参加者 |
13家族(40名) |
事業内容 |
第2回目の今回は、新たに4家族を迎えて13家族(1家族欠席)で活動しました。まず、前回“田植え”した添田町上津野地区に集合して、「出会いのつどい」を行いました。久しぶりの家族同士の再会や新たな家族の顔合わせをしました。
同じく稲刈りに来ていた八幡東区の祇園学童保育のみなさんと一緒に、合同開会式を終えてから、黄金色に実った稲穂を鎌で刈り取る「収穫体験」を行いました。各家族、一目散に稲刈りを開始し、ケガをすることもなくのびのびと活動できました。バッタやヘビを追いかける子ども達の姿もあり、家族の垣根を越えて仲よく楽しんでいる微笑ましい光景も見られました。途中から、コンバインでの刈り取り・脱穀も行われ、“現代版”稲刈りと“昔ながらの”稲刈りをその場で比較することもできました。
次に徒歩数分のところにある国重要文化財の数山家旧宅を訪問しました。古民家の中を物珍しく見学する親子の姿が見受けられました。昔の家は、便所が外にあること、馬屋があることなどを子ども達にクイズとして問いかけ、親子で一緒に考えてもらいました。また、本家に伝わる農機具“千歯こき”“唐箕”を拝借して、庭先で稲穂の「脱穀体験」に挑戦しました。この体験には、子どものみならず保護者の方々も積極的に体験しようとする姿が見られました。収穫で汗を流し、脱穀体験をした後は、昼食です。地元“上津野村づくり協議会”の方々による炊き出し料理をいただきました。新米のごはんと具沢山の豚汁をみんなで味わいました。
昼食後は、各自、自家用車で英彦山地区「高取焼比古窯」まで移動して、「陶芸絵付け体験」を行いました。前回作ったマイ茶碗に素焼きが行われており、今回はその作品に陶芸用クレヨンで絵付けをしました。各家族、事前に準備したデザインの絵を参考にしながら、クレヨンで描いていました。素焼きの表面に凹凸があり、絵を描くことに悪戦苦闘しているようでしたが、個性あるかわいい絵柄のマイ茶碗が出来上がりました。
最後の「別れのつどい」では、本焼きされ出来上がったマイ茶碗と一緒に、収穫米を食べることが次回(第3回目)の主な活動となることを告げ、解散しました。家族のみなさんとの次回の再会が楽しみです。
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参加者の声 |
米作りを中心に、3回の活動がつながっているので面白いと思いました。特に、今回は稲刈り・脱穀体験など普段ではできないことができて、貴重な体験となりました。〔保護者〕
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帰ってからも、しばらくは家族で、今回の体験話で盛り上がると思います。〔保護者〕
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稲刈りは思った以上に大変な作業でした。地元の農家の方が、作業の途中で取りこぼされた稲穂を大切に拾っている姿を見て、大切に育てられたのだなと改めて思いました。〔保護者〕
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日帰りの短い事業でしたが、事前の準備をはじめ綿密な計画を立てて実施されていることが伝わってきました。〔保護者〕
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初回以来、参加家族の皆さんに会うのがとても楽しみで、会話や遊びのふれあいが深まり、また12月の体験が今から楽しみです。〔保護者〕
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お知らせのプリントからとても細かく、分かり易くとても勉強になりました。〔保護者〕
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前泊することができ、旅行気分を味わうことができたし、稲刈りの楽しさや炊き出しの美味しいご飯、陶器の絵付け!!…沢山の楽しい経験ができ、とてもよい思い出となりました。〔保護者〕
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稲刈りではケガをすることもなく、子ども達も上手にできてビックリしました。沢山動いた後の昼食はとても美味しかったです。自分達で収穫したお米を食べる12月もとっても楽しみです。〔保護者〕
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(稲刈りで)鎌を使う機会があって、子どもはもちろん親もいい体験ができました。〔保護者〕
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田んぼでヘビを見たり、陶芸の空き時間に池で遊んだり、子どもは自然の中ですぐ何かを見つけたり、遊びにしたりと楽しむことができるのだと感じました。〔保護者〕
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(稲刈りは)初めての体験なので、楽しめました。お米の大切さとそれまでの作業手順の大変さを改めて感じました。〔保護者〕 ・日頃、何かとイライラしがちの中学生が文句も言わず、「また来たい」と思わせる英彦山と青年の家の力に感謝です!!いつもありあまる程のサポートに感動しています。〔保護者〕
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(稲刈りで)こんなに近くでコンバインを見れて楽しかったです。(陶芸絵付けでは)難しかったけど、何とか描けました。〔子ども〕
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全部楽しかったです。また来ます。〔子ども〕
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(楽しかったこと)田んぼでカエルやコオロギをつかまえたことです。(頑張ったこと)ケガをせずに鎌を使えたことです。〔子ども〕
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古民家を探検したのが楽しかったです。〔子ども〕 |
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(陶芸)絵付けの時に、大好きな花の絵を描きました。きれいに描けました。千歯こきは4年生の時に習ったので、体験できてよかったです。〔子ども〕 |
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稲刈りの時、目とか顔が痛くてけっこうきつかったけど、田がスッキリしてくるにつれてうれしくなりました。〔子ども〕 |
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稲を刈るところが、気持ちよかったです。〔子ども〕 |
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古民家はオバケが出そうでこわかったです。トイレが外だから夜行けない…。〔子ども〕 |
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全体をとおして |
秋晴れの英彦山の里山で、「収穫体験」「脱穀体験」「陶芸絵付け体験」を行うことができました。事前に、参加家族へ連絡を取り合い、今回事業の“ねらい”を告げていたことが、参加家族の意欲的な活動につながったと思われます。実際に、参加家族からは「来る前から、親子で勉強になり、それを確認する(実体験する)ことができました」と話していただけました。 「収穫体験」では、鎌を使った“昔ながらの”収穫作業をしていただくことによって、農作業の苦労や大変さを知る機会となりました。また、昔の稲刈りを体験する一方で、コンバインでの稲刈りという便利な全自動機械作業を目の当たりにすることよって、より一層“昔と今”を親子で実感していただきました。 「脱穀体験」では、古民家を訪問し、昔の農家の暮らしぶりに接する機会になりました。稲穂から籾殻を取る脱穀を、昔の農機具を使用することによって、便利な側面と大変根気の要る側面の両面があることを知ることができました。 「陶芸絵付け体験」では、次回の事業で作品の全作業工程(手びねり→絵付け→作品完成)が終了することをご理解いただいて、今回はそのための大切な段階(絵付け)であるという意識づけになりました。その上、完成作品で収穫米を盛って食べるという意欲づけにもなりました。また、絵付け後には、陶芸指導の藤崎寿山氏による“ろくろ”実演を親子で見学し、本物の職人の技を肌で感じることができたことも大きな収穫でした。子ども達が真剣な眼差しで実演を見つめていました。 これら活動の様々な場面をとおして、子ども達が一生懸命に頑張る姿が見受けられました。危険な刃物である鎌を丁寧に扱い、誰一人ケガをすることなく見事に稲穂の束を刈り取りました。古民家訪問では、好奇心を持って発言・質問をしたり、脱穀作業をしたりして学習しました。また、子ども達以上に没頭して体験活動している保護者の姿も随所に見られました。目の前の一つ一つの活動を、親子で一緒に実体験することによって、共通の会話や笑い声が生じていました。 本事業は、次回(12月)で完結します。里山での自然体験や実体験を元にした、これらの成果を次の活動でさらに深めていきたいと考えています。 |