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6月10日(1日目) |
講話1 体験活動の意義と安全管理 |
参加者に体験活動の意義と安全管理について理解していただくために、英彦山青年の家主任社会教育主事が講話を行いました。まず、参加者の緊張をほぐすために、アイスブレーキングを行いました。次に、体験活動の意義について、国立青少年教育振興機構の調査結果をもとに説明しました。最後に、安全管理では安全教育等について説明しました。安全教育では、野外調理の活動場面を例にしたイラストを見せてその中に含まれる危険箇所を発見する中で、対策や行動を考える危険予知トレーニングを行いました。
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【アイスブレーキングをする参加者】 |
【体験活動の意義と安全管理についての講話】 |
参加者の声 |
・子どもたちに体験活動をさせるとき、その発達段階や状況を考え危険を予測し対応することの大切さを学びました。 |
・体験活動の意義や安全管理に関する講話を聞いて、今後の宿泊体験活動の他にも部活動での活動等多くのことに活かせると思いました。 |
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演習1 グループ等を活用したレクリエーションの指導方法 |
グループ等を活用したレクリエーションの指導方法を理解していただくために、演習を行いました。実際にレクリエーションを体験してもらい、活動の進め方や効果的な人間関係作りについて学べるように進めました。まず、参加者同士の緊張をほぐすために、アイスブレーキングで、ストレッチ・手遊び・反応拍手などを行いました。次に、参加者同士が他者に心を開いて仲良くなるために、少人数グループでのレクリエーションとして、鬼ごっこ・拍手でグループ作り・キャッチゲームなどを行いました。最後に、グループで協力して活動できるようにするために、大人数グループのレクリエーションとして、人間知恵の輪・力を合わせて数字合わせなどを行いました。活動を進めていく中で、参加者は笑顔や参加者同士の会話が増えて、レクリエーションの効果を実感している様子が見られました。 |
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【アイスブレーキングをする参加者】 |
【レクリエーションをする参加者】 |
参加者の声 |
・レクリエーションを行うにあたっては、段階、対象や種類など、たくさんの意図が含まれていることが分かりました。 |
・少人数、大人数のレクリエーションを学べたので、今後の体験活動等に活かしていきたいと思います。 |
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講話2 「テント設営・撤収の安全管理と指導方法」
演習2 「危険予知トレーニング・テント設営」 |
まず、青年の家職員が危険予知トレーニングを行いました。ここでは、自然の中のいろいろなところにテント設営をしているイラストを使用して、危険な場所に張られているテントを探して、どのような危険があるかを考えてもらいました。次に、テント設営・撤収の安全管理と指導方法について講話をしました。テント設営・撤収の際、骨組みを組み立てる時に、骨組みが人に当たらないようにまわりに人がいないかどうか気をつけて行わせることなども説明しました。その後、参加者は5つのグループに分かれて、グループごとに安全管理について話し合いをしながら、テント設営の演習を行いました。また、危険予知トレーニングを思い出しながら、屋外で設営をする際の設置場所をイメージしながらテント設営をしました。 |
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【テント設営の説明を受ける参加者】 |
【テント設営の実践を行う参加者】 |
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【参加者が協力してテント設営】 |
【シュラフの準備をする参加者】 |
参加者の声 |
・危険を想定して準備をしなければならないことを再確認することができました。今後の教育活動に活かしていきたいです。 |
・テント設営の安全面を学べたので、子どもたちにしっかり指導ができるようになりました。 |
・テント設営を初めて経験したのでとても勉強になりました。 |
・初めてテント泊をしたので、貴重な経験になりました。今後、テント泊を入れたプログラムを作っていきたいです。 |
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講話3 野外調理の安全管理と指導方法
演習3 危険予知トレーニング・ハンバーグカレーライス |
