福岡県立社会教育総合センターは韓国釜山地域平生教育情報センターと平成16年7月に交流協定を結び、生涯学習に関する情報等の交流を行っております。 この韓国釜山地域平生教育情報センターは、釜山大学と釜山広域市立図書館の合同で運営している生涯学習情報センターです。 今年は、韓国全国平生教育フェスティバルが9月29日〜10月1日まで釜山広域市で開催されるため、韓日平生教育セミナーもこの期間にあわせて開催されました。 今回は、当センターから2名が参加しまして、当センターの取組について発表するとともに、全国平生教育フェスティバルにも参加いたしましたので、その状況報告をいたします。 |
韓国全国平生教育フェスティバルは今年度で第5回目を迎えるそうです。今年が釜山広域市で開催されるため、昨年、日本で開催されました鳥取県の全国生涯学習フェスティバルに釜山広域市の関係者が多数参加し、日本の全国生涯学習フェスティバルのノウハウを学んで帰国され、1年間の準備に取り掛かり、今回の全国平生教育フェスティバルの開催になったようです。 そのため、全国平生教育フェスティバルは日本と同じスタイルのフェスティバル形式で行われていました。 |
大ホールの前の広場では、大きな特設ステージが設けられ、各生涯学習の関係団体やグループが日ごろの学習の成果を発表するようになっており、午前中はリハーサル、午後から本番の舞台発表が行われました。韓国特有のサムノリや伝統音楽と舞踊などが披露されていました。思わず、サムノリのリズミカルな音楽に聞き入っておりました。また、華麗な韓国伝統舞踊も見とれてしまいました。 この特設ステージの奥には、いくつものテントが並び、子どもの昔遊びやいろんな体験コーナーが作られ、中には、簡易水槽を設置しカヌーを浮かべて子ども達のカヌー体験もあり、びっくりしました。また、日本と同じように藁を編んでの藁細工体験コーナーもあり、子どもたちも藁縄細工に一生懸命で何かほほえましい感じがしました。 |
午後7時から、先ほどの特設ステージで、全国平生教育フェスティバル開会式が行われました。開会式は、光と音のペーゼントに加え、色とりどりの花火が打ち上げられる迫力ある開会式でした。挨拶には韓国の文科省の大臣(?)挨拶や釜山市長の挨拶の後、韓国で有名なミュージシャンが2名登場し華やかな開会式に色を添えていいました。 開会式の始まる1時間くらい前から、特設ステージ前の野外いす(2000人位かな?)は満席になり、周りにも多くの人垣ができ大歓声の中で開会式が始まりました。韓国の平生教育のこれからの盛り上がりを感じさせられました。 |
ところで、私たちが参加した「韓日平生教育セミナー」はどうなっていたかというと、セミナー会場はBEXCOセンター内にある多目的ホール302号会議室で介されました。 今回の「韓日平生教育セミナー」では韓国からの発表が2本、日本からの発表が3本でした。 韓国側からは、「女性人力資源開発のための女性人力資源開発センターの運営プログラム分析」と題して女性人力資源開発センター教授 金 明姫さんの発表、「釜山地域平生教育情報センターの取組」と題して釜山地域平生教育情報センター課長 文 点洪さんの発表がありました。 日本側からは、「日本における大学と生涯学習の現状と課題―北海道教育大学での取り組みを事例にー」北海道教育大学生涯学習教育センター教授 内田 和浩さん、「いなみ野学園(高齢者大学)における生涯学習の取組」(兵庫県)学生自治会副会長 富田 鉄哉さん。 当社会教育総合センターからは「ITを活用した次世代家庭教育支援方法開発事業について〜ウェブサイト「ふくおか子育てパーク」出会い、学び、つながるサイト〜」の発表を行ってきました。本開発事業の背景や内容、各サイトの紹介、利用状況や今後の課題等についてパワーポイントを使いながら詳しく発表しました。発表の最初に、ハングル語で自己紹介と日本語で発表する旨の挨拶をしましたところ、大変受けまして拍手をいただきました。事前に勉強した甲斐がありました。カムサハムニダ。 今回の「韓日平生教育セミナー」では、釜山大学教授(釜山地域平生教育情報センター副委員長) 朴 在国先生に通訳から韓国滞在のお世話と大変お世話になり感謝申し上げるとともに、先生のご協力で無事修了することができました。 釜山地域平生教育情報センターとの交流は今後も続きまして、11月には釜山広域市立図書館関係者が福岡に来日されます。暖かくお迎えするつもりです。 最後に、韓国釜山は、飛行機で1時間以内、ビートル船で2時間50分とほんとに近い隣の外国です。皆さんの是非釜山に行ってみてください。 今後とも、日韓交流とお互いの国の生涯学習推進・発展に貢献できるよう良好な交流を図って行きたいと願っています。 |