事業の報告 平成25年
  5.ジュニアチャレンジキャンプ
 
期 日  平成25年10月12日(土)~14日(月) 2泊3日
参加者 36名
プログラム

第1日目【10月12日(土)

 時  間 活 動 内 容 
11:30~12:00 出会いのつどい
 ・趣旨及び日程の説明、アイスブレーキングを行う。
12:00~13:00 昼食 
 ・お互いを知るために自己紹介をしながら楽しく食べる。
13:00~15:00  フィールドビンゴ 
 ・自然を楽しみながら班で協力してビンゴを目指す。
 
15:30~16:00 テント設営
 ・班で協力してテントの設営の仕方と片付け方法を学ぶ。
 
16:00~18:30 野外調理
 ・英彦山で作られた豆腐を使ったハンバーグ作りを行う。
18:30~19:30 入浴
19:30~20:30 キャンドルのつどい出し物練習
 ・アイディアを出し合い、出し物の内容を考える。
20:30~21:00 振り返り
 ・班ごとに一日の活動を振り返り、翌日の目標を話し合う。
21:00~ 就寝

第2日目【10月13日(日)】
 時  間 活 動 内 容 
6:00~6:30 起床・洗面・荷物整理
6:30~9:00 朝食作り ・2種類のホットサンドを作る。 
昼食作り ・3種類のおにぎりを作る。
9:00~15:00     英彦山登山  
(バードライン~中岳~奉幣殿~英彦山青年の家)
15:00~15:30  キャンドルのつどい出し物練習
15:30~16:30 入浴 
16:30~19:00  夕食 ・バーベキュー
19:00~20:30 キャンドルのつどい
 ・班ごとの出し物やレクレーションを通じて、親交を深める。
 
20:30~21:00 振り返り
・班ごとに一日の活動を振り返り、翌日の目標を話し合う。
 
21:00~ 就寝

第3日目【10月14日(月)】
 時  間 活 動 内 容 
6:00~6:30 起床・洗面・荷物の整理
6:30~7:00 テント片付け
7:00~8:00  朝食(館内食)
8:00~9:00 クラフト作り(笛)
 ・英彦山の杉を使った笛作りを行う。
9:00~9:30 振り返り
9:30~11:30 野外調理(カレーライス)
 ・保護者の分も作り、振る舞う。
12:00~12:30  スライドショー
12:30~13:00 別れのつどい
13:00~  解散

活動の実際
 
第1日目【10月12日(土)】~出会いの日~
 
「出会いのつどい」 
 キャンプ初日、子ども達は緊張した面持ちでやってきました。これから始まる2泊3日のキャンプに不安と期待で胸いっぱいの様子でした。保護者と別れるときには泣き出す子も見られましたが、アイスブレイクや昼食の後には班員やスタッフとすっかり打ち解けることが出来ました。
↑ アイスブレイクの様子   ↑ 班ごとでの昼食の様子


「フィールドビンゴ」

 昼食後、始めの班活動であるフィールドビンゴを行い、紅葉が始まった青年の家周辺の自然に触れながら、班で協力して問題を解いていきました。
↑ 高住神社で、はいポーズ ↑ フィールドビンゴ中、ススキをバックに


「豆腐煮込みハンバーグ作り」

 初日の野外調理は、英彦山の豆腐を使って「豆腐煮込みハンバーグ」を作りました。ダッチオーブンを用いてデミグラソースで煮込んだハンバーグは香りがよく、おいしくできあがりました。ご飯のお代わりをする子が多くて驚きました。
↑ よくこねるよ! ↑ おいしいハンバーグができました!


「テント設営」

 夜は、男女別各6人でテントの中で休みました。班で協力してテントを張りました。初めての寝袋とテントにワクワクしてなかなか寝付けませんでした。
↑ 自分たちでテントを張るぞ! ↑ できた!寝るのが楽しみ~!

 
第2日目 【10月13日(日)】~挑戦の日~
「ホットサンドとおにぎり作り」
 起床は6時で普段よりずっと早く、子ども達は眠い目をこすりながら、洗面と荷物整理を行いました。その後、ホットサンドと昼食用のおにぎり作りを行いました。ホットサンドでは、子ども達が4枚の食パンを次々に平らげ、その食欲の旺盛さにスタッフはびっくりさせられました。

↑ 朝食作りの様子 ↑ 各班力を合わせて調理中です


「英彦山登山」

 片付けと準備を済ませた後、このキャンプの目玉である英彦山登山に挑みました。子ども達はこちらの心配をよそに、山伏が修業したような険しい山道をスルスルと登って行きました。道中、ロープを手繰ったり、両手両足を使ったりして登るところもありましたが、みんな辛抱強く励まし合って登りました。そして、出発から3時間後、なんと全員が無事に登り切ることができました。山頂で食べるおにぎりと温かい味噌汁の味は格別のようでした。帰りも急な岩場を鎖を使って降り、我慢強く歩き切りました。英彦山青年に家に着いたのは出発から7時間半後のことでした。子ども達は疲れた様子も見せず、目標を達成した充実感であふれていました。
↑ これから出発、がんばるぞ~!  ↑  険しい山道もものともしません
↑ まだまだ余裕だよ  ↑ 全員無事登り切ったよ。バンザイ! 


