさに興味を持つ参加者もいました。また、初めて目にするブナの種を前に、意欲的に種を拾う姿も見られました。収穫した種は、それぞれが持ち帰りました。
 
 講話を真剣に聞く参加者         熱心に話をされる講師

全体をとおして
 今回は、高校生を中心に、参加していただきました。あいにくの雨でしたが、予定していた活動は、無事に実施することができました。講話や実習をとおして、環境ボランティアに対する考え方が高まったり、深まったりしたという声が多く聞かれ、充実した研修となりました。
  この英彦山森林環境ボランティアは、11月下旬にパートⅢを実施します。次回のパートⅢでは、間伐材を利用したクラフト活動、植樹体験活動などを行います。さらに、環境保全についての理解を深める研修となるよう内容の充実を図っていきたいと考えています。多くの方の参加をお待ちしています。