事業の報告 平成27年度
  9.英彦山冬山トレッキング
ねらい
 冬季の英彦山の景観を楽しみながらのトレッキングをとおして、心身のリフレッシュを図ると同時に、健康増進のための日々の運動に取り組むきっかけづくりを行う。
期 日  平成28年1月17日(日)

参加者 19名

講 師
 元高校体育連盟登山部顧問         大野 和幸 氏
 元高校体育連盟登山部顧問         田中 穂積 氏
 添田町観光ガイドボランティア        植田 周平 氏

プログラム
【1月17日(日)】
 時  間 内 容 及 び 活 動 内 容 
 9:00~ 9:30 受付開始
 9:30~ 9:45  出会いのつどい(花駅会議室)
10:00~10:10 スロープカー移動(花駅→奉幣殿)
10:10~12:30 実習「鬼杉方面トレッキング」(奉幣殿~玉屋神社~虚空蔵~奉幣殿)
12:30~13:30 昼食・休憩
13:30~14:10 講話「英彦山の自然と歴史」(花駅会議室)
14:10~14:30 別れのつどい(花駅会議室)
14:30 解散


活動の実際
活動【出会いのつどい】
  講師や青年の家スタッフのあいさつ後、大野和幸氏から雪山歩行について話をしていただきました。参加者の中には、初めて雪山を歩く方がいて講師の話に注意深く耳を傾けていました。また、今回は史跡散策も行い、植田周平氏に詳しく説明していただくことにしました。今回は天候不良のため、当初の予定より短いコースを設定し、参加者に楽しんでいただこうと企画しました。

↑雪山歩行の説明を聞く参加者 ↑今からトレッキングに出発します!


【鬼杉方面トレッキング】(奉幣殿~玉屋神社~虚空蔵~奉幣殿)
 スロープカーで奉幣殿まで上がり、植田周平氏から奉幣殿についての紹介をしていただきました。その後、入念なストレッチを行い、トレッキングに出発しました。
↑奉幣殿の話を聞く参加者 ↑鬼杉方面を歩く参加者


 玉屋神社到着後、植田氏より玉屋神社について説明をいただきました。玉屋神社は英彦山最古の窟で、修験道の「中興の祖」と言われる法蓮上人が修行のために使っていた場所であり、また不老長寿の霊水が湧いていると話をしていただきました。
↑玉屋神社の説明を聞く参加者 ↑玉屋神社の前でハイチーズ!


 玉屋神社から奉幣殿へ帰る途中に、虚空蔵がある智室社へ行きました。智室社は英彦山に12の社がある1つで、主に虚空蔵菩薩が安置されています。また周りには宝塔や石碑もあり、参加者は講師の話を聞きながら、祀られている仏像を熱心に見ていました。
↑虚空蔵について話を聞く参加者 ↑虚空蔵の周りを見学する参加者 


 帰る途中に雨が降り、花駅への帰着を急ぎました。昼食休憩をとった後、植田周平氏により英彦山の自然と歴史について講話をいただきました。講話の内容は、訪れる予定にしていた鬼杉や梵字ケ岩、大南神社などの史跡について、しゃくなげやオオヤマレンゲなどの英彦山周辺で観察できる希少植物について話をしていただきました。参加者は積極的にメモを取りながら、講話に耳を傾けていました。
↑自然と歴史について語る植田氏 ↑積極的にメモとる参加者


 参加者の声
普段は山を登るだけなので、自然や歴史について教えてもらいながら登ることで楽しく学ぶことができました。
史跡の説明が面白く、次回は行けなかった史跡に行ってみたいと思いました。
今まであまり関心がない植物の話は大変興味深く、参考になりました。次回以降この点に注意しながらトレッキングを楽しみたいと思います。 
講師の説明や写真提示がわかりやすく、とても貴重な話を聞くことができ、とてもよかったです。

全体をとおして

 今回、英彦山の景観を楽しみながら冬山の歩行体験を通して、健康増進のための運動に取り組むきっかけづくりの場を提供することをねらいとしていました。新規事業でありながら、多くの参加者からは「来年も参加したい」や「史跡や植物に興味を持った」など満足した感想が得られました。また、講師の方の説明もわかりやすかったという声が多かったです。さらに、青年の家の利用が初めてという方がおられ、今後知人と参加したいという感想もいただきました。
 当日は天候不良のため参加者の安全面を考慮しながらのプログラムでしたが、スタッフから十分に安全配慮をしていただいたという感想もありました。参加者からは、次回の開催を心待ちにしているという感想も多くあり、今後も参加者の声を参考に、満足していただけるような事業を企画していきたいと思います。