「キャンドルのつどい」

 バーベキューで、おいしいお肉に舌鼓を打ち、登山の疲れを癒した後、キャンドルのつどいを行いました。このキャンプを通して培った友情を確かめることができました。レクレーションでは、各班の出し物や突然現れたれた山伏(?)のパフォーマンスを楽しみました。この際に行った班対抗のレクレーションでは、「子ども体験遊びリンピック」のメダルをかけて各班の団結力が発揮され、大いに盛り上がりました。英彦山での最後の夜を満喫することができたと考えます。
↑ 盛り上がったレクの様子 ↑ 遊びリンピックのメダル目指して


第3日目 【10月14日(月)】 ~別れの日~
「テント・寝袋片付け」
 最終日、起床後すぐにテントや毛布、シュラフの片付けを行いました。「自分のことは自分でする」を目標に、スタッフの支援を受けながら、一年生も自分で片付けを行いました。
   
↑ 自分でできることは自分でする! ↑ 力がいるところは協力して行いました。


「クラフト作り(笛)」

 その後、杉の木を使ったクラフト作りを行い、各自が笛を制作しました。初めて使うノコギリも、スタッフの指導を得て、ケガなく使いこなすことができました。自分で作った笛から音が出た時の子ども達の顔は輝いていました。
  
↑ ノコギリを使うのって楽しい。 ↑ できたー!よく鳴るよ!


「カレーライス・デザート作り」

 最後の活動はカレーライス作りでした。「お家の人に作ってあげよう」の合言葉のもと、全員がそれぞれの役割に取り組みました。包丁を扱うのも3日目になり、上手に使えるようになりました。料理の手際が良くなっていました。完成したカレーを保護者に振る舞う時の子どもたちの表情はとても得意げでした。
 ↑ デザート作りの様子 ↑ 見て、この包丁さばき 
↑  包丁を使うのにも慣れてきました ↑ 火加減を調節中 
  
↑ カレールー投入  ↑ おいしくできました! 


「別れのつどい」

 始まる前から別れがつらくて泣き出す子やスタッフが見られました。山登りや調理を通して、短い期間の間に深い心のつながりが生まれたことを感じました。子ども達は楽しい思い出を保護者に伝えながら、名残惜しそうに帰っていきました。
↑  最後にみんなで記念撮影 
↑  とっても楽しかったよー! 

参加者の声 
・フィールドビンゴやキャンドルのつどいが楽しかった。登山で疲れました。笛作りも楽しかったです。朝、昼、夜ごはんを作るのも楽しかったです。
・包丁を扱うのが初めてだったから楽しかったです。これからは包丁をもっと使ってもっと上手になりたいです。
・いろいろなものを作ったり、なんでもチャレンジできるキャンプはとてもいいことと思っています。 
・山登りと笛作りを頑張りました。山登りはきつくて笛作りは楽しかったです。
・みんなで一緒にご飯を作れたのが一番の思い出です。またやってみたいです。 
・英彦山に登った。笛作りを頑張った。カレーライスを作るのを頑張った。
・英彦山登山で頂上に行くまできつかったけど、みんなで登れて楽しかったです。 
・フィールドビンゴが1位でうれしかった。 
・笛作りをして、1回目でできたのがうれしかったです。キャンドルのつどいで2位のメダルをもらったのがうれしかったです。 
 
全体をとおして
 今年度の「ジュニアチャレンジキャンプ」は、子ども達の自立心をより効果的に育てるために、昨年の1泊2日から2泊3日に期間を延ばして行いました。その狙いは、集団や社会、自然環境の中での経験を通して、子供の思いやりの心や規範意識、豊かな人間性、社会性を育むことでした。参加者が、異年齢、異なる地域からの仲間とともに、豊かな自然環境の中で、興味・関心を持って取り組める体験活動を仕組みました。また、集団生活を通し、自分及び周りの状況を理解しながら、自己表現ができる能力の育成を目指しました。個人の目標としては、「自分のことは自分でやろう」「みんなと仲良くしよう」「友達と協力しよう」の三つを掲げました。
 キャンプでは、フィールドビンゴや野外調理、英彦山登山、キャンドルのつどいの出し物練習、クラフト作り等を通して班員と協力して取り組む中で、協調性を高め自分の想いを伝え合いながら参加者同士の親交を深めることができました。
 また、登山では、お互いに励まし合いながら参加者全員が忍耐強く登り切ることができました。野外調理でも、包丁を使う技術を身に着けることで、自信を持つことができました。
 アンケートや感想から、子ども達はこの事業に満足し、自立心を育めたと感じました。
課題としては、一つひとつの活動時間を十分に確保し、内容を精選していく必要があると考えています。