4.ひこさんパワーアップキャンプ |
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ねらい |
・自然豊かな英彦山のフィールドを舞台に、集団生活や体験活動を通して、思いやりの心や学ぶ意欲、規範意識を育むとともに、コミュニケーション能力の基礎を培う。
・自然体験活動を通して、チャレンジ精神や何事も最後まであきらめずにやり抜こうとする精神の育成を図る。
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期 日 平成28年8月13日(土)~16日(火) 3泊4日 |
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参加者 30名(小学4年生~中学2年生) |
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プログラム |
第1日目【8月13日(土)】
時 間 |
活 動 内 容 |
14:30~15:15 |
出会いのつどい・アイスブレーキング |
15:15~17:30 |
竹箸づくり
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17:40~19:30 |
夕食・テント設営 |
19:30~20:30 |
入浴 |
20:30~21:00 |
1日目のふりかえり |
第2日目【8月14日(日)】
第3日目【8月15日(月)】
第4日目【8月16日(火)】
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具体的な活動 |
出会いのつどい・アイスブレーキング |
4日間を共にする友だちやスタッフとの初めての出会いの時でした。集合した時、子どもたちの表情は緊張気味でした。スタッフや学生ボランティアの自己紹介を行いました。その後、お互いにコミュニケーションをとりやすい雰囲気をつくることができるように、人間関係づくりのレクリエーションを行いました。まず、好きな季節や夏に好きなものなど共通の項目ごとに集まることから始めました。レクリエーションを通して緊張も和らぎ、出会った友だちと仲良くなることができました。
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↑ボランティアの自己紹介 |
↑レクリエーションで緊張感が和らぎました |
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【竹箸づくり】 |
小刀を使って、木や竹を削って色々な物を作ることができるようになるため竹箸づくりを行いました。まずは、刃物に慣れるため鉛筆を削ることから始めました。初めて削る子どもたちも多く、なかなか上手くできませんでしたが、少しずつ削れるようになっていきました。その後、このキャンプで使用する竹箸を製作していきました。子どもたちは、集中しながら世界に一つだけの竹箸を製作し、小刀の使い方を学ぶことができました。
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↑まずは、鉛筆削りから |
↑削った鉛筆でしおりに名前を書こう |
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↑電熱ペンで箸に名前を記入 |
↑製作した竹箸で食べた夕食 |
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【野外調理Ⅰ】 |
最初の野外調理は、「火おこしができるようになろう」と目標を立て、ホットドッグをつくりました。最初は、どの班も薪に火をつけることができず悪戦苦闘していました。スタッフや学生ボランティアのアドバイスを受けながら何度かチャレンジ後、ようやく火をおこすことができました。友だちと協力しながら簡単な朝食づくりを行うなかで、火おこしができるようになりました。
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↑悪戦苦闘後、薪に火が |
↑おこした火を牛乳パックに点火 |
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【英彦山探検Ⅰ】 |
初めての英彦山探検は、奉幣殿方面を目指して歩きました。探検後半になると「歩けない」「きつい」と弱音が聞こえました。足取りが重くなりましたが、「がんばろう!」「あと少し!」などの優しい声をかける上級生の姿が見られ、ゴールまで無事に到着することができました。子どもたちは、協力してあきらめずにやり抜こうとすることの大切さを知るきっかけになりました。
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↑奉幣殿に向けて出発!! |
↑途中のスキー場で一枚 |
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↑奉幣殿に到着 |
↑奉幣殿の先も探検しました |
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【野外調理Ⅱ】 |
2回目の野外調理は、「ご飯が炊けるようになろう」と目標を立て、豚汁定食をつくりました。ダッチオーブンでご飯を炊くための水加減や調理方法を学んだ後、調理に入りました。1回目で学んだ火おこしをもとに薪に火をつけ、簡易かまどでご飯を炊きました。調理後は、すすが付いたダッチオーブンの洗い方も学びました。豚汁定食づくりを行うなかでダッチオーブンを使った炊飯ができるようになりました。
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↑準備ができた簡易かまどに点火 |
↑頑張って磨きました |
