子ども達が学びの場としているのは学校だけではありません。 まちの中の色々な施設や豊かな自然も重要な学びの場です。 ここでは筑後田園都市推進評議会が実施している、 「筑後チルドレンズ・キャンパス」をご紹介します。 筑後地域には、豊かな田園風景を背景に海、川、里、山、 そして個性あるまちや施設が点在しています。 干満の差で有名な有明海、筑紫次郎とも呼ばれる筑後川、お茶で有名な八女市、 近代化の歴史を感じさせる大牟田市・・・。 「筑後チルドレンズ・キャンパス」は、それらの自然やまちや施設をネットワーク化することで 筑後地方をひとつの大きな「学びの場」とし、 子どもたちが参加し学びあうためのキャンパス(大学)としよう、という試みです。 |
子どもたちは、科学や芸術を遊びながら学ぶ体験型学習プログラムに参加することにより、科学者やアーティストをはじめとした多くの人や地域の知られざる姿と出会い、地域と地域、子どもと大人、自分と他者のつながりを形成します。 体験型学習プログラムは各市町村が持つ特色ある施設や自然を活用したものであり、チルドレンズ・キャンパスセンターの支援のもと、各市町村が実施します。 |
具体的なプログラムとして、次のような取り組みが行われました。 |
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炭鉱の歴史と近代化遺産 内容: 1.石炭はどうして出来たのか 2.炭鉱の役割やそこで働いていた人のお話 |
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小さな眼鏡橋から学ぶ 内容: 1.眼鏡橋先生と眼鏡橋めぐり 2.ミニ模型作り 3.みかん狩り、そば打ち体験 4.世界に一つ、葉っぱの図鑑作り |
それぞれのまちが持つ特色が出ていて面白そうだと思いませんか? 地域づくりや町づくりが、今後教育に深く関わってくるであろうことを考えさせられます。 |
最後に、筑後チルドレンズ・キャンパス専門委員会委員長を務められている、南博文九州大学教授より コメントをいただいておりますのでご紹介します。 |
「筑後チルドレンズ・キャンパスは、自分が生まれ育った町だけでなく、筑後というもっと大きな地域全体を誇りに感じてくれる「筑後の子どもたち」を育てていく、みんなの原っぱをめざしています。 二度とない子ども時代を思いっきり遊び、仲間や地域の大人との「出会い」の中で、大地に根ざした学びを体験し、今度自分たちが大人になったとき次の世代の「筑後の子どもたち」を育てていく人間になる。その遊びと学びを支援するキャンパスです。 今日学んだことが明日に「つながって」いく。 この町があの町と「つながって」いく。 自分たちの「いのち」がいかに地域の自然の恵みの中で、そして先輩たちの「くらしの歴史」の中で、連綿とした長い「つながり」によって支えられているか。 そのことを、水やまちの物語として実感してもらう、旅の体験を提供します。 本物のアートや科学の現場に触れ、ゼロからものを作り、考え出していく創造の喜びにふれる、チャレンジ精神をきたえます。 「ぼくこそは、わたしこそは、ちくごん子どもったい!」と胸を張ってみんなに伝えたい君、ちるきゃん原っぱに集まれっ! |
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九州大学教育学部 教授/筑後ちるきゃん専門委員会委員長 南 博文 |
「筑後チルドレンズ・キャンパス」では今後も様々なイベント・プログラムが行われる予定です。
詳しくは、http://ameblo.jp/chikugocc/ をご覧ください。