7.チャレンジ!冬山登山!
 
期 日  平成25年12月25日(水)~ 27日(金)

参加者 21名(成人男性6名、成人女性15名)

プログラム

第1日目 【1月25日(土)】

 時  間 活 動 内 容  場 所
14:00~14:30 出会いのつどい 花公園体育館
14:40~15:30 活動1 ロープワーク
講師 園川 陽造 氏
花公園体育館 
15:40~16:00 スロープカーにて奉幣殿へ移動 花公園体育館→奉幣殿
(スロープカー)
16:10~17:00 活動2 実習「雪道の歩き方」
講師 園川 陽造 氏
    大野 和幸 氏
    田中 穂積 氏
奉幣殿→青年の家→三日月池コース
18:15~19:15 活動3 講話「冬山の魅力と危険」
講師 園川 陽造 氏
第1研修室 
19:30~21:30 夕食・懇親会 第1食堂

第2日目 【1月26日(日)】
 時  間 活 動 内 容   場 所
7:00 朝食 第1食堂
8:30~14:00 活動4 『チャレンジ!冬山登山!』
講師 園川 陽造 氏
    大野 和幸 氏
    田中 穂積 氏
※中岳山頂にて、昼食
【集合】つどいの広場
<青年の家→北西尾根→中岳山頂→奉幣殿→花駅>
14:00 別れのつどい 花駅駐車場

活動の実際
 
≪1月25日(1日目)≫
出会いのつどい
 冬の英彦山に男女21名の参加者が集まり、出会いのつどいを行いました。冬の英彦山では珍しく雨という天気の中でしたが、久しぶりの再会を喜ぶリピーターの姿も見られ、終始和やかな雰囲気の中での出会いのつどいとなりました。
出会いのつどいの様子 頼もしい講師の先生方

活動1 ロープワーク
 出会いのつどいの直前から降り出した雨のため、予定を変更して園川先生にロープワークを指導していただきました。要救助者を安全に運ぶための結び方(ブーリンノット)や一度に「止め結び」のこぶをたくさんつくることができる連続止め結びを教えていただきました。

説明を聞く参加者 連続止め結びに挑戦中

活動2 「雪道の歩き方
 心配された雨もやみ、スロープカーで奉幣殿へ移動した後、2つのグループに別れて英彦山青年の家を目指して出発しました。雪はなかったのですが、翌日の登山を想定して一歩一歩確実に歩を進めていきました。途中、たくさんのシカの出迎えを受け、参加者からは驚きと喜びの声が聞かれました。
奉幣殿で安全を祈願  スキー場のシカたち

活動3 講話「冬山の魅力と危険」

 入浴後には、園川先生から冬山登山の魅力や危険性などについて講話をしていただきました。アイゼンやストックの正しい使い方、低体温症の仕組みや対処方法など翌日の登山の参考になるお話をユーモアたっぷりにしていただき、あっという間の1時間でした。
熱く語る園川先生 真剣に話を聞く参加者

夕食《懇親会》
 夕食は、食堂で懇親会を兼ねて行いました。食堂のスタッフの協力を得て、懐石風の食事を用意していただきました。参加者は、食事の内容に満足された様子で、会話も弾み、講師の先生を囲んで楽しい懇親会となりました。
お膳 おしながき

お膳のほかにも、鴨鍋やおでん、フルーツ盛も用意されていました!!
  
≪1月26日(2日目)≫
活動4 「チャレンジ!冬山登山!」
  冬山登山当日。前日の雨は完全にやみ、薄霧のかかる中での出発となりました。しかし、参加者の皆さんは「これも冬山の魅力だ」といわんばかりに、元気いっぱいに出発していきました。バードラインから北西尾根に差し掛かるあたりで上着を脱ぐ参加者が目立ち始め、冬山とは思えないほどの陽気に「雪はないよね・・・」という言葉が聞かれ始めました。
出発前の諸注意を聞く参加者  いよいよ北西尾根へ

 北西尾根の急斜面を登り切った参加者の前に現れたのは、素晴らしい景色でした。霧はかかっていましたが、数か所のビューポイントで景色を楽しむことができました。 
景色を楽しむ参加者 北西尾根から見た青年の家
   
 北西尾根最大の難関の岩場に差し掛かる前、解け残った雪がところどころに出てきました。さらに進むと、氷化した雪が山道を埋め尽くしていました。ここで講師の先生より、アイゼンの装着の指示が出され、雪山登山らしくなってきました。山頂付近は、40㎝ほどの雪がまだ残っており、先ほどまでの心配がうそのようでした。
岩場はすべるから気を付けて 天候も回復、あと少し

グループごとに「ハイ、チーズ!」  ※クリックすると写真が大きくなります! 

 山頂の、天気はよくなったのですが、気温は低く、おにぎりとカップめん、そしてコーヒーがとてもおいしく感じました。景色を楽しんだ後、全員で集合写真を撮りました。参加者全員で登頂できた喜びが伝わってきます。
いつもと違う味のカップめん 全員での記念写真      ※クリックすると写真が大きくなります! 
                   
別れのつどい
 氷化した雪は、下山の時のほうが参加者を苦しめました。しかし、無事に全員が別れのつどいの場所まで到着することができました。別れのつどいでは、参加者から講師の先生方へお礼のあいさつ等があり、別れを惜しみながらも、またの再会を誓い合っていました。
下山の様子 お礼を述べる参加者
 
参加者の声
   ・ 冬の英彦山の魅力を感じる貴重な機会をありがとうございました。登っている途中や頂上から見た景色がとてもきれいで、また来年の冬も登りに来たいと思います。
 ・ とても安心して登山できました。ありがとうございました。感謝です。
 ・ 講話については、知らなかったことを知ることができて大変良かったです。登山は、久しぶりに体を動かすことができました。また、きれいな景色を見られたことでとてもすがすがしい気持ちになりました。みんなが安全に登山できたのは、スタッフの皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
 ・ 雪は少なくて残念でしたが、山の歩き方やストック、アイゼンの使い方など、大変勉強になりました。また、参加者との交流もよかったです。
 ・ 楽しい一泊二日でした。皆さん体に気を付けて、これからもがんばってください。
 ・ すべてが珍しく、楽しく有意義でした。今後も参加したいと思います。
 ・ 知らないルートを歩けてよかったです。ありがとうございました。
 ・ 参加者が、和気藹々として楽しんで山のことを学ぶことができました。
 ・ 登山プログラムや交流会など様々な工夫がされていてとても楽しかったです。ぜひ来年こそは雪化粧の英彦山を楽しみたいと思います。
・ 雪が少なく残念でしたが、講話で冬山のことを知ることができてよかったです。スタッフの方々の、細かな心配りありがたかったです。
全体をとおして
 初めは、降雨でコンディションの良くない中でので実施でしたが、急遽行ったロープワークや夜の懇親会は和やかな中で行うことができました。2日目の雪山登山では、途中からアイゼンをつけることが求められるくらい雪や氷があり、参加者からも喜びの声が聞かれました。全体をとおして、「来年も参加したい」や「今後の登山の参考になった」などの感想が多くありました。来年度も参加者に満足していただけるような企画を立てていきたいと思います。