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【野外調理Ⅲ】 |
3回目の野外調理は、「薪割ができるようになろう」と目標を立て、和定食をつくりました。安全に薪割ができるように鉈の使い方や薪割のコツを学んだ後、一人ずつ全員が薪割を体験しました。割った薪に火をつけダッチオーブンでご飯を調理していきました。和定食づくりを通して、安全に上手く薪割ができるようになりました。
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↑完成した和定食 |
↑片付けも班で分担して手際よく |
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【英彦山探検Ⅱ】 |
2回目の英彦山探検は、班ごとに高住神社方面にフォトラリーに出かけました。青年の家から高住神社までの道のりを写真とヒントを頼りに班で相談しながら回りました。途中にはチェックポイントがあり、班の友だちと協力して、問題を解いていきました。活動を通して、班の仲間とのきずなを深めることができました。
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↑話し合い、協力しながら進みました |
↑最後の問題にチャレンジ |
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【キャンドルづくり】 |
ものづくりのおもしろさを体験するため、牛乳パックを使ったキャンドルづくりを行いました。火傷に注意しながら70℃~80℃でロウを溶かし、クレヨンで思い思いに色を付け製作していきました。子どもたちからは「家でもう一度作りたい。」「縦縞模様に挑戦したい。」などの声が聞かれ、ものづくりの楽しさやおもしろさを実感することができました。
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↑中心に印をつけて穴を空けました |
↑製作したロウソク |
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【野外調理Ⅳ】 |
最後の野外調理は、今まで学んだ野外調理スキル(火おこし・ダッチオーブン調理・薪割)を生かしてハンバーグカレーづくりを行いました。子どもたちは、役割を分担し、自分たちで調理するために薪割、火おこしを積極的に行っていきました。全班とも協力して、短時間でかまどで調理することができました。子どもたちに、野外調理のスキルが身についたことを確認することができました。
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↑薪割も無駄なく |
↑ダッチオーブンの水の量も簡単に |
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↑火おこしも一発で |
↑テーブルの整理整頓もきちんと |
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【英彦山探検Ⅲ】 |
3回目の英彦山探検は、午前1時30分に起床し、「1188.2mに日の出を見に行こう」を目標に、早朝登山を行いました。登山講師の瀧口先生の指導のもと、真っ暗な山道をヘッドライトの明かりを頼りに中岳山頂を目指しました。途中、険しい山道もありましたが、子どもたちは手を取り合い、励まし合いながら全員山頂に着くことができました。山頂では霧がかかっていたため、日の出を見ることはできませんでしたが、協力して登山を成功させたことで達成感を得られ、子ども同士の絆も、より強くなりました。仲間の存在のありがたさや最後まであきらめずにやり抜こうとすることの大切さを実感することができました。
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↑ヘッドライトの光を頼りに |
↑全員山頂に登ることができました |
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↑山頂で灯したキャンドル |
↑日の出後の太陽が顔を出しました |
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【スライドショー・別れのつどい】 |
この4日間の活動の様子をスライドショーでふりかえりました。一緒に活動した野外調理や英彦山探検、テント宿泊等を通して、深い心のつながりが生まれたことを感じました。別れのつどいでは、一緒に過ごした学生ボランティアの方からあいさつをしてもらい、友だちとお別れしました。暑く、きつい4日間でしたが乗り越えた子どもの表情は輝いていました。
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全体をとおして |
キャンプのスタート時に、参加者の子どもたちに、「自分からすすんで行動しよう!」「班の友達を助けよう!」「自分の役割を考えて協力しよう!」と3つの目標を立て、異年齢集団で班を構成し、学生ボランティアとともに自然体験・生活体験活動を行いました。
参加後のアンケートでは、「山登りをがんばった。きつくてもあきらめずに歩いた。」「ろうそくづくりや和定食が作れるようになった。」「友だちと協力して、野外調理をした。」「早朝登山の時、友だちに手を貸して引っ張ってあげた。」「自分でできることを考えて、自分から行動することができるようになった。」などの感想が多くありました。
集団生活の中での様々な体験活動を通して、子どもたちに何事にも挑戦しようとする気持ちが芽生え、自分の役割を果たしながら友だちと協力する姿が見られました。
今後も、このような子どもたちの姿が見られるように、実体験を重視したプログラムに取り組んでいきたいと考えています。
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