青年の家職員が野外調理の安全管理と指導方法について講話をしました。ここでは、まず野外調理を行う中で危険だと思われる点について考えてもらいました。次に、危険予知トレーニングを行いました。4つのグループに、野外調理の活動場面が描かれたイラストを渡して、危険な場面を探してもらいました。その後、各グループで探した内容を発表してもらい、野外調理時における危険な場面について理解してもらいました。その後、ハンバーグカレーライス作りを行い、実践を通して安全管理と指導方法について理解を深めてもらいました。さらに、この活動をとおして、指導者が理解しておくべき衛生管理、包丁・鉈の取り扱い、火床の管理など、基本的事項について学んでもらいました。特に、日常生活では使用する機会の少ない鉈の使い方については、安全面を十分に配慮した指導が必要であることなどを理解してもらいました。
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【薪割りをする参加者】 |
【班で協力してカレー作りをする参加者】 |
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【火おこしをする参加者】 |
【美味しくできたカレーを配膳する参加者】 |
参加者の声 |
・野外調理の安全管理について学ぶことができました。 |
・子どもたちに実際にさせるときは、事前準備や役割分担が必要だと思いました。 |
・薪割り、火のおこし等道具の使い方、安全な調理ができるように、包丁の使い方や立ち位置を学ぶことができました。役割分担等の方法がわかりました。 |
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講話4 登山・トレッキングの安全管理と指導方法
演習4 危険予知トレーニング・英彦山トレッキング |
青年の家の職員が、登山・トレッキングの安全管理と指導方法について講話しました。ここでは、「登山に必要なもの」「登山時の注意」「事前登山の必要性」などについて説明しました。特に、学校などの多人数で登山する時には、必ず事前の下見が必要なことや下見において天候や人数などの条件をふまえて、危険予測をすることが大切であることを説明しました。その後、英彦山トレッキングの演習をする中で、危険予知トレーニングを行いました。ここでは、途中の登山道で参加者に危険箇所等を考えてもらい、危険箇所の回避方法を学んでもらいました。また、参加者は、意見交換をしながらトレッキングを行ったので、参加者同士の交流にもなりました。 |
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【登山・トレッキングの安全管理と指導方法について講話を受ける参加者】 |
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【トレッキングをしながら危険箇所を学ぶ参加者】 |
参加者の声 |
・登山をすることはあるのですが、登山・トレッキングでの安全管理と指導方法について詳しくなかったので、今回の研修で多くのことを学ぶことができました。 |
・宿泊体験で登山をしてますが、生徒への説明が不十分だったことに気づかされました。今回の研修を受講して色々と学べたので、これからの行事等では、十分な説明をしたいと思います。 |
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演習5 体験活動プログラム作成 |
体験活動を自ら企画・立案できるスキルを身につけてもらうために、体験活動プログラム作成を行いました。まず、青年の家職員が当施設の活動プログラムを紹介する中で、体験活動を実施する上の留意点や活動時間の配分方法について説明しました。初めて活動プログラムを作成する参加者もいるので、当施設の活動プログラム資料を参考にして、個人で活動プログラムを作成してもらいました。その後、いろいろな活動プログラム内容を知ることができるようにするために、グループに分かれ、個人で作成したプログラムを発表し合いました。最後に、効果的な体験活動プログラムを作成してもらうために、各グループで「テーマ」を設定して、グループの意見を出し合いながら、体験活動プログラムを作成しました。その後、全体発表をしてもらいました。 |
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【グループで協議しながら体験活動プログラムを作成する参加者】 |
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【作成した体験活動プログラムについて発表する参加者】 |
参加者の声 |
・宿泊体験などプログラムを作成したことがなかったので、勉強になりました。 |
・小学校の教員を目指しているので、今後に役に立つ内容でした。 |
・他の方々の意見を聞けたりしたので、体験活動の知識が豊富になりました。 |
・プログラム作成は難しかったのですが、今後の宿泊体験活動に活かしていこうと思います。 |
・生徒が体験でき、チャレンジできるプログラムを考えることができました。 |
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