’2012年12月
「お持ち寄り」の大切さ

 2012年も残すところわずかになりました。今年も多くの県民の皆様に自主的な研修でご利用いただき、また当センターが企画する様々な主催事業に参加していただきました。
この場をお借りして、厚く御礼を申し上げます。
 さて、ご案内のとおり当センターでは、主催事業として社会教育や生涯学習にかかわる方々の研修や交流、県民のどなたでも参加できるイベント、子どもたちの体験活動等々を実施してまいりました。担当する職員は、毎回趣向を凝らしたプログラムづくりに奮闘することが常態化しています。「何とか参加いただいた方々に満足してもらいたい」その一心だと思います。
 そのような中、12月1日に開催した「子どもの育ち支援フォーラム」で改めて気づかされたことがあります。それは、参加者自身がそれぞれの実践や想いを「持ち寄る」ことの大切さです。この事業では11月7日に、本番で発表いただく11の団体関係者に事前に集まっていただき当日の打ち合わせ会を行いました。冒頭に自己紹介が始まると、そこはもう見事な実践と熱い想いが飛び交う、発表者同士が異分野の取り組みに魅了される一幕となりました。もはや私たちに残された作業は、彼らと彼らの実践に関心のある方々に十分な交流の時間と場所を提供することだけだと感じた次第です。
テーマカフェ全体

テーマカフェ全体報告
 よく地方で、それぞれの家庭料理を持ち寄りなごやかなひと時を共有することで、豊かな関係が形づくられる、という事例を耳にします。
 先日、尊敬する公民館長さんが「(公民館の多くの)事業は公募をしません」とおっしゃったのを聞いて、ハッとしました。そして、最初からこの公民館長さんには、呼び掛けるべき対象者の姿がすでにプログラムの中に織り込みずみなのだなと気づかされました。
 社会教育事業の対象者は、学校における児童生徒と違って、最初から参加していただける方が決まっているわけではありません。住民の方々の学習課題や興味・関心に寄り添い、呼びかけるべき人々を探すところから始まります。そして、彼ら自身が日常の営為や想いを持ち寄り互いに交流する場をつくることが、まさに社会教育事業のプログラムづくりではないかと考えています。

 今年もまた、多くの方々の多様な実践を社教センターに「お持ち寄り」いただきました。その想いとノウハウをさらに多くの人々に伝えていかねばと、決意を新たにしています。来年もまたよろしくお願い申し上げます。

2012年12月 副所長 黒田修三

 
  ◇事業案内
 
●ミニ門松づくり体験塾 平成24年12月16日(日)
学校・家庭・地域の連携推進セミナー 平成25年1月16日(水)
●社会教育振興に関する調査研究  
●社会教育応援隊 通年

事業案内

  ◇事業報告
 
●子どもの体験活動支援者等セミナー  平成24年11月1日(木)
●社会教育専門研修A 公民館事業活性化研修①  平成24年11月13日(火)
●「にこにこキッズ!体験塾」第3回目(Aグループ) 平成24年11月24日(土)~25日(日)

事業報告


 
利用団体の活動紹介
●11月17日(土)~18日(日)に開催した「ゆずフェスティバル」に参加された皆さんの活動の様子を紹介します。
利用団体の活動紹介



 
  ★社教の本棚☆ ~センターの資料室から~
 
●「豊前神楽調査報告書 ―京築地域の神楽を中心として―」

発行:平成24年8月
発行:福岡県文化財調査研究委員会

 福岡県では平成19年に、京築地域に存在する固有の歴史や自然により育まれてきた潜在的な地域の魅力を結集し、大都市圏にはない魅力を創り出すことを目標とする京築連帯アメニティ都市圏構想が策定されました。この構想に即して平成21年度から平成23年度に実施された調査、研究の報告書です。京築地域に伝承される神楽について、芸能としての地域的特色、発生または成立、変遷の過程などを解明するために行われました。200ページを超え、写真も豊富に掲載されています。

※本調査報告書の「豊前神楽」とは、行橋市・苅田町・みやこ町・豊前市・吉富町・上毛町・築上町・北九州市・田川市・添田町・赤村・大分県中津市・宇佐市に伝承される神楽を指しています。

資料室には社会教育実践研究センター発行の過去(昭和40年度~)の資料も蔵書しております。ぜひご利用ください。

 国・県・市町村等の文献資料の検索は こちら から
資料室のページは こちら から



  ★おすすめ教材☆キラリ ~福岡県視聴覚ライブラリー~
 
 成人向けの映画作品をご紹介します。地域の集まりなどに是非ご利用ください。

●V18081 ひっとべ HITTOBE 【91分】
  楽しい落語を聞きながら誰にでも関係のある老人問題をちょっと考えさせる、今までにない、笑いと涙のヒューマンドラマです。歌之介の新作落語、三遊亭圓歌のテンポのいい落語に笑いっぱなし、初めての人でも落語ファンになってしまいそう。

●V18031 父と暮らせば 【99分】
  人類史上初の原爆が投下されてから3年後の広島。図書館に勤める美津江の前に、1人の青年が現れた。その青年に好意を示され、美津江も一日で彼に魅かれていく。そんなとき、父の竹造(幽霊)が現れる…。これは、ひたむきな魂の再生の物語です。

視聴覚ライブラリのページ こちら から


  ★イベント情報
  県内市町村のイベント情報は こちら から
 
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〒811-2402 福岡県糟屋郡篠栗町大字金出3350-2  TEL092-947-3511  Email:mail@fsg.pref.fukuoka